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2012年11月14日 世相を斬る あいば達也
多忙だと云うのに、こう云う時に限ってヒラメキがあるのは困りものである(笑)。勿論、筆者のコラムの話が、当たるか外れるか、お釈迦様でも判らない。まぁ、そこそこ面白い読み物程度のレベルで読む事が肝要だ。評論家等と云う連中は、屁理屈をこねまわし、生業に繋がる稼ぎを導くのが生命線なのだから、殆どの評論家の類は金に絡んでいる。その点だけは、筆者は潔白だ。それが唯一の筆者のコラムの長所だとも言える。皮肉屋でヒネクレ者が語る、21世紀の物の怪(もののけ)物語として扱って欲しいものである。時折真実も語るが、寝物語の隙間にちりばめてあるので、滅多にお目にかかれない。
ところで肝心の今日のヒラメキだが、時事通信と読売新聞が、超前のめりで解散風は吹かしているのは、官邸記者クラブからの情報発信であることがハッキリしてきた。このようなことをコラムなどに書く事で、トリックがバレバレになる危惧もあるのだが、しがない市井のブロガーの戯言、永田町の誰もが読まないだろうから気にしない。特に両報道機関はじめ多くのマスメディアが“見出し”において“間違いなく年内解散総選挙”と云う報道を繰り返しているが、実は最後まで記事を読むと、輿石ら党内には“間違いなく年内解散総選挙”に反対する勢力もあるので、実際は判らないと書いてある。みあい写真に隣の綺麗なお嬢さんの顔写真を使った様な“ガセ見出し”になっている。
朝日や毎日は、書きたくないが、おつき合いだから一定の範囲で官邸の要望に合わせているニオイが漂う。官房機密費が飛び交ったかどうか誰にも判らないが、意図的に勘違いを起こさせる情報をリークする以上、それ相当の大人のおつき合いがある事は推量できると云うものだ。野田はあくまで寝言でも解散時期は言わないと発言しているが“近いうち解散発言は重いと考えている”と、どうにでも解釈可能な言葉を弄している。野田が“年内解散総選挙”を決断したと云う情報の情報源は官邸の側近からのオフレコであり、公式な情報ではない。
しかし、如何にも真実であるが如く情報が独り歩きした経過が、この1週間顕著になっている。実は、この情報は誰も責任を取らないと云う類の情報をマスメディアが垂れ流したわけであるが、この情報を真実と見定め、一気呵成に解散の要件を成立させようと、自民公明が野田民主党政権に全面協力する態勢に入ってしまった。事実この1週間“間違いなく年内解散総選挙”と云う情報のお陰で、野田民主党は特例公債法案の通過を確保したし、国民会議設置も前進した。ネジレ国会である事が嘘のように、決められる政治が行われている。審議もヘッタくれもなく与野党協議が整うだけの国会を我々は目の当たりにしている。
橋下も、石原も、このマスメディアの“間違いなく年内解散総選挙”に浮足立った。すべての日程を前倒しにし、意味不明の大同団結態勢に突入した。ほとんど泥縄状態、深夜の火事に寝ぼけ慌て、釜を抱えて逃げ出す始末である。多分候補者の中に、経歴詐称者などが混じる事も予想される。ところが、民主党は突如、常任幹事会を開き、解散は“党の総意”として反対の立場だと云う事を表明した。マスメディアも、13日夜を境に“間違いなく年内解散総選挙”の情報修正に動きだした。以下は、最も年内解散総選挙に前のめり報道を繰り返した、田崎史郎の時事通信の記事だ。
≪ 民主、年内解散に反対噴出=輿石幹事長が野田首相に伝達−14日に党首討論
野田佳彦首相は13日の衆院予算委員会で、衆院解散の時期をめぐり、8月の民主、自民、公明3党の党首会談での合意に触れ、「『近いうちに(信を問う)』と言った意味は重たいと受け止めているので、近いうちに解散するということだ」と述べ、年内の断行に意欲を示した。しかし、同日の民主党常任幹事会では反対論が噴出、輿石東幹事長が「党の総意」として首相に伝える異例の事態となった。首相の求心力に影響しかねない展開で、首相が抵抗を抑えて解散を決断できるか焦点となる。
一方、自民党の安倍晋三総裁、公明党の山口那津男代表は14日の党首討論で、首相に解散時期を明示するよう迫る考え。年内に衆院選を終える日程では、22日に解散し、「12月4日公示、16日投開票」とする案が取り沙汰されている。
民主、自民、公明3党は13日、赤字国債発行に必要な特例公債法案の修正で合意。同法案は自公両党も賛成して今国会で成立することが確定し、首相が解散を判断するための「環境整備」が一つ進むことになった。
しかし、13日の民主党常幹では、「環太平洋連携協定(TPP)交渉参加を表明して解散するのはいかがか」(鹿野道彦 前農林水産相)、「与党ならば予算編成を着々とやるべきだ」(北沢俊美元防衛相)などと異論が続出。菅直人前首相も「4年間政策を実現し、評価を受けるサ イクルをつくることが日本の政党政治のためだ」と指摘、首相の後見役の藤井裕久元財務相も「任期満了までやるべきだ」と同調した。
また、中山義活元首相補佐官は「代表を代えて選挙をすべきではないか」と述べ、首相退陣にも言及。約10人が年内解散に反対を表明したが、容認する意見は出なかった。 この後、輿石氏が国会内で首相に会い、党内の厳しい意見を伝達した。
また、大畠章宏元国土交通相、赤松広隆元農水相、海江田万里元経済産業相らベテラン議員8人が衆院議員会館に集まり、「景気が不透明さを増す中で政治空白をつくる解散をすべきでない」との認識で一致。14日の党首討論前に首相に申し入れることを決めた。首相への不満は拡大しており、「野田降ろし」の動きが顕在化する可能性もある。≫(時事通信)
政権の常道を知っていれば、「野田首相は、嘘つきと言われるのが大嫌いだ」等と云う子供染みた理由で、みすみす200人近い自党議員を無職に追い込むなどあり得ない話である。野田佳彦と云う男がどのレベルの馬鹿か判らないが、一個人の政治家としての評価がどのようなものになろうとも、与党政権をドブに捨てるような行為に出ることは、実際上あり得ないと考えるのが妥当だ。故に筆者は、年内解散総選挙はあり得ない、あるとすれば年末解散、年明け総選挙と言ってきた。正論で行けば、来年4月解散、5月選挙だ。
マスメディアは、野田首相は年内解散を決断。輿石ら民主党は年内の解散断固阻止と云う対立図式を披露し、野田が党の反対を押し切れるか、それとも野田降ろしかと騒ぎ立てている。しかし、筆者はそれも作り話だと推量している。この調子だったら、以前も書いたが17〜20日プノンペンで開催に出席のため野田首相ASEAN外遊などクーデターが怖ろしく、出席出来る筈もない。筆者の推量が当たるとは言わないが、今回の年内解散総選挙のシナリオは、野田と輿石の合作(マッチポンプ)であった可能性が最も高いのではないか、と考えている。野田首相個人は、“近いうち解散”を誠実に実行すべく、万難を排し、嘘つきでない政治家を貫こうとした。しかし、党内の全勢力から羽交い絞めにあい、身動きが取れなくなってしまった。“殿!お家の一大事ですぞ。ここは耐えがたきを耐え、忍びがたきをの心境で…”
不十分ではあるが、野田の“近いうち解散”への誠実さを示す事は出来るし、危機迫る民主党の崩壊を延命させる事は出来るし、政党助成金も本来ならカウントできない議員数に応じて受け取れるし、次期衆議院選を夏の参議院選の前哨戦と位置づけ、或る意味不戦敗の様な状況を作り、参議院選挙で捲土重来を期した方が得策と云う判断が合ってもおかしくない。衆議院選で議席を失った150〜200議員の失業対策のような参議院選挙もありなのである(笑)。ここまでボロボロになった以上、ムキになって戦う戦場ではないと判断するのも権力闘争の選択である。次期政権を握った内閣が失政を冒す可能性は大いにあるのだから、汚いが、利巧な選択かもしれない。
筆者の個人的趣味を加味すると、野田佳彦は政治生命を懸けて財務省主導の「消費増税」を成立させ、万骨枯れ果て討ち死にする野武士となるのが、最も行動美学として相応しい。百姓上がりの武士が武士の魂を、生まれも武士の政治屋どもに見せつけるのが、もっとも泥鰌らしい一生だと感じる。つまり、消費増税が成立したいま、それを実現させるか否かは、これからの政治家の務めである。「私は本日を持って国会議員を辞職する」何と云う美しい言葉だろうか、野田佳彦の誠実さが本物だった、と未来永劫語り継がれるであろう。どうですか?野田佳彦さん!(笑)。
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