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2012/11/10 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
党代には自民党の疑惑を大声で徹底追及した民主党の余りにも醜い政治姿勢に庶民有権者アングリ
「野田首相が年内解散を検討」――9日の読売報道を受け、永田町がザワザワしてきた。語られているのは、「TPPの交渉参加」を表明し、直後に解散に踏み切るシナリオ。TPPが選挙の争点になれば、自民党は賛成も反対も打ち出せない。賛成の橋下新党と反対の石原新党の関係もギクシャクだ。それで野党や第三極の足並みが乱れれば、民主党の負けが減る。そんな計算らしい。
果たして野田にそれほどの覚悟や勇気があるのか。ナンバー2の輿石幹事長は一貫して早期解散に反対している。国民が、選挙で意思表示したいと望んでも、民主党政権は素知らぬ顔で権力を守り続けた。無責任で汚いやり口を散々見せられてきただけに、にわかには信じがたい。
この臨時国会でも、民主党は破廉恥な国会運営を平気でやっている。財務金融委員会で特例公債法案を先に審議すると主張、テレビカメラが入る予算委員会から逃げ回ってきた。理由はハッキリしている。追及されると困るネタがいっぱいあったからだ。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「予算委を開けば、野田政権はサンドバック状態になる可能性があります。3大学の認可をめぐる田中真紀子文科相の迷走、前原国家戦略相の事務所費問題、スキャンダルで退任した田中前法相の任命責任対応など、攻撃される材料は山盛りです。実際に自民党のある幹部は攻め手が多すぎて困ると話していました。間口を広げすぎると焦点がぼやけてしまう。そんな贅(ぜい)沢(たく)な悩みを抱えているのです。野田首相には頭の痛い問題でしょう」
◆格好の敵役となった真紀子と前原
暴力団と“友達”だった田中前大臣は、拉致被害者の家族を「遺族」と呼ぶなど資質も疑われたが、いかんせん知名度が低い。すでに辞めていることもあり、問い詰められてもダメージはわずかだ。
真紀子は違う。だれもが知っている有名人だ。野党は目の色を変えて切り込むし、「振り回された受験生が被害者だ」と弱者の立場から批判されると、ぐうの音も出ない。問責決議案を出されて立ち往生する場面も考えられる状況だ。
前原も同じである。エラソーに他人をやり玉に挙げるくせに、自らの金銭スキャンダルは止まらない。新たに明らかになった事務所費の問題だけではなく、外相辞任につながった外国人献金問題も引きずっている。野党にとっては格好の敵役だ。
爆弾は大臣だけではない。オスプレイの配備や米兵の不祥事、復興予算の流用、下降局面に入った景気、交付税の執行停止など、いたるところに転がっている。民主党は防戦一方だ。
矢面に立たされる野田は、次々と繰り出される質問でタジタジになるだろう。
そんな姿がテレビで大映しになれば、せいぜい2割の内閣支持率はさらに下落。土俵際まで追い詰められてしまう。過半数割れまで“マジック6”となった与党から飛び出す連中はさらに増えるだろうし、内閣不信任案の可決も現実味を帯びてくる。ヤケクソで解散に踏み切れば、みんなそろって討ち死にだ。
卑怯な民主党のやることである。決して許されないのだが、やるべきことをやらないのは想定内。驚くことではない。
◆順法廷闘争を国家運営に持ち込む組合上がり
ストライキやサボタージュは労働組合の得意とするところである。かつて国鉄では、過度にルールを守ることで電車を遅らせてダイヤを狂わせる「順法闘争」が横行した。合法的なサボリやバックレは組合式闘争戦術。組合上がりの議員からすれば、教科書通りの戦い方なのかも知れないが、国家運営と組合活動はまったくの別物だ。無責任なやり口は通用しない。
野党時代の民主党は、自民党の疑惑を徹底的に追及してきた。小渕内閣で防衛庁(当時)の背任事件が明らかになったときは、初めて問責決議案を可決させ、額賀長官を辞任に追い込んでいる。その後も、例えば安倍新総裁が首相だったときは、事務所費問題で佐田行革相、赤城農相のクビを飛ばし、「原爆しょうがない」の久間防衛相も辞任するまで攻勢をかけた。光熱水費まで問い詰められた赤城の前任の松岡農相は自殺している。
◆自分たちの安泰が第一
それなのに自分たちの疑惑となると頬かむりだ。マジメに説明する気はゼロ。知らぬ存ぜぬで通そうとするのだから呆れてしまう。社民党時代に鈴木宗男・現新党大地代表を「疑惑の総合商社ですよ」と大声で罵った辻元議員も、今はマスコミの前で沈黙である。
結局、衆院予算委は12、13日の2日間開催となった。野党が要求した1日から2日に増えたのは、批判を受け止めるためではない。1日だけなら特例公債法案は13日に衆院を通過する。さらに1日加えると、14日は党首討論のため、衆院通過は15日だ。公明党の漆原国対委員長は「100円くれといったら、200円くれた」と皮肉ったが、民主党の執行部は時間稼ぎを選択しただけである。
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