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2012年11月1日 政経徒然草
今朝のニュース番組に昨日の国会で答弁するの野田首相の顔が写し出されていた。顔がむくんでいた。おそらく酒の飲みすぎだろう。不安に押しつぶされそうになり飲酒量が増えているに違いない。菅政権末期の菅前首相も似たような顔をしていた。こうなると先が見えてくる。
「もったとしても後3か月か・・・。」
菅氏にしろ野田氏にしろ、自分の心の中にやましい部分があることを無意識のうちに感じているに違いない。そして周りの人間が信用できなくなる。
ということで、民主党のトロイカ体制と呼ばれたメンバーの鳩山氏にしろ菅氏にしろ今や過去の人で党内における発言力も影響力も微々たるものだ。
残るもう一人の小沢さんは、今も意気軒昂で新党を立ち上げ、政界における発言力や影響力は一向に衰えを見せていない。
小沢さんと他の二人の違いはどこにあるのだろう。
突き詰めれば「人間力の違い」ということになるのだろうが、私は「政治に対する思いの違い」でもあるように思えてならない。
「政治とは何なのか?」「民主主義とは何なのか?」
これらのことに対する「思い」への深さや理解の違いが根本にあるように思えてならない。
ということだが、石原新党も先行きが見えず、減税日本も「日本維新の会」からソッポを向かれ始めたようだ。
これらの背景には選挙協力、選挙区調整の問題が深くかかわっている。
「日本維新の会」「減税日本」「石原新党」は東京、大阪、愛知という大都市を選挙基盤とする政党だ。当然、各党はこれらの地域を中心に立候補を立てることになる。問題は、各党とも国政政党を目指し始めたことで、自党の地盤以外の大都市圏を中心に候補者を立てる戦略を立て始めていることにある。さらに、これらの党に「みんなの党」が加わることで、更に大都市圏で候補者が乱立する様相を呈し始めている。
この中で「みんなの党」はすでに60数人の候補者を公認している。立候補者が乱立した場合、現状でもっとも影響を受けると思われるのが実は「みんなの党」である。選挙戦略の見直しを迫られることになる。なので「みんなの党」は選挙における候補者調整で主導権を握れないような連携を認めることはできないのが現状だ。
『「政策で合意できる。」「候補者調整で希望が通る。」という条件で合意できる政党としか連携できない。』というのが「みんなの党の本音だろう。
このように政党同士の連携ができるかどうかは選挙での協力体制、即ち候補者調整ができるかどうかにかかわっているといっても過言ではないかもしれない。もちろん共通政策で合意することは当然だが、現実的には選挙の問題が否応なしにかかわってくることだけは間違いの無い事実である。
もう一点、指摘するとすれば政治家としての、あるいは政党の党首としての器の問題だろう。
橋下氏も河村氏も渡辺氏も政治家としての小沢さんの実力は認めている。その小沢さんと連携することにより、主導権を小沢さんに取られるのではないかという不安が彼らの中に潜在的にあるのではないのだろうか?
しかし、上記の条件を突き詰めていくと最終的には小沢さんとの連携しか残された道はないように思われるのだが・・・・。
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