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2012年11月03日 世相を斬る あいば達也
筆者は野田首相が年内解散は行わないだろう、と読んでいる理由は、事実上、輿石民主党政権であると云う表向きの考えを披露していたが、野田佳彦にも当面解散したくない考えがあると云う点には触れていなかった。実際は、一つだけ野田が二塁打程度の外交貢献を果たし、裏切りの野田佳彦の汚名を返上出来るチャンスが訪れるのではないだろうかと云う不安を持っていた。日ロ関係が前進する事は悦ばしいことなのだが、筆者の場合、その野田の貢献を危惧と受けとめなければならない立場にいる事は皮肉である(笑)。
野田首相に関して、マスメディアは“呂律が回らなくなった!”、“アルコール依存症ではないか?”、“消費増税燃え尽き症候群だろう”と散々な話題で賑わっている。マスメディアの政治見識が、如何に芸能ネタ次元に落ちているかの証明のようなものなのだろう。最近の石原新党と橋下の条件闘争の話題など糞のような話題であり、最終的には、本来の政局とは関わりない憐れな決着を見ることは、なんとなく想像のつくことである。ただ、その記事をネタに居酒屋談義をする国民も多いだろうから、銭のかからぬ息抜きと捉える事も出来る。
一番気になる政治問題は、今では日中尖閣問題でもなく、韓国のアホ大統領の話でもなく、米国大統領選でもない。勿論、尼崎連続殺人事件でもない。軒並み破格の赤字決算を発表した輸出家電大企業の苦境でもない。筆者の気がかり?は野田首相主導で対露外交において二塁打程度を打ってしまうのではないかと云う問題がいちばん興味深い。NHKの解説室のアーカイブに、直近の日露関係に関する情報があったので、如何に添付する。
≪ ピックアップ@アジア 「日中・日韓緊張の中で日ロ協議始まる」
日本は、尖閣、竹島と領土をめぐり中国、韓国との対立が深まっています。
その中で北方領土を抱えるロシアとの間では 先週、領土問題も話し合う次官級協議、そして今週はプーチン側近との間の安保対話と様々な対話が始まっています。
なぜ日本とロシアが動き出したのか、その思惑を読み解きます。 「日中・日韓緊張の中で日ロ協議始まる」 ここからは石川解説委員とともにお伝えします。
Q 日ロの動き何に注目しましたか
A 今日までプーチン大統領の側近、パトルシェフ安全保障会議書記が来日し、野田総理大臣を表敬したほか、玄葉外務大臣と安保対話を行いました。 この会談で玄葉外務大臣が「日本とロシアがあらゆる分野で協力することは、お互いの戦略的な利益に資する」と述べました。 これに対してパトルシェフ安全保障会議書記は「現在、アジア太平洋の状況は複雑だが、この地域が安定的かつ平和的に発展することが重要だ」と応じました。 そして会談では日本の外務省とロシアの安全保障会議の間で今後の協力の枠組みを定める覚書に調印しました。 玄葉外務大臣 「総理訪ロに向けた重要なステップです。かなり掘り下げた本音の話し合い、意見交換ができて大変有意義であった」 パトルシェフ書記は、プーチン大統領と同じく治安機関の出身のいわゆるシラビキの中心人物で、プーチン政権の下では治安機関の元締めFSB長官を務めた 後、4年前から安全保障政策を統括するロシア安全保障会議書記に就任しました。 安全保障会議は大統領が議長を務め、首相、上下両院の議長、大統領府長官、外務、防衛、治安など有力閣僚が参加し、毎週土曜日に定例の会議が開かれ、内政、外交の重要課題について討議する重要な組織です。 日ロの覚え書きは非公開ですが、北東アジア情勢などについてそれぞれの見方や情報を交換する枠組みなどが定められたものとみられます。
Q 何故日ロが今安全保障面でも協力を深めているのですか?
A 安全保障面の協力というのは今まで日ロのさまざまな分野での協力関係の中で弱い分野でした。日本側、ロシア側双方ともこの安全保障面での協力を深めることが、日ロ関係全体の関係強化に重要だという認識で一致し、今回の安保対話につながりました。 今回私が注目したのはパトルシェフ安保会議書記の極東訪問の日程です。 まず韓国を訪問し、そして日本、その後ベトナムを訪問中です。すべて安保対話のためです。明らかにロシアが中国を睨んで日本だけでなく周辺諸国との安保対話の強化に動き出したことを示しています。 もう一つは今回の安保対話にはロシア側からは、エネルギー関係者が同行したことです。 パトルシェフ書記ですが、今回の一連の極東訪問に先立ち、先月ウラジオストクで、極東に関する安全保障会議を開いています。その中でロシアの極東シベリアが中国のみに依存することの危険性を指摘しました。 ロシアが極東シベリアの開発を経済安保の観点から強く意識しだしたことの表れです。 今回の訪問もプーチン大統領の直々の指示に基づくものとみられます。
Q プーチン大統領の考えが背景にあると言うことでしょうか。
A その通りです。プーチン大統領が就任直後に発表した外交に関する大統領令を発表しています。この大統領令では、「中国との互恵と相互信頼に基づく戦略的な関係を深化せよ」としつつ、インド、ベトナムとの戦略的な関係強化、そして日本、韓国との互恵関係を強化せよとしています。今回のパトルシェフ訪問はまさにこの大統領令を実行するためとみて良いでしょう。もちろんロシアは中国との間でも安保対話を深めており、中国敵視ということではありません。ただ台頭する中国をある面では警戒し、日本など中国周辺の国々との安保面を含めた関係強化に本格的に動いてきたのは確かでしょう。
Q 先週日ロの次官級協議が行われました。日中、日韓の間で日本の領土をめぐる緊張が高まっている中でなぜ日ロが対話を深めているのでしょうか。
A そうですね。北方領土をめぐっても7月にメドベージェフ首相が国後島を訪問し、改めてロシア側が自国の領土と誇示する姿勢を示しています。ただ日ロについては話し合いの糸口も掴めない日中、日韓と比較しますと、何はともあれ正常な協議を始めたということに意味があります。こうした対話自体が日ロでは日中、日韓の対立とは一線を画すという姿勢を具体的に示したことになります。
Q 次官級協議の意味は何でしょうか?
A 公式訪問が実現しますと、日本の総理としては2003年の小泉総理以来ほぼ10年ぶりの公式訪問となります。この次官級の協議は、その総理訪露に向けての準備が始まったということです。日ロ次官級協議では野田訪ロで合意文書を作成するかどうかなど領土問題も詳しく話し合われました。先週の次官級協議によって、プーチン政権との領土交渉はここから実質的にスタートということになります。
Q 次官級協議では何が話し合われるのでしょう
A 次官級協議というのは、過去、その責任者が北方領土について具体的な提案を立案してきました。たとえば「択捉とウルップの間に国境線を引き、日本の主権を確定するが、施政権は当面ロシアに残す」とした4島返還ではギリギリの譲歩案と言われる川奈提案、そして56年共同宣言に基づく歯舞、色丹の二島の引き渡しと国後、択捉の返還交渉を並行して進めるという「2+2、並行協議」案など日本側からの提案は実は次官級協議の責任者が立案したもので、日ロ交渉を動かす意味で、次官級協議のもつ意味は小さくありません。 ただ現状では領土問題について両者の主張はかけ離れています。ロシアは先週の交渉でも第二次世界大戦の結果、北方領土はロシア領となったという原則的な立場を崩す兆候は無かったとみられています。したがって今後12月の総理訪露に向けても、厳しい交渉が予想されます。
Q そうしますと今後の交渉の見通しは?
A パトルシェフ安全保障会議書記との安保対話に続いて、来月にはハイレベルの経済対話が予定され、12月に総理訪ロが実現すれば、来年にはプーチン大統領の訪日も視野に入ってくる。日露の交渉の流れは悪くありません。 ただ日本の政治の不透明さが最大の障害です。野党自民党が早期の解散を求める中で、野田政権の見通しさえ不透明な状況です。ただ自民党の安倍総裁も総理の時に日ロ関係を積極的に動かそうとしました。今後野田総理と安倍総裁は内政で鋭く対立しても、領土問題については立場を一致させ、たとえ政権交代があった としても日露の交渉の流れを崩さないことが大切でしょう。 ≫(NHK解説委員室:解説アーカイブ10月25日:石川一洋)
プーチン大統領は最近古傷を悪化させ、幾つかの外遊を延期していると云う報道がなされているが、習近平のケガ同様大袈裟な問題ではないだろう。プーチンの野田訪露を迎え入れる準備は着々と進行しており、一定の方向性を打ち出せる可能性を指し示している。外交担当官僚の次官級協議も黙々と進んでいるし、ロシアの最高協議機関と位置づけられるロシア安全保障会議書記の訪日など、ギクシャクの対中韓米関係とは異なる動きを見せている。ロシアとの関係と云うと、直ぐに北方四島返還問題だけと思い込む層もいるわけだが、シベリア開発とロシアのエネルギー大国と云う絡みの中で、一定の方向性が生まれる可能性はかなりある。この方向性が出せれば、気に入るいらないは別にして、野田外交の成果を出せるのは事実だ。
当初ロシア外交筋は、死に体の野田と交渉しても始まらないと消極的だったのだが、韓国のアホ大統領の愚行と中国の反日噴き上がりが明確になり、態度が変わった。この機会に、日本の取り込みは将来的にも国益だと判断、前向きな姿勢に急遽変更された。たしか近々森喜郎元首相が訪ロ、プーチンと気心が合うだけに、親露関係者は期待を膨らませている。ロシアとの関係改善が、我が国の国益に資するものかどうか、早計に判断する事は困難だが、後ろ向きの動きでない点は評価されるだろう。筆者は、プーチン大統領の動きが、単純にロシア単独の外交姿勢だけではないかもしれない。つまり、アメリカとのマッチポンプ外交なのかもしれないと云う疑念を持ちながら見ているのだが、表向きは悪くない。
狂信的中国の反日や自虐的韓国の逆バネ感情に対抗するには、外交は外交を持って制す習いに従うのも良いだろうと考えている。仮に米ロの罠に嵌るとしても、中韓と云うあまりに厄介な隣人たちが逆上している、桜の開花情報を耳にするのも良薬である。野田内閣が1月早々に総辞職乃至は解散をしても、次なる政権が、この桜開花情報を握りつぶす馬鹿はいないだろうから、日露関係に道筋を着けた日本の首相と云う名誉は残される。消費増税で国賊首相となり、日露外交で点数を稼ぐ。まぁその他の政策を含めれば、勿論最低内閣だが、僅かな打点も生みました、とドジョウの孫に言える程度の思いでは残してやっても良いだろう(笑)。あぁその前にドジョウがぶっ倒れなければの話だが…。
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