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週末のテレビは総選挙の予測で各局とも賑わっていたが、まともなことを言う番組は全くなかった。わけのわからないコメンテーター(政治評論家に値しない)が出てきて、偉そうに政治家に説教を垂れる始末。MCや新聞解説上がりの締めの発言をする評論家らしき人物も上滑りの政局の話ばかりで、そこで生活する職業人として、視聴率の取れる番組制作の脚本に乗っかって喋っているだけにしか見えない。どれも短い時間では本質的な議論が深まるわけがない。
この人たちが先導して(お先棒を担いで)、日本の政治や政治家たちを駄目にしてしまったと、最近つくづく思うようになった。営利企業としての組織・系列の中に自ら組み込まれていった彼等がこの悪習から抜け出すことは不可能だと思う。正論を吐くのはむしろテレビに組み込まれない人たちの方に圧倒的に多い。こういった本当のことを言う人たちをテレビに出すと、自分たちのやってきた「でたらめさ、いい加減さ」がばれてしまうのだろう。
古くは毎日新聞記者の西山太吉氏の核持ち込みの暴露、権力を持つ政権にとって都合の悪いものはあの手この手で排除していく。最近では小沢一郎氏、権力を握った人たちはまともな政治的影響力を持つ政治家を排除するのに躍起である。排除が無理なら徹底的な無視である。NHKの報道は堂々とこれをやっている。「みなさま」の形容詞をつけて偽装しているが、政治に関しては、実はNHKは「政府広報」であることを自白している。
日本の大手メディアのほとんどが、自らの手で「ジャーナリズム魂」をとっくの昔に潰してしまった。自ら進んで「アンタッチャブル」をつくりだして、お互いの利害関係が一致する権力をもつ人たちと協力し合って、いつも勝ち組(アメリカ+官僚)についてきた。政府や各官庁(特に財務省・検察・警察・裁判所・法務省・宮内庁)と記者クラブ所属の大手メディアの幹部たちが一致協力してこのシステムを作り上げてきたのである。
世界中から同時代の映像を用いて流すニュースは確かに素晴らしいし、見る人に圧倒的な影響を与える。しかし、ここで働く人たちの目的は、自分たちの生活を安定させることだけに矮小化されてしまっている。自分たちの生活を脅かす新しいことはすべて拒否するのである。原発で苦しんだり、消費増税で困ったりする人たちのことなど、おざなりに報道するだけ。福島原発の爆発事故の時、臆面もなく現場から逃げた。被害を蒙る人たちのことなどどうでもいいのである。
そこには自分たちだけがいい思いをしようとする人たちしかいない。いまの民主党の姿はこういった人たちによって固められた政治集団である。そこに見事なまでの縮図がある。組織として、異物を排除し続け、自分たちのことだけしか考えない者たちだけで運営しようとしてきた。この政治家集団はもうすぐに破綻する。しかし、大手メディアが長い間、官僚と一致協力して築き上げたこのシステムを壊すのは並大抵のことではない。
この人たちに惑わされ、乱立した多くの政党を見て、どこに一票を投じたらいいのか分からないようであれば、完全に新聞・テレビの勝利である。日本の政治を分かりにくいようにして、まともな政治家を排除していったのは、間違いなく彼らである。自分の目で見て、自分の頭で考えない限りこの悲惨な状況は変わらない。ひとりひとりの民が自覚しないと改善できないのである。
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