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[聞き耳 そば耳]荷台から行脚開始 小沢代表、戦線は広がるか
国民の生活が第一の小沢一郎代表は9日、次期衆院選をにらんだ全国行脚を始めた。1カ所目に選んだのは人口1千数百人の愛知県豊根村。鈴木克昌国会対策委員長の地元で、東海道新幹線が止まるJR豊橋駅から車で2時間近くかかる長野、静岡両県に接する山あいの村だ。鈴木氏に「地元に山村はないのか。マイクとミカン箱があればどこでもいい」と話していた小沢代表。実際には軽トラックの荷台から支持を訴えた。
人里離れた山間部から浮動票の多い市街地へと徐々に戦線を広げていく「川上戦術」は小沢代表の定石だ。民主党幹事長を辞任した直後の2010年参院選では輿石東参院議員会長(当時)のおひざ元、山梨県身延町の山中を訪問。06年の党代表時に小泉純一郎首相の自民党と対決した衆院千葉7区補欠選挙は、選挙区の端の茨城県境。いずれもビールケースの上に立った。
これまでと違うのは、率いる党の勢いだ。「反増税、脱原発を掲げれば国民の支持を得られる」とにらむ小沢代表の政権奪取戦略のカギは「反自民、反民主」を旗印とする第三極の結集だが、今のところ、調整が進んでいるのは北海道を地盤とする新党大地・真民主ぐらいだ。
注目を浴びる他の第三極勢力は生活と距離を置く。近く新党を発足させる石原慎太郎前東京都知事は「小沢氏と組むことはない」と明言。日本維新の会も冷ややかだ。
「100人をメド」としていた候補者選びも難航している。現時点の公認候補は53人どまり。10月に2次公認候補24人を発表したが、参院からくら替えした所属議員3人や、統一会派を組む新党きづなから合流させた衆院議員など「身内」で数を稼いだ。8日には新党きづなの三輪信昭副代表が合流を表明したものの、党幹部は「なかなか人材が集まらない」と嘆く。
自らの政治資金規正法違反事件を巡る控訴審判決は12日に迫る。党内には「無罪判決で代表のイメージが改善すれば、選挙協力の機運が高まるのでは」との期待がある。川上から走り出した小沢代表の勢いは、川下の大都市圏に届くだろうか。
(如)
[日経新聞11月10日朝刊P.4]
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