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郷原氏が淡々と語る内容は、いままでの「被告不利の流れが逆流する」ような、ちょっと驚くものであった。一審の判決は、検察の行動をいやいやながら是認するように、ある程度は検察の主張を認める内容であったそうだ。しかし、控訴で二審まで行ったため、裁判所は検察の拙い捜査方法にまで踏込んで、非難する内容となった。小沢氏側の弁護士も評価するように、被告側にずっと有利に傾いた判決であった。要旨は以下のようになる。
@ 裁判所は検察の主張を突き離すように、小沢氏の無罪をより確定的なものとした。
A 一審で裁判所が認めた秘書の行為が「不記載ないし虚偽記載」であるという判断まで覆すものであった。(判決文の結論に:「…石川及び池田につき、本件土地取得に関する不記載ないし虚偽記入の故意を認めた点において原判決(一審のこと)には事実の誤認がある…」の記述がある。)
B 「虚偽記載」が誤認と踏み込んだことで、小沢氏の3人の秘書の公判にも少なからぬ影響を与え、無罪となる道を開いた。(いやむしろ、陸山会事件の構図自体が否定されたことを意味するとも取れる)
C 指定弁護士は控訴したが、逆に検察の不手際を裁判所が指摘する結果となった。(指定弁護士は検察の書類の不備に責任を転嫁しようとする発言をした。)
この二審判決の背景には、検察の捜査方法を指弾する本が相次いで出版され、脅迫メールで被疑者に自白を強制したことが報道され、さらに、一般市民の粘り強い情報開示請求などで、その批判が最高裁にまで及ぼうとしていることも、大いに関係があるように思える。ネットの力は着実に裁判所の判断にも影響している。
郷原氏は「指定弁護士はとんだ『赤つ恥』をかいた、最高裁までいく可能性は低い」と予測していた。しかし、二審まで行ったことが、却って小沢氏側にとって有利な判決になったわけで、指定弁護士もどっちに転ぼうともなんとでも言い訳ができそうだから、破れかぶれで上告もありえるのではないかと言う気もする。
最後に苦笑しながら郷原氏が話していたが、二審の控訴棄却後、郷原氏のところに取材に来たジャーナリストは岩上氏だけだったそうだ。岩上氏はとてもインタビューできないと覚悟していたそうだ。あれだけ大騒ぎしたメディアの記者たちは、この事件に関連した検事たちが辞職や異動で去って行ったように、スタコラ逃亡したのではないか?本当にあきれ返る、情けない連中である。
服役中の前田元検事の上司であった大坪元部長(公判中)が「特捜部は解体して出直さざるを得ない」と述べたのに対して、「中小企業を平気で潰す検察は解体して出直さないといけない」と郷原氏も同意した。
熱が冷めないうちに検察は早々に解体して、最低限「捜査権」と「起訴権」を分離するようなシステムを構築し、裁判所が「自動販売機」のように99%以上の「有罪判決」を出さないようにしなければならないと思う。
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