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2012年11月1日 田中秀征 政権ウォッチ :ダイヤモンド・オンライン
石原慎太郎都知事は、25日、緊急記者会見を開き、@都知事辞任、A新党結成、B衆院選出馬を宣言し、即日都議会議長に辞表を提出した。
石原氏のこの突然の言動は、当然のことながら日本の政治に大きな波紋を投げかけている。
■各党は政策の違いを乗り越えられるか
かねてから、石原氏の新党構想は、自らの個人人気に加えて、“たちあがれ日本”と“維新の会”を両腕にしたいと考えているように見えた。もっと具体的に言えば、平沼赳夫氏と橋下徹氏が両腕として彼を支える形態と言える。
そして、新党の政治目標は、@統治構造の改革とA保守純化路線への転換の2つであるという印象を受ける。
ところが、第三極として仕分けられる小政党の間には、この2つの政治目標についてのかなりの温度差、優先順位の違いがあって、今後の勢力統合は容易ではない。
石原氏は記者会見で、「大眼目は官僚の硬直した日本支配を壊していくこと」と、統治構造の改革を最優先の使命にする姿勢を鮮明にしている。
おそらく橋下氏はこの姿勢に異論はないであろう。
しかし、保守路線と財政再建を共通項とする“たちあがれ日本”はそう簡単にはいかない。統治構造の改革にはむしろ無関心であるようにも見える。事実、記者会見後に石原氏が乗り込んだ“たちあがれ日本”の本部では、維新の会やみんなの党との大連合に異論が相次いだと言う(10月27日朝日新聞)。
しかし、もしも石原氏が本気で思想や政策の違いを乗り越え、過去の人間関係をも乗り越えて“統治構造の改革”の旗を揚げて呼びかけるなら、世論の圧倒的な支持を受ける可能性が高い。
その際、お膝元の“たちあがれ日本”が黙認してそれに従うのか。石原氏にとっては悩みの種であろう。
■結集には排除の論理を取らない方がよい
石原氏はその上、自民党内や民主党内への呼びかけも必要だ。もちろん、小沢新党にも呼びかけるべきである。
1993年の細川政権の樹立に際しても、われわれ(さきがけ、日本新党)は、自民党に対しても「政治改革政権」への参加を同等に呼びかけた。あのときは回答の時間切れで自民党は野党になったが、われわれの公正な姿勢は世論からも理解され、政治改革への国民的協力につながった。
石原氏が過激な発言を慎み、小沢新党の協力も得れば、第三極は大きな躍進が展望できるに違いない。
車の行き先(思想、政策)を論じる前に、まず必要なのは、車が政治の運転通り進むように解体修理をすることだ。行き先の違いによる政界再編は、あくまでも車が整備されてからの第二段階の課題である。どんな考えを持っていても車(統治構造)が動かなければ何も始まらない。
言うまでもなく、石原氏が唱える第三極の結集は不可能なまでに至難の業である。
解散・総選挙が来年の夏にでもなれば、第三極の流れは試行錯誤を経て、大きく変質していくはずだ。石原氏の目論みが成功するか、失敗するか、それも2、3ヵ月も経てばはっきり見えてくる。
問題は、次の国政選挙を経て、日本の統治構造の改革が具体的に実現するか否かである。もうそのための時間はそう多くはない。
ダイヤモンド世論調査
質問1 石原慎太郎氏の呼びかけで「第三極」は結集できる?
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