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民主党が壊れつつあります。離党者が引きもきらず。その結果、本日11月16日朝の段階で、衆院ではすでに過半数を割り込みました。3年前の選挙では、あれほどの熱い期待を担って政権交代が果たされましたが、いま、見る影もありません。なぜでしょうか。嘘ばかりをついてきたからです。
有権者から見放された姿です。離党者は口々に、「現在の民主党では当初約束した政策が実行できない」と語っています。消費税増税をはじめ、官僚機構の改革とそのための政治改革ができなかったことが、ウソをついてきた明瞭な証拠です。野田氏に対して、こんな狂歌が贈られました。「『ウソはつきません。私は正直者です』とウソをつき」。
今の民主党は、財務省の操り人形になってしまいました。もちろん、その後ろにはアメリカ政府が控えています。民主党の崩壊の動きとともに強まってきたのが、自民党への再・政権交代の見通しです。自民党が政権に復帰すれば、安倍首相が誕生する公算です。安倍氏は「美しい日本」をキャッチフレーズとしています。具体的には、「憲法改定」です。
憲法を改定し、9条を改めて「戦争ができる国」にすれば、美しい日本になるというのです。安倍氏の思想の根幹は、国家主義であり、明治維新以来続いてきた「富国強兵」政策です。国民の上に国家を置く国家主義、つまり右傾化路線です。そのお先棒を担ぐのが、読売新聞です。読売は、社論を支配する渡邉恒雄主筆のもとで、国家主義路線を鮮明にしてきました。つまり右傾化した紙面づくりです。国民の頭に右傾化を良しとする風潮を刷り込む路線を主導しているのです。
民主党が壊れる形で、日本の政界再編成が急速に進んでいます。石原新党が第3局の受け皿として持ち上げられています。読売はこうした風潮を流布しています。他方、小沢一郎代表の「国民の生活が第一」には、先に民主党を離党していた新党きずなの6人が合流しました。前回民主党と選挙協力した鈴木宗男・新党大地・真民主代表は、今回は小沢氏と選挙協力することになりました。
TPP(環太平洋経済連携協定)に強い反対を表明してきた山田正彦元農水相らは、民主党からの離党を表明するとともに、「みどりの風」を結党する谷岡郁子氏(民主を離党)、社民党を離党する阿部知子氏らと会談。新しい政治グループを立ち上げる動きです。こうしたさまざまな動きが、総選挙によって一つの結果に集約されます。私たち有権者の政治を作る力が試されるのです。いまのところ、既得権益勢力による「右傾化路線」が目立っています。
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/1fa7d6c976c9c6df48d2d57ca1d1ed93
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