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2012年11月11日 天木直人のブログ
追い詰められ、どうにもならないと思われていた野田首相がどうやら最強のカード
を切ったようだ。
それはTPPを踏み絵にした解散・総選挙だ。
私が驚いたのは、あの維新の会の代表である橋下徹大阪市長がその決断を
絶賛したことだ。これで本物の政界再編が始まる、すっきりする、と言って。
いうまでもなくTPPは日米同盟と並んで対米従属か対米自立かの踏み絵である。
野田首相はもはや民主党が分裂しようが、大敗をして消滅しようがどうでもいい
と思っているに違いない。
その後の政界再編で生き残り、体制側の中にとどまって重要な政治家となる
事を考えている。
橋下氏も同じだ。
選挙後に本当の政経再編が起きる事を見越し、そのなかで自分の活躍の場を
見つければいい。
橋下は極右の立ち上がれ日本や左翼の労働組合を排除できる保守連合を
望むのである。
TPPを踏み絵にすれば民主も自民も分裂し、第3極も混乱する。労組や社民
は苦渋の選択を迫られる。
TPPに強く反対するのは極右と極左だけになる。
それはまた米国が排除しようとする勢力である。
そして極右と極左は平和の問題で決して歩み寄ることはない。
かくして日本は対米従属の大連立政治になる。
その功労者が野田佳彦と橋下徹では洒落にもならない。
果たして小沢一郎はこの動きにどう対応するだろうか・・・
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