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停滞する政界に「誠意って何かね?」とドラマの名セリフで問いかけるかのような文太氏
菅原文太氏、新党結成を激白 国会議員は被災地で働け! 復興予算流用に怒り
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121113/plt1211131141004-n1.htm
2012.11.13 ZAKZAK
野田佳彦首相が年内の衆院解散・総選挙を模索する中、新たな動きが浮上した。映画「仁義なき戦い」シリーズで知られる俳優の菅原文太氏(79)が年内に、「いのちを大切にする社会」をテーマとした国民運動グループ「いのちの党」を結成するというのだ。文太氏は「国民の生活が第一」の小沢一郎代表らと親交があるが、第3極結集の接着剤となるのか。文太氏を直撃した。
「異常な国になってしまった。若い人の自殺や子供への虐待、いじめは減らない。いのちが物のように粗末にされている。それなのに政治は抗争ばかりして、なんの手当もしようとしない。このままではこの国は滅びるよ。だから、動くことにした」
文太氏は12日、本紙の取材に対し「いのちの党」を結党する理由を熱く語った。
呼びかけ人には東北大学大学院の安田喜憲教授やアフガニスタンの難民支援で有名な医師の中村哲氏、JR東日本の松田昌士元会長らが名を連ね、年内にも結党予定。「脱原発」「反消費税増税」などの講演活動を行い、政治家や国民を啓発していきたい考えだ。
仙台市出身の文太氏が新党を構想したきっかけは東日本大震災だったという。
文太氏は12日も東京電力福島第一原発から50キロ県内の福島県石川町を訪れた。「山は紅葉で真っ赤で素晴らしい景観なのに、入れないという。震災から1年8カ月が過ぎたのに、復興は進んでいない。復興予算の流用まであった。これに怒らない人なんているのか。こんな国会なんていらない。国会議員全員で、被災地で重機を運転して働けばいい」とドスのきいた声に怒りがこもる。
被災地の首長にも新党への参画を呼びかけるというが、「辞書を引けば『党』は『グループ』の意味だ。政治の『党』とは一線を画す」と言い、次期衆院選への候補者擁立や、自らの立候補については「ゼロだ」と否定した。
ならば、第3極の“接着剤役”になる気はないのか。文太氏は自らのラジオ番組で小沢氏と共演したり、「減税日本」の河村たかし名古屋市長のパーティーで講師を務める仲。国民新党を離党した亀井静香衆院議員とも古くから親交がある。13日には石原慎太郎・前東京都知事も新党を結成する。
「いや、いまの政治家は全員ダメだ。話してもいないし、連携することはない。ただ、いのちの党の主張に耳を傾け、実現しようとする政治家、特に若い政治家は応援したい。いずれは、党の中から議員が生まれればいいと思う。俺は露払いにすぎないよ」
「昔の日本は物や金よりもいのちを大切にした。それを取り戻したい。日本人の心の荒れ地を復興したい」という文太氏。その思いは、どんな形となるのか。
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