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(以下転載始め)
(ニュースの深層)2012年11月16日(金) 長谷川 幸洋
野田首相には年内解散以外の選択肢はなかった! 旗を失った民主は「流れ解散」に向かい、安倍自民は第3極と手を握るとみた!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34083
野田佳彦首相が11月16日の衆院解散を表明した。政府・民主党の三役会議では、12月16日の投開票も決まった。10月26日付コラムで都知事選とのダブル選になる可能性を指摘してから、私は『週刊ポスト』の連載コラムを含めて、一貫して年内解散の見通しを示してきた。それは的中した。
それで思い出すのは、いまは休刊になった『月刊現代』の2008年10月号で福田内閣の退陣を私が予告したときのことだ。「麻生&公明党が仕掛ける福田内閣10月退陣!」というタイトルを掲げた11ページの記事は、麻生太郎幹事長(当時)と公明党がタッグを組んで福
■田康夫政権の倒閣に動いている様子を描いた。
雑誌は9月1日の発売だったが、まさに同じ1日の夜9時半から福田は首相官邸で緊急記者会見を開いて、内閣総辞職を表明した。記事は「麻生と公明党が福田倒閣・麻生への禅譲を目指すなら、ぎりぎり10月が大きな山場になるとみて間違いない」と書いて、10月退陣の見通しを打ち出していた。結果的に予想は1ヵ月早まって的中する形になった。
この記事は当時、それなりに注目され、ネットや新聞で取り上げられた。
公開情報から政局の流れをつかむ
今回の年末解散も政局の節目を当てたという点で同じである。どうやって展開を予想したかというと、実はまったく同じ作業である。今回はそれを公開したい。たいそうな秘密の取材をしているわけではないから、別に公開したところで、私の商売が上がったりになるわけでもない。読者の参考になれば、と思う。
それは、まず政権内外の動きをしっかり観察する。そのうえで自分が政局を動かすプレーヤーだとしたら、どう動くかを考える。それに尽きる。政治はよく「一寸先は闇」と言われるが、私の感覚では、そんなことはない。政治家だって人間である。自分の利害に反する動きはしない。
目標を達成するために、どうすれば良いか、ベストの選択肢を考える。そのために事前に布石も打つ。もちろん「謀(はかりごと)は密(みつ)なるをもって良しとする」という言葉があるように、外部にはうかがい知れない陰謀もあるだろう。だが切れ端くらいは外に漏れて、公開情報になっている部分もある。
外に漏れた「布石」を自分が立てた仮説にしたがって積み上げていけば、それなりに政局の道筋が見えてくるのだ。まったく関係者に取材しないでそれができるかといえば、たしかに難しい。だが、政局の流れを7割程度つかむには、公開情報だけでも十分可能と思う。
太田が福田との会談を断った真の理由
福田退陣のケースをふりかえってみる。
きっかけは当時、公明党の太田昭宏代表が福田首相との公邸会談を夏の盆踊り大会に出席するのを理由に断ったところからだった。記事にも書いたが、盆踊りを理由に首相との会談を断る政党代表はまずいない。しかも公明党は当時、自民党と連立政権を組んでいた。あきらかに異常である。
太田が会談を断った背景には、福田による内閣改造を阻止したい思惑があった。
公明党は福田が狙っていた翌09年5月以降の解散・総選挙にも反対していた。7月に公明党が重視している東京都議選を控えており、都議選と総選挙がダブルになると共倒れになりかねないからだった。
一方、麻生はといえば、新聞インタビューなどで首相への意欲をみなぎらせていた。ここで公明党と麻生の思惑は一致する。福田による予算編成を阻止できれば、政権は行き詰まる。総理を麻生に代えれば、思い通りの政権運営ができるのだ。
ここまでは公開情報でも、ある程度は察しがつく。実際には、太田が福田との会談を断った真の理由を突き止めるところから取材を始めた。ある自民党の有力議員に「公明党は倒閣に動いているのではないか」とあててみると「そういうことだ」と返事が返ってきた。当時、この答えに思わず緊張感が走った記憶がある。
そうなると、あとは倒閣の手段である。いくら倒閣と力んでみたって、実際に倒す手段がなければ話にならない。
■水面下で野田に解散を迫った財務省
当時は民主党が参院で多数を握るねじれ国会だった。福田が新年度予算案を通すには自民、公明の与党が衆院の3分の2の多数で再議決する必要があった。逆に言えば、公明党が再議決による特例公債法案の成立を拒否すれば、予算案が通っても執行できない。それが決め手だった。このパターンはその後、菅直人首相の退陣でも繰り返される。
そこで「福田政権の命運を握っているのは、いまや麻生と公明党である」と記事に書いた。必ず政権が倒れると断定したわけではない。政権のもろい構造を書いてみたら、結果的に福田がさっさと辞めてしまったという話である。
今回も似ている。
野田政権をとりまく状況はどうだったか。まず10月26日付コラムで「財務省が水面下で野田に解散を迫っているのではないか」と指摘した。理由は野田が政権を続けて予算編成したところで、政権が交代すれば、予算を作り直す以外になく、そうなれば混乱が続いて、後に控えた消費税引き上げにも悪影響があるからだ。
この見立ては取材するまでもなく、ちょっと考えれば分かる話である。
その後、11月2日付コラムでは、はっきりと「いまや財務省も完全に野田政権を見限っている」と書いた。これは見立てに基づいて取材した結果である。
■年内解散以外に選択肢はなかった
次に自民党だ。自民党は特例公債法案の賛成に転じて、それまでの北風路線から太陽路線に舵を切り換えた。それでも野田が年内解散に応じなければ、安倍自民党が野田政権を完全に見切ってしまうのは自明である。その結果、どうなるかといえば、自民党が野田民主党とまとめた「税と社会保障の3党合意」を破棄するのは十分、予想できる。
そうなると、野田民主党は完全に死に体である。総選挙の敗北が不可避のうえ3党合意も破棄となれば、野党として存在感を維持できない。野田とすれば、敗北後も新政権と霞が関・財務省への足がかりを残すためには、年内解散以外に選択肢はなかったのだ。
こういう見立てを書くのに、実際にはそれなりに取材もしている。だからといって、部外者がまったく想像もできないかと言えば、そうとも言えない。公開情報を基にロジックで詰めて考えていけば、自然と落ち着き先は見えてくるのではないか。
輿石東幹事長はじめ「党内の大勢が反対」だとか「敗北必至で解散するはずがない」といった話は、野田の立場で考えると本筋ではない。野田の腹の中は敗北を前提にして「どうしたら自分と党の影響力を残せるか」という点にある。負けないですむ方法がある、と考える方が現実から遊離しているのだ。解散権が首相の野田だけにあるのは言うまでもない。
「違憲状態のままでは解散できない」という話も意見・主張にすぎない。権力者は意見・主張で政治をしているわけではない。生き残りを賭けてリアルな戦いをしているのだ。
■旗がない政党には存在理由がない
さて終わった話ばかりでなく、この先の展開も同様に予想してみよう。
民主党はどうなるのか。私はずばり「流れ解散」に向かっているとみる。なぜなら選挙で掲げる旗がないからだ。09年総選挙では「脱官僚・政治主導」と「地域主権」が二本柱だった。だが、いまや原発、消費税、環太平洋連携協定(TPP)という主要課題をめぐって賛成と反対が入り乱れ、収拾がつかない状態である。
原発は9月に決めた「2030年代原発ゼロ」という環境エネルギー政策を年末までに法案化するはずだったのに、まったく手が付かないまま解散になってしまった。消費税引き上げも法案が成立したのに、党内にはまだ反対・慎重論が残っている。TPPに至っては党内論議さえできていない。
これでは民主党候補は選挙カーの上から、いったい何を訴えるのか。旗がない政党は存在理由がない。だからこそ離党が相次いでいる。この動きは今後も止まらないだろう。
第3極はどうか。こちらは解散が決まって、逆に求心力が働く可能性がある。日本維新の会やみんなの党、太陽の党がてんでばらばらに選挙戦を戦うより、せめて候補者調整をできる分だけでも進めた方が得策に決まっている。
そもそも第3極がなぜ登場し、一定の人気を集めているのか。それは民主党が09年総選挙で掲げた2本柱、「脱官僚・政治主導」と「地域主権」を実現できず、国民が第3極に再チャレンジを託しているからだ。石原慎太郎が訴える「官僚主導の中央集権打破」とは、言葉を換えれば、09年民主党の2本柱そのものではないか。
政策理念の基本的方向が同じであれば、党が1つにならないまでも、協力関係を築くのは自然な流れである。
■安倍自民が第3極と手を握る可能性
次の政権の形も大胆に予想してみる。
自民党と公明党で衆院の過半数を獲得できなければ、安倍自民党はどこと手を組むか。野田民主党か。それは11月2日付コラムで指摘したように「ノー」だ。みんなの党や日本維新の会が掲げている公務員制度改革や道州制推進は、もともと06年の安倍政権が内閣として初めて手がけた政策課題である。
そんな政策の源流を辿れば、安倍自民党が第3極と手を握るのも、また自然な流れといえる。政権の形は衆院の獲得議席次第というわけでもない。参院のねじれ状況を考えれば、安倍自民党が第3極との連携を軸に参院での多数確保をめざす可能性は十分にある、とみる。
(文中敬称略)
(以上転載終り)
もうすぐあの世行き、棺桶に片足突っ込んだ年寄りが、これからの脱原発に因縁をつけ口出しする、この滑稽、この馬鹿馬鹿しさ。
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