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2012/11/15 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
公約は守らず消費大増税を強行し解散するとか、させないとかの茶番劇で政権と議員の身分を守るのに躍起、国と国民のことなど全く頭にない税金ドロボーたち
◆自爆解散しかなかった野田の保身と計算
「通知表の講評欄に、野田君は正直の上にバカがつくと書いてあった。親父は頭をなでて喜んでくれた」
目を潤ませた野田首相が党首討論で披露した幼少時のエピソード。いいトシをした大人が「ボクは子どものころからウソをつかないんだもん」と訴え、あす(16日)の解散を切り出したが、国民はドッチラケである。こんな戯れ言、だれが信じるというのか。
何も野田は「近いうちに」の約束を守って解散するわけではない。ニッチもサッチも行かなくなって、保身のためにやるしかなくなったのだ。
法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「野田首相が最も恐れたのは、自民党がヘソを曲げて、3党合意を破棄することでしょう。選挙に負けて野党に転落した上、議員バッジを賭した消費増税もご破算。そんな惨めな事態を避けるには、自民党と公明党が望んだ早期解散→年内選挙に踏み切るしかなかった。今回の党首討論は、野田首相の方から持ちかけています。その頃には解散に打って出る覚悟を固めていたはず」
年内選挙を考えれば、あす(16日)の解散がタイムリミットだ。政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「来週に先延ばしなら選挙は年明けになってしまう。年内の投票日は12月16日が最後。23日は天皇誕生日で翌日はクリスマスイブだから、なぜこの日? と批判されます。22日の土曜日という説も浮上していましたが、いかんせんイレギュラー。常識的に考えれば、16日の日曜日しかなかった。そこから逆算すれば、解散する日も決まります」
表明から解散まで猶予が2日なら、党内の野田降ろしも時間切れだ。不信任案を提出されて、総辞職か解散かを迫られる事態も避けられる。首相としてのメンツを保てるという計算だ。
そもそも国民を裏切り増税に踏み切った男である。通知表を付けた先生まで騙(だま)していたとすれば、筋金入りだ。
◆野田決断を褒めるマスコミの大ウソ
それでもマスコミは、野田の決断に好意的だ。NHKは「歴史に残る党首討論だった」「野田首相の勝利!」という視聴者のツイッターのつぶやきを垂れ流した。公約は守らず、解散するとかさせないとか、茶番を繰り返してきた男を持ち上げている。
まったく、バカバカしい。
「自公両党は22日解散を目指していた。それをのんだ形になれば、追い込まれたという印象が強くなる。だから、国民注視の党首討論で16日をぶち上げた。強気で攻勢に出ているとのイメージ戦略です」(政界関係者)
解散の条件として提示した議員定数の40削減や歳費の2割削減も、有権者へのアピールに過ぎない。前出の有馬晴海氏が言う。
「我々も痛みを共有しているというポーズです。野田首相は、自民党がやれなかった消費増税法案の成立を大きな成果だと思っている。その上、定数や歳費の削減に道筋をつければ、選挙でボロ負けはない。そんなふうに考えているフシがあります。だから党首討論で、安倍総裁に定数削減と歳費削減の確約を迫ったのでしょう。本人は、してやったりと思っているのかも知れません」
そもそも16日解散を望んだのは財務省だ。
「いつ倒れるとも知れない野田政権に来年度予算案を触らせたくないから、年内選挙へと誘導したといわれています。せっかく編成作業を進めても、政権交代でひっくり返されると水の泡。彼らにとって最重要だったのは、野田政権の幕引きです」(霞が関事情通)
そんなこと百も承知で褒めるマスコミは、本当にどうかしている。
◆民主党はバラバラ、脱党離党相次ぎ四分五裂
選挙をやれば民主党の大惨敗は確実だ。民主党は消滅のカウントダウンを刻んでいるが、すでに党内はバラバラである。呉越同舟で始まった民主党のまとまりのなさは“学級崩壊”を通り越したレベルまで劣化した。
ダメ政党に見切りをつけて集団離党した小沢一郎の後も、松野頼久が維新の会に流れたり、熊田篤嗣、水野智彦らが減税日本に参加したり。きのう(14日)は元環境相の小沢鋭仁まで維新の会に寝返った。
党内に残っているのも脱党、離党の予備軍だらけだ。TPP反対の山田正彦元農相、消費税反対の原口一博元総務相……。閣僚経験者のベテランまで連日ゴニョゴニョとやっている。永田町では「離党予備軍リスト」と呼ばれるメモが流れていて、元首相の鳩山由紀夫の名前まで書かれているのだ。
「彼らの多くが野田政権の政策に反対です。なのに、党を飛び出さないのは、実績や知名度がなく、第三極からも声がかからず、やむを得ず党内にとどまっているという事情もある。優柔不断で政治家としての信念、気概がないのでしょうが、離党予備軍が大勢いることは間違いない」(政治評論家・伊藤達美氏)
つまり、勝てない連中が、集団離党をチラつかせ、野田に解散先送りを求めてきたのだ。
それがかなわなかった今、予備軍は“集団身売り”に走る構えである。そこそこの人数で消費税やTPP反対を訴えていれば、ひょっとしたら小沢一郎が手を差し伸べてくれるかもしれない、と期待している議員もいるという。
彼らはこれから、最後の醜態を演じるのだろう。どうせなら選挙の前に解党した方がいい。
◆野田一派は自公に合流する
安倍総裁との党首討論の場で、悲壮感を漂わせながら「16日解散」を明言した野田の姿を見て、国民の多くも茶番のにおいを感じ取ったはずだ。
なぜ野田は負け戦覚悟で、「伝家の宝刀」を抜いたのか。
一説には、野田は安倍に電話で解散時期を伝えていたという。しかも、「民主党が惨敗しても、あなた方の政権に入れて欲しい」と身分保障を懇願した、とマコトしやかに語られているのだ。
こんな情報が妙にリアリティーを持って飛び交うのは、野田周辺の議員たちと安倍自民党に政策の違いが、ほとんどないためだ。
「国の財源不足は消費税任せ。原発再稼働も容認。尖閣問題ではタカ派合戦を繰り広げる始末で、有権者から『違いを言え』と迫られれば、答えに窮するほどです。特に野田首相以下、民主党内の松下政経塾の出身議員は、自民党のタカ派とイデオロギーを共有しています。むしろ、選挙後に自民党に合流し、『自民党・野田派』を名乗る方が自然なくらいです」(政治評論家・山口朝雄氏)
野田と同じ政経塾上がりの前原は、16日の解散当日に出版する著書で「同じ理念のグループを結集し、保守の再編を実現したい」と書いた。安倍には「同じ保守の政治家としてシンパシーを感じる」とエールまで送っているのだ。
果たして、惨敗選挙を生き抜いた野田一派はどう動くのか。自らの無謀な判断で無数の同志を討ち死にさせた“敗軍の将”が、ノコノコと敵の軍門に下るのか。野田は選挙後に首相としてだけでなく、人間としても最低かどうかを問われることになる。
に天下り法人がぶら下がっている。シロアリがたかっているのです。シロアリ退治しないで消費税引き上げなんですかっ!?」なんて、声を張り上げていた。
それがどうだ。
政権交代して鳩山内閣ができ、元大蔵官僚で財務大臣だった藤井裕久の引きで財務副大臣になれた途端、官僚に丸め込まれ、洗脳され、手のひら返しで増税路線を突っ走り始めた。
財務省の“お抱え政治家”として財務大臣、首相にしてもらい、「政治生命をかけ」て消費増税法案をゴリ押しである。国民からすれば、「うそつき」というより、ほとんど詐欺師にしか見えないだろう。
「最近でこそ“アル中状態”だった野田さんですが、消費増税法案が通るまではお酒を断っていたそうです。当時、財務次官だった勝(栄二郎)さんから、〈法案が通るまでお酒は控えて〉と進言されたからともっぱらです。それほど手なずけられていた」(財務省事情通)
ところが法案が通って用済みとなり、ポイ捨てされた。
「財務省の支えを失った野田首相は凋落一途。特例公債法案成立のめどが立ったところでジジ・エンドです。解散に追い込まれた。哀れなものです」(霞が関関係者)
財務省の罠にはめられ、官僚の振り付け通りに踊り狂った野田。愚鈍というほかない。
◆右往左往の国会議員は私利私欲だけ
「第三極との連携だ」「政界再編だ」なんて大マスコミは騒いでいるが、国会議員たちは私利私欲で右往左往だ。国民の暮らしや景気のことなどさらさら考えていない。
石川2区から東京15区に国替えする田中美絵子なんていい例だ。元小沢ガールズなのに、小沢側近として知られる「国民の生活が第一」の東祥三幹事長の“刺客”に転じる。これが政治家としての理念や信念に基づくものなら分かるが、単なる自己都合。5カ月前に国交省の官僚との“不倫チュー”がバレて地元支持者に見放された。行き場を失った揚げ句、“くノ一”となり再選を目指す道を選んだのだ。したたかというか、ずぶといというか、大したタマだが、こんな議員は山ほどいる。
「今の民主党では自分の政策を実現できない」と、もっともらしいことを言って維新に鞍替えする小沢鋭仁も、結局は選挙区事情だ。
「小沢は決して選挙は弱くはないが、山梨1区で今度戦う相手はかなり手ごわい。自民党の宮川典子はまだ33歳。一昨年の参院選で輿石幹事長を崖っぷちまで追い詰めている。しかも、山梨県は0増5減の対象。区割り変更でガタガタするから、何としても維新の追い風が欲しいのでしょう」(地元記者)
今度の選挙で民主党の看板はマイナスだ。そのため、1回生議員のほとんどは自分を拾ってくれる第三極を必死で探している。
「ほとんどの国会議員が、どこと手を組めば生き残れるのか、どうすれば拾ってもらえるのか、情報収集を重ねています。結局、根底にあるのは自分かわいさ。議員バッジを守ることしか考えていないのだからひどいものです」(伊藤達美氏=前出)
魂胆ミエミエの風見鶏たちは選挙で落選させるしかない。
◆橋下、石原、渡辺は民自公と同じ。違うのは小沢一派
年内解散が決まって「第三極」のメンメンは威勢のいいことを言っている。すでに失速している日本維新の会の橋下徹は「既成政党に向かっていく」と強調した。日没間近のご老体の集まり、太陽の党の石原慎太郎は「大歓迎」、みんなの党の渡辺喜美は「受けて立つ」と、やる気マンマンだ。
もっとも、一般の有権者にしてみれば、既成政党と何がどう違うのか、区別がつかない。「こいつはいいけど、あいつはダメだ」なんて言い合いばかりしているから、どの政党と政党がくっつくのか離れるのかも、さっぱり分からない。
「橋下新党と石原新党は偽の第三極です。消費増税やTPP、原発といった重要政策で、民自公と重なるところがある。反民主、反3党合意を求める有権者の受け皿にはなり得ません」(五十嵐仁氏=前出)
石原と自民の安倍はウルトラ右翼で、消費増税も原発も容認。区別がつかない。維新とみんなは脱原発だが、TPP参加で合意している。それは野田民主と同じだが、消費増税では一致しない。脱原発の河村たかし減税日本は、政策的に相いれない石原と合流する。
「大同団結を優先」とか言っているが、批判票を投じたい有権者は、こんがらかるばかり。どこも同じに見えてくる。
その点、小沢一郎の「国民の生活が第一」はハッキリしている。
「脱原発、消費増税反対、TPP反対と民自公と明確に違う、真の第三極は小沢新党です。国民生活が共産、社民、真民主、きずな、新党日本と一緒になり、選挙協力までやれば、対立軸がクッキリして、争点が分かりやすくなります」(五十嵐仁氏=前出)
小沢一派はマニフェストを守り、庶民生活を破壊するものは「ノー」と筋を通すために党を割って出た。だから違いがよく分かる。
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