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9月28日について
ここで、斎藤副部長がこれから検審に説明に行くと言った9月28日の状況についてもメスを入れておこう。ここで参考にするのは吉田審査補助員の旅費の請求書である。吉田審査補助員の旅費の請求書は7月から9月まで毎月1枚で合計3枚ある(10月についてはネット上に公開されていない)。
これを見ると、吉田審査補助員は旅費の請求をその月の最終審査日にまとめて請求しているのが分かる。検察審査員の旅費の支出は審査のあった都度、支出されているが支出項目の「目」は「検察審査員旅費」となっているので審査補助員の旅費の支出はこれとはまた別の取扱いが可能なのであろう。
ここで9月分の旅費請求書に注目してほしい。旅費の請求日が28日になっているのが分かる。第五検審は9月14日に「起訴議決」をしているが、その残務作業、議決書の作成と署名が残っている。そのため、9月28日に審査会を開催する予定であったと思われる。毎月、月の最終審査日に旅費の請求書を提出している吉田審査補助員が9月14日には旅費の請求書を提出していないことからもそのことが窺える。ところが、9月28日、この作業は行われていない。その理由は審査状況を見ればすぐ、理解できる。
9月28日で議決書の検討と署名を行うのは9月14日に「起訴議決」した審査メンバーでなければならない。ところが、当日、審査メンバーの一人、130346番が欠席しているのである。このため、28日には議決書の作業が出来ず、吉田審査補助員はしかたなく請求書を提出しただけで帰ったのである。これが9月28日提出の旅費請求書の意味であり、また議決書の署名が10月4日まで延びた理由でもある。
第五検審が実在した3つの証拠
吉田審査補助員の出勤簿は全部で4枚(7月から10月まで)あり、その中に1枚、左右それぞれに黒塗りした個所が飛び出ている出勤簿がある。これは右の黒塗り部分が吉田審査補助員の使っている角印を黒塗りしたもの、左の部分が勤務時間管理者の印を黒塗りしたもので、出勤簿は9月分の28日出勤の一行を末梢した痕跡と思われる。吉田審査補助員の旅費の請求書、出勤簿、各審査員の旅費の請求書はジクソーパズルのピースをピッタリと合わすように全てが第五検審の実在の証拠を指し示しているのである。それがまた、小沢案件を審査していない9月28日に揃うというのはなんとも不思議なものである。
一方、斎藤副部長の方はどうであったろうか。斎藤副部長の出頭を要請したのは第五検審であり、日程を考慮すると9月6日の審査会を受け、その要請書を送付しているものと思われる。しかし、実際には9月14日に「起訴議決」をしているのである。
斎藤副部長が28日にこれから検審に説明に行くと言っていることから、この時点まで第五検審から検察に9月14日に既に「起訴議決」がなされたことを連絡していないことになる。もし、知っていて、あえて説明に行ったのなら、知人にこれから説明に行くとは言わなかったのではないだろうか。第五検審は出頭してきた斎藤副部長にそのままアリバイ的に不起訴理由をしゃべらせてお引き取り願ったと思われる。斎藤副部長はこのとき初めて9月14日に「起訴議決」が行われたことを知り、あと後、問題が起こらないよう、この地裁への出張を出張管理簿に記載しないよう取り扱ったのではないだろうか。
9月14日について
ここで何故、第五検審は検察官に不起訴理由を説明させないまま、9月14日に「起訴議決」に突き進んだのであろうか。事務局、審査補助員がその場にいながらである。その理由は9月1日から実施された民主党代表選挙での市民の反応が大きく影響していたのではないかと思われる。
初めての合同立会演説会が9月4日、新宿駅西口で行われたが、マスコミのあれだけのバッシングにもかかわらず、小沢氏がマイクを握ると熱狂的な小沢コールが起きたのである。この現象は東京に留まらず、続く大阪や札幌でも同じであり、その勢いはますます大きくなっていった。それまで、一回目に「起訴相当」議決がでた事件はJR福知山脱線事故、明石歩道橋事故、未公開株式取引詐欺と3件あり、それらは全て二回目も「起訴議決」となっていた。小沢案件も当初は間違いなく「起訴議決」が出ると思っていたのではないだろうか。小沢バッシングの中での「起訴議決」を目指していた者にとっては全く思いもよらない展開であったと思う。
第五検審が「起訴議決」を下したのはもともと、共謀の確たる証拠があったからではなく、世論を背に受けた11人の審査員の単なる心証に過ぎないものであった。もし、熱狂的な市民の応援を背景にして小沢総理が誕生すれば、「起訴議決」は世論の反発を受けかねない。このため11人の素人メンバーは「起訴議決」することに躊躇(4人が躊躇すると「起訴議決」出来ない)するのではないかと思い、何としてもその前に「起訴議決」をしておく必要があると考えたからであろう。小沢総理の誕生を阻止するために「起訴議決」を早めたのではなく、誕生してからでは「起訴議決」出来ないと思ったから、先に「起訴議決」をしたのではないだろうか。
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