http://www.asyura2.com/12/senkyo138/msg/567.html
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協定文も出来あがっていない「TPP」への参加はともかく、協定内容を詰める「TPP交渉」への参加は、昨年11月のホノルルAPECで日本政府が表明済みである。
ところが、米国との事前協議がすったもんだで進展しない状況が続くなか、いつのまにか、日本政府がTPP交渉への参加表明をしないから交渉にさえ参加できないような“報道”が出回るようになった。
日本がTPPの交渉に参加できない(参加しない)のは、外見的には、米国・豪州・NZの3ヶ国が日本の交渉参加にOKを出していないからである。
TPP参加賛成派は、日本政府にケチを付けたり尻を叩くのではなく、同盟国と信じている米国が日本の参加を押しとどめていることを批判しなければならないのである。
TPP参加反対派は、日本が交渉に参加できない(参加しない)理由が、“抜き打ち調印”→“やむなし批准”→“TPP参加”のシナリオに沿ったものである可能性を疑わなければならない。
日本政府の思惑は、議論伯仲段階で交渉に参加し、その内容が国内向けに報じられることでTPP参加に反対する声が増大することを避け、交渉がまとまる頃にやおら参加して、だまし討ちのように一気に調印してしまおうというもののように思える。
調印さえしてしまえば、“国際公約”や“国際的信義”を盾に国会の批准をもぎ取り、TPPに参加できると踏んでいるのだろう。
そうであっても、総選挙をいつ実施するつもりか知らないが、TPPへの参加を公約にするのならわかるが、来年4月か5月には最終協定がまとまってしまいそうなTPPの交渉に参加することを公約にするという“感覚”が恐ろしい。
なお、仮に米国政府との事前協議が今月中にまとまったとしても、議会向けの90日ルールがあるため、日本が交渉に参加できるようになるのは来年の4月からである。
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解散・TPPで民主大揺れ 反対派「野田降ろし」
2012/11/10 1:39
野田佳彦首相が年内の衆院解散・総選挙を探り始めたことで、解散を巡る民主党内の綱引きが激しくなってきた。大きな争点の一つは環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加への賛否。党内の解散慎重派は「野田降ろし」を探り、TPP交渉参加に対して集団離党も辞さない構えで反発する。民主党は党内政局の行方次第で再び分裂する可能性もはらんでいる。
「TPP参加を認めない人は党を出ていけということか」。山田正彦元農相らTPP反対派が9日に国会内で開いた会合では、交渉参加を批判する声が相次いだ。
反対派は「首相が参加表明すれば10人程度は離党する」とけん制する。与党はあと6人離党すれば過半数割れし、少数与党に転落する。野党が内閣不信任決議案を提出すれば可決しかねず、政権運営は危機に陥る。
これに先立ち、山田氏は国会内に輿石東幹事長を訪ねた。輿石氏は「交渉参加の意向を政府が固めた事実はない」と不快感を表明。山田氏によると、輿石氏は「今、衆院選をすれば民主党には50〜60人しか残らないだろう」と語り、年内解散に否定的だったという。
「年内解散を考えているのは首相に近い一部の議員だけだ」。党内からは9日、こんな声も出た。首相を支持してきた議員の中にも「野田首相では衆院選は戦えない」として、新たな「選挙の顔」を探る動きがある。
9日昼に首相と公邸で会食した参院の各委員長らは「TPPの交渉参加を表明した直後に年内解散を検討するという話はどこから出たのか。言われっ放しでなく反論してほしい」とただした。首相は「私も驚いている」と答え反論しなかった。
首相はTPPを次期衆院選の争点にできないか検討している。年内を視野に入れる衆院解散と合わせ、交渉参加を表明する時機を探る。TPPに慎重な自民党との違いを打ち出し、改革色を明確にする作戦だ。
首相が衆院解散に向けた3条件に位置づけた課題のうち、赤字国債発行法案については成立のメドがついたが、衆院選挙制度改革関連法案に関しては不透明感が漂う。
解散時期は「自分で判断する」とする首相。TPP交渉参加も含め、決断の時が迫っている。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS09038_Z01C12A1EA2000/
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