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http://ameblo.jp/shimarny/entry-11399520211.html
2012-11-08 17:14:25NEW Shimarnyのブログ
田中文科大臣による3大学不認可問題は、全方位的バッシングによって無条件降伏して、結果的に官僚機構の思惑通りに現行制度のまま3大学認可で決着した。
田中文科大臣は、今回の引き起こした騒動で大臣として失格の烙印を押された。
3大学認可で終結は当然であり、責任も厳しく問われてしかるべきであろう。
ただ、どうしても解せないのは野田総理の意を受ける藤村官房長官の発言である。
田中文科大臣との事前確認で、3大学を新基準で審査することに容認しておきながら、世論のバッシングを逃れるため、田中文科大臣の発言を擁護しようとせず責任を放棄して、田中文科大臣だけに責任を転嫁したのである。
総理として解散の権利を主張するが任命の責任を負わない態度は言語道断である。
野田総理は、「近いうち」と同じく「そのまま進めてください」もウソとなった。
[7日 産経]自民、田中文科相の罷免を要求 与党「学ぶ権利を脅かす」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121107/stt12110722140008-n2.htm
田中真紀子文部科学相が秋田公立美術大(秋田市)など3大学の新設を一旦不認可とした問題で、自民党の石破茂幹事長は7日、田中氏の罷免を要求した。田中氏はこの日、与党からも批判を浴びた。だが官邸サイドは混乱が拡大してもほおかぶりを続け、機能不全ぶりを露呈した。この問題は田中慶秋前法相の辞任などで弱体化している野田政権にとって一段の打撃となるのは確実だ。
「田中氏は石原慎太郎前東京都知事を『暴走老人』と言ったが、今は『暴走大臣』だ!」
7日の衆院文科委員会で自民党の下村博文元官房副長官は田中氏をこうこき下ろした。田中氏は「3校も世間も誤解している。現時点では不認可処分は行っていない」と釈明した。
下村氏が「ごまかしてもダメ。公の場で平気でウソをつくことは考えられない」と批判すると、田中氏は「事務方が真意をくみ取れずに、記者に対して不認可の処分を行うとの説明をした」と責任を押し付けるありようだった。
民主党の輿石東幹事長は6日、田中氏と会談し「3大学側が現行制度で認可に向け手続きを進めてきたことをとらえてほしい」と丁寧な対応を要請していた。にもかかわらず自らの正当性を繰り返す田中氏。
7日の民主党文科部門会議では鈴木寛座長が「子供や若者の学ぶ権利を脅かしている懸念を抱いている」などと、与党としては異例の身内批判を展開した。
事態の悪化に対し、官邸サイドの動きは鈍かった。というのも、野田佳彦首相や藤村修官房長官は1日に田中氏から不認可の事前報告を受けていたからだ。田中氏は6日の記者会見で、首相からの「そのまま進めてください」、藤村氏からの「大変結構なことだ」との発言を“暴露”した。
藤村氏は7日の会見で「権限はあくまでも大臣にあるといつも言っている」といらだちを隠せず、1日の田中氏とのやりとりについては「大きな話はしたが、中身は細かく言わない」と語るだけだった。
あまりの混乱ぶりに官邸サイドは7日、重い腰を上げ、田中氏に認可を指示した。特例公債法案など重要法案をめぐる駆け引きが激しさを増す中、これ以上、野党に攻撃材料を与えたくないためだが、これで自民党が納得するはずはない。
石破幹事長は田中氏が一転して新設を認可する考えを表明した後、記者団に対し、「これ以上閣僚を続けることがあってはならない。(首相は)罷免すべきだ。任命した首相の責任も当然厳しく問われる。『認可したからいい』とは絶対ならない」と強調した。
昨日は、3大学不認可問題から官僚機構のシロアリ構造の実態が明らかになった。
参考記事:田中文科大臣の3大学不認可問題に見る、官僚機構の社会主義ムラのシロアリ構造の実態
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11398738211.html
今回は野田総理の嘘つきに責任逃れという不変的な性質にスポットを当ててみる。
田中文科大臣によって自身が発言した「大学設置認可の在り方を抜本的に見直す」「見直しを行う間は大学の新設を認めない」という言葉について、野田総理と藤村官房長官に事前の了解を得ていることが明らかになった。
・藤村官房長官「そうしたことは大変結構で、私もかねがねそう思っていました」
・野田総理大臣「そのまま推し進めてください」
つまり、野田総理は、田中文科大臣が事の発端となった「3大学については新たな基準作って審査する」と発言することに対して了承していたのである。
これを踏まえて5日から8日までの藤村官房長官の発言の変化に注目してみる。
【5日の記者会見】「教育行政に責任を負う文科大臣としての政策的な判断だと考えている。専ら田中文科大臣の判断。文科省において地元や関係者には、きちんと十分に説明して頂きたい。認可権限は大臣にある。審議会が持っているわけではない。文科省に聞いてください」
田中文科大臣を完全に擁護しており、事前の連絡通り「新たな基準作って審査する」ことを地元や関係者に説明すれば理解されると考えているのである。
つまり、田中文科大臣に地元や関係者に十分な説明をするよう迫ったのである。
【6日の記者会見】「(事前了承について)大きな考え方の報告を受けたことは事実。閣僚と官房長官は様々電話で話すが、その内容は申し上げない。具体的な了解を求めるということではなかった。了承する立場ではない。文科大臣が最終的に判断すること。私や総理が権限を持ってする立場にはない。専ら教育行政を所管する文科大臣において適切に判断される。(任命責任について)どこに、どう責任があるのか」
田中文科大臣の「新たな基準作って審査する」が地元や関係者に受け入れられず、事前報告は受けたが了解をする立場ではないと一線を引いたのである。
つまり、この時点で全責任は文科大臣が負い総理大臣にないと決めたのである。
【7日の記者会見】「文科大臣の下で来週中には新しい認可の基準を決める委員会を設けた上で再度検討する。その検討を待ちたい。大学設置・学校法人審議会について、やはり見直しが必要。文科省側から事前に「マラソンで言えば42キロぐらいに来たらゴールが無くなったような状態は困るのではないか」と説明があった」
既存メディアと同じ論調で、大学設置・学校法人審議会の見直しは必要だが、3大学については文科省役人が言う通りに丸く治めるよう促したのである。
つまり、暗に「3大学については現基準で認可」との結論を迫ったのである。
【8日の記者会見】「何か大臣として間違ったことをされたとは多分誰も受け止めていない。委員会での審議や諸般の事情も鑑みて、3大学の新設は現行制度に則り適切に対応することで一区切りついた。新たな大学設置・学校法人審議会の見直しという方向付けがされたことを歓迎したい。(混乱したことについて)文科省に聞いてください」
3大学の現基準で認可によって事態を収拾できたため、野田総理の任命責任とならないよう今回の件で田中文科大臣に非がないことをアピールしたのである。
つまり、審議会の見直しによって田中文科大臣に責任はないとしたのである。
この4日間の藤村官房長官の発言を並べると、田中文科大臣に地元や関係者に説明するよう促して、田中文科大臣に責任を押し付けて、田中文科大臣に現行制度で3大学を認可するよう促して、田中文科大臣に間違いはないとしたのである。
全く一貫性のない主張であり、責任逃れのためのその場しのぎの対応である。
これにより、野田総理が「そのまま推し進めてください」と田中文科大臣に発した言葉は、「近いうち」と谷垣総裁に発した言葉と同じで嘘だったのである。
田中文科大臣の「3大学については新たな基準作って審査する」ことを擁護せず、野田総理が発言を貫いた形跡は無くで1日で前言撤回したのである。
これまで野田政権は何人もの閣僚が自身の不始末によって責任を取って去っていったが、野田総理自身は任命責任を問われないよう、3度の内閣改造を隠れ蓑にして人員を刷新することで自身の責任を逃れてきたのである。
このような任命責任を負わない総理大臣が、解散を「総理の大権」「専権事項」と声高らかに権利だけを主張することは、地位の悪用に他ならない。
国民との約束を反故にしても、政党間の約束を反故にしても、国民生活を危険に晒しても、行政サービスに支障をきたしても、任命責任を負わなくても、外交関係が悪化しても、責任を取ろうとしないのである。
11月22日までに内閣不信任案がれ可決され解散となることを期待する。
騒動の間、不在だった野田総理のまるで他人事の下記の発言が白々しい。
「設置認可の見直しで大学の質の向上を図ることは重要な取り組みである」
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