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http://ameblo.jp/shimarny/entry-11401879138.html
2012-11-11 17:12:11NEW Shimarnyのブログ
橋下代表が、なぜ野田総理を消費税増税もTPP交渉参加もベタ褒めしたか、昨日の「核廃絶は無理」や「非核三原則は国民に問う」との発言で理解できた。
両者とも、日本の歴史を無視して白黒決着つける政治手法、民意の反対を受けようが無視して議会の多数決で白黒決着つける政治手法で同じだからである。
つまり、野田総理と橋下代表は同類の政治家であり、もし日本維新の会が政権与党に加われば、国民に嘘をつき騙して欺いた野田政権の再現となるだろう。
[11日 読売新聞]維新の会・橋下代表、非核三原則を疑問視
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121111-OYO1T00182.htm?from=main2
新党・日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日、「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則について、「基本は堅持」としながらも、「『持ち込ませず』というのは日米安保条約の中で可能なのか。(現実に核が)持ち込まれているなら、国民に開示して議論しなければならない」と述べ、疑問視する考えを示した。
遊説先の広島市で記者団に答えた。橋下氏は「(日本にも拠点を置く)米海軍第7艦隊が核兵器を持っていないことはあり得ない。日本が米国の核の傘に守られている以上、持ち込ませる必要があるなら国民に理解を求めたい」と強調した。
一方、核兵器廃絶については、「理想としては(廃絶)。でも、それは全部が(核を)持たないことができて初めて成り立つ。現実的には無理ですよ、今の国際政治で。日本は平和ぼけしすぎている」と述べた。核廃絶と非核三原則の法制化を求めている被爆地・広島での発言で、波紋が広がる可能性がある。
まず、橋下代表が野田総理をベタ褒めした発言が過去2度あり下記の通りとなる。
●7月10日 野田総理の政権運営について
「民主党の支持率は急回復する。やっぱり野田総理はすごい。集団的自衛権についてこれから議論され、TPPについても参加表明するとか、税も上げられ、これから社会保障の議論もしていくという。確実に決める政治をされている。政界再編のきっかけ作りをしているのが野田総理」
●11月10日 野田総理のTPP交渉参加について
「(野田総理のTPP公約化発言について)素晴らしいこと。野田総理も政界再編も考えながら、政策で政治家が集まるセンターピンを探られているんじゃないか。野田総理の意見には賛成」
つまり、消費税増税で褒め、集団的自衛権で褒め、TPPで褒めているのである。
この発言で共通するのは、マニフェストに掲げなくても、民意を得なくても、現政権が政策を決めることこそ、正しい政治という思想を持っていることである。
そして、日本維新の会は、表向きマニフェストで「維新八策」を掲げるが、本音はマニフェストを無視して「ある種の白紙委任」を国民に求めているのである。
参考記事:橋下大阪市長が「ある種の白紙委任」で過半数獲得を目指す、「数値目標は無理」とマニフェスト批判
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11347690494.html
つまり、橋下代表による民主党政権の失敗は、マニフェストを反故にしたことでなく、マニフェストを守ることが正しいとする概念にあると考えているのである。
それが、マニフェストを反故しても文句を言えない「ある種の白紙委任」なのだ。
この結果、政策の一致、理念の一致、価値観の一致も白紙委任と同じことなのだ。
日本維新の会の所属議員になるには、己を捨て橋下代表の考える政策、理念、価値観に合わせ、当選すれば多数決で勝つための駒として扱われるのである。
そして、マニフェストに書いてあろうが書いてなかろうが関係なく、橋下代表の考える全ての政策、理念、価値観が国民に押し付けられることになるのである。
その結果、野田政権の政治手法の延長に橋下代表の目指す政治手法があるのだ。
これでは、野田政権よりもっと国民無視の身勝手な恐怖政治が行われるだろう。
つまり、橋下代表が野田総理を2度ベタ褒めしたことで、双方の目指す政治手法が民意を無視して決めきる政治で一致することが明らかになったのである。
次に、日本の歴史を無視して白黒決着つける政治手法について両者を比較する。
まず、野田総理の歴史を無視して決めた政治と言えば、尖閣諸島の国有化である。
将来的に日本が国有化することは実効支配していることから当然の流れであろう。
しかし、日中友好40周年という長年の日中関係を全て清算するまで極端に、これまでの両国間の先人達が積み重ねた努力を無にするまで急に、野田政権が尖閣諸島の国有化を決定するに至るほど中国側に決定的な落ち度があったのだろうか。
日韓関係の悪化は、李大統領が竹島訪問と天皇侮辱発言で完全に非は韓国にある。
それに比べて、日中関係の悪化は、9月9日に野田総理と胡主席が約15分間の立ち話で猛抗議されるも、9月11日に野田政権が尖閣諸島の国有化を閣議決定という流れであり、明らかに過去40年間の歴史を無視した野田総理の暴挙と言える。
参考記事:最大規模の反日デモを中国政府が放置、主因は野田総理が胡主席を騙しメンツを潰し逆鱗に触れたこと
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11357142251.html
一方、橋下代表もこれまでの歴史を無視した発言は2回あり下記の通りとなる。
●9月23日 竹島について
「(韓国)警備隊も常駐しているという積み重ねられた事実を今、武力でひっくり返すわけにはいかない。そうであれば共同管理に持っていかないとしようがない」
●9月27日 尖閣諸島と北方領土について
「国際司法裁判所を使うべきだ。領土問題がないという答弁はやめた方がいい。僕らの世代が前世代の解決できなかったことを裁判所に解決を求めていくステージにいくべきだ。共同管理とは、領有の問題とは別に利用の問題だ」
そして今回「核廃絶を現実的には無理」「非核三原則は民に問う」としたのだ。
●11月10日 核廃絶と非核三原則について
「理想論で言えば、核は無くなる世界の方がいいが現実的には無理。日本はちょっと平和ぼけしている。いくら非核三原則で核に距離を置いていると建前で言っても、持ち込む必要があれば、国民に問うて理解を求めるべきである」
これは、橋下代表が竹島・尖閣諸島・北方領土について日本固有の領土という歴史を放棄して共同管理を訴えて、核廃絶を訴えてきた唯一の被爆国という歴史を放棄して核廃絶の断念と非核三原則の撤廃を訴えていることになる。
これこそ100年以上の領土史と戦後67年間の歴史を無視した暴言と言えよう。
つまり、日本の政治家が長年積み重ねた経緯の検証なしに、最終目的を達成するあらゆる手段を講じることなしに、結論を得ようと言う安易な考えなのである。
例えば、竹島は現状において韓国に実効支配されているが、日本が武力行使でなく経済制裁を加えることで韓国が国家破綻すれば、この状況はどうなるだろうか。
例えば、オバマ大統領が2009年のプラハ演説で「核なき世界」を訴えたが、今後4年間で広島や長崎に訪問が実現して「核廃絶」を訴えればどうなるだろうか。
あらゆる可能性を考えた結果、緩やかに変化して現在に至るのが歴史なのである。
過去の政治家が劣っている訳がなく、橋下代表だけが突出している訳がないのだ。
これにより、野田総理と橋下代表が歴史を無視して決めきる政治、民意を無視して決めきる政治で一致して、政治家として同類であることが証明されたのである。
ある意味、橋下代表は総理大臣として実践した野田総理を憧れているのだろう。
国民が空気や雰囲気、ムードだけに流されては再び野田政権の失敗を経験する。
国政が、橋下代表の発言によって左右される事態だけは避けなければならない。
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