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「日本維新の会」東京事務所の看板を見つめる橋下氏。次期衆院選に出馬するのか(代表撮影)
3分裂の“維新” 橋下氏衆院選出馬で再結束狙う!?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121108/plt1211080709001-n1.htm
2012.11.08 ZAKZAK
★鈴木哲夫の核心リポート
第3極結集をめぐり、「日本維新の会(維新)」代表である大阪市の橋下徹市長の言動が注目されている。石原慎太郎前東京都知事が立ち上げる新党との条件闘争を仕掛けるだけでなく、47都道府県の1区への候補擁立方針を示唆して、他の野党を牽制しているのだ。ささやかれる維新内部の対立と、橋下氏自身の衆院選出馬情報。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
「大きく3つですかねえ」
維新の地方議員はこう話す。維新内部に3つの勢力があるという意味だ。昨年11月の大阪ダブル選挙で圧勝し、一枚岩を誇っていた維新も、国政進出のあたりから、路線をめぐる足並みの乱れが出始めた。新興組織にはありがちなことだ。
3つとは、どういうことか。地方議員は続ける。
「1つは、橋下氏に心酔するグループ。ポッと出の地方議員や1回生が多い。橋下氏が白を黒といえば黒という、橋下チルドレンだ。もう1つは、維新幹事長である大阪府の松井一郎知事が府議時代から付いてきたグループで、松井氏に忠誠を誓う。3つ目は、維新の改革理念を信じて集まってきた中間派。元自民党や元民主党など、さまざまな地方議員がいる」
2010年4月に維新の母体「大阪維新の会」が発足したころ、橋下氏と松井氏は二人三脚で役割分担していた。メディアなどで理念や政策を打ち上げるのは橋下氏で、議会対策や国会人脈を松井氏が引き受けていた。
ところが、次第に、人脈などが自民党ラインに偏る松井氏と、全方位の橋下氏との間でチグハグが目立つようになった。
今年9月、合流する国会議員を選別する公開討論会あたりから、維新に「数合わせ批判」が向けられ、支持率も低下した。同討論会は、松井氏が前面に出て進めたことから、現在は、橋下氏が率先して他党との連携について発言するようになった。
「橋下氏は『第3極側から既成政党を批判して支持を集めよう』という考えで、いろんな観測気球を上げながら連携先の落とし所を探っていく手法。『松井さん、少し路線を戻そう』ということ。だから、松井氏は最近、発言を控えている」(別の維新地方議員)
注目される、石原新党との連携問題も、この延長線上にある。
「石原氏はいいが、新党の母体となるたちあがれ日本は真正保守。思想的にも自民党に近い。維新が石原新党と組んでも、『その先に、また自民党かよ』というのではまずい」(同)
加えて、維新で現在、次期衆院選に向けた候補者選考などを行っているブレーンの竹中平蔵元総務相の問題もあるという。
竹中氏は、郵政民営化の推進者だが、たちあがれの平沼赳夫代表や片山虎之助参院幹事長は、民営化に政治生命をかけて反対した面々。「感情的にも一緒にやれるはずがない」(橋下氏ブレーン)というのだ。
橋下氏が、石原氏との連携を慎重に進めている真意は、「石原新党はどこまで、『真正保守』という旗を妥協してくれるのか。さらに、郵政民営化のシコリは大丈夫なのか、という懸念から。石原氏に『そのあたりを整理してください』とサインを送っている」(同)というのである。
ただ、松井氏に近い地方議員は「松井氏はどちらかというと真正保守に近いから、本音では、たちあがれとの連携を良しとしているはず。いまは黙っているが、今後の石原新党との協議次第で、橋下氏と意見が対立する可能性がある」と断言する。
「いざ国政」の段階になって、他党との連携などをきっかけに、維新内部の路線の違いが露呈し、今後の結束にも不安が拭えないのである。
そうしたなか、「もう一度、組織の求心力を高めるには、橋下氏自身が次期衆院選に出るしかない」という声が、維新内部から出始めている。
旗振り役の府議を取材した。
「衆院選が来年になれば、橋下氏も市長就任から1年を超える。最大の公約である大阪都構想の法案も成立したので、一定の区切りはつく。橋下氏が維新代表として次期衆院選に出れば、維新の結束は強まる」
橋下氏自身はどう考えているのか。府議は続けた。
「気持ちはあると思う。私が聞いているのは、橋下氏側近が、全国的にも知名度抜群の民間人に『後継市長にどうか?』と持ちかけて、断られたそうだ。橋下氏は確実に、自らの出馬も計算しながら動いている。ネックは後継者だ。そのメドがつけば、橋下氏を支援するスポンサーらも出馬を認めるはず。解散が遠のけば、出馬の可能性は高まる」
維新国会議員団の松野頼久代表も「橋下氏自身が出るのが一番分かりやすいし、そうすべきだと思う」と私(鈴木)に語った。第3極の一角である中小政党幹部は「橋下氏が出てくれば総理候補」と語った。
維新の内部混乱が、逆に「橋下氏自身の衆院選出馬」という仰天シナリオを生むかもしれない。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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