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2012/10/31 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
次の選挙は新党乱立、小政党の離合集散の中で、三下奴が跋扈し国民生活そっちのけの税金山分けという政治の名をかたる白昼堂々の犯罪者が国会議員だ
石原慎太郎が「新党結成」を表明してから、一気に政界が騒がしくなっている。「政党」の合従連衡も急ピッチで進行。維新の会、みんなの党、減税日本は、「石原新党」と連携する構えだ。
大新聞テレビも「第三極結集か」と騒ぎたてている。
しかし、この騒動、どう考えても狂っている。呆れたのは、石原の次の言葉だ。
〈新党の母体になる、たちあがれ日本の議員諸君と会ったのだけど、視野が狭いというかね……〉
〈橋下君と一緒に連合するのはいかがなものか、と言いだしてね。理由を尋ねると『維新とは政策が違う』と言いだした〉
〈原発とか消費税はささいな問題だ〉
「政党」と「政党」が手を組むのは、政策を実現するためだ。なのに石原は「この政策が違うとか、そんなことで連携できるわけがない」と公然と言い放っているのだからムチャクチャだ。政策は度外視である。
情けないのは「石原新党」とは、政治理念も基本政策も違うのに「みんなの党」や「減税日本」までが尻尾を振ってスリ寄っていることだ。
そもそも、石原が「新党結成」に動いたのは、政策のためじゃない。
「4月ごろ、橋下徹から『維新の会は全部差し上げます』と言われ、石原さんは舞い上がってしまったといいます。その頃、橋下は、維新の会に集まってきた連中に失望し、自信をなくしていた。石原さんに丸投げしたわけです」(政界関係者)
80歳の老人が、オモチャを与えられて暴走したというのが真相である。
◆選挙で生き残るためなら政策も理念も捨てる
それでも、雪崩を打って中小政党が石原新党の呼びかけに応えているのだから、どうしようもない。なかでも、みっともないのが、アジェンダ(政策)を売り物にしている「みんなの党」だ。
「石原新党」と「みんなの党」は、原発、消費増税、TPP……と、何から何まで正反対のはず。代表の渡辺喜美も、最初は「消費増税を容認するなら話にならない」と批判していた。なのに、橋下徹が石原新党にエールを送っていると分かった途端、「まったく妥協しないという意味ではない」と腰砕けになっているのだから最悪である。
いま、石原新党と距離を置いているのは、小沢一郎くらいのものだ。
政治理念も基本政策も違うのに、中小政党が我も我もと「石原新党」や「維新の会」に近づいているのは、すべて次の選挙での生き残り、議員の身分にしがみつくためだ。
「政治家にとって一番大事なことは、国民のために自分を捨てる“自己犠牲”の精神と、理想の政治を追い求める“強い信念”です。ところが、いまの政界は、自分の利益しか考えていない議員ばかりです。生き残るためなら“敵の敵は味方”“きのうの友はきょうの敵”と平然と立場を変えている。理想などクソ食らえです。なぜ、政策や理念が正反対の相手に屈するのか。ヤクザだって、もう少し筋を通しますよ」(政治評論家・森田実氏)
民主党や自民党のなかにも、生き残りのために、「石原新党」や「維新の会」への参加を画策している議員が相当数いる。日本の政治は完全におかしくなっている。
◆デタラメな「オリーブの木」が出現する
このまま選挙に突入したら、日本の政治は混乱し、さらに悪くなるだけだ。
次の選挙で民主党が大敗するのは間違いない。かといって、自民党が圧勝するとも考えにくい。群雄割拠といえば聞こえはいいが、新党が乱立するシッチャカメッチャカの選挙戦になる可能性が高い。なにしろ、いまでも政党は13もある。
新党乱立、小政党の離合集散のなかで、本来なら歯牙にもかけられない三下奴が跋(ばつ)扈(こ)しかねない。はやくも「維新の会」では、政経塾出身のなかでもとくに質の悪い中田宏や山田宏がハバを利かせているありさまだ。
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「国民が期待しているのは、民主党でもない、自民党でもない“第三極”の結集です。しかし、石原新党が登場したことで、国民が期待した“第三極”とは、まったく違うモノが誕生する恐れが出てきた。政策も理念も違う政党が連合したら、国民は判断に迷い、一票を入れられない。政策で一致した政党が選挙協力する“オリーブの木”とは、似て非なるモノです。選挙の争点だって、拡散し、曖昧になってしまうでしょう。世論調査を見ても、次の選挙の争点は“消費税”と“原発”のはず。なのに、消費税と原発について正反対の政党が手を組んだらどうなるか。このままでは、国民の意思が正確に反映されない、不満と混乱だけが残る選挙になりかねません」
日本の「政党」とは一体、なんなのか。
◆人材が枯渇しこのまま日本は衰退していく運命
それもこれも、日本の政治が石原慎太郎と橋下徹の2人に振り回されているからだ。大新聞もテレビも2人のことばかり取り上げている。
学者でも財界人でもいい、日本には老醜とチンピラの他に誰か人はいないのか。もし、石原や橋下に対抗できるまっとうな人物が現れたら、日本の政治は救われる。
ところが、都知事選の候補に名前が挙がっている顔ぶれを見ても、猪瀬直樹だ、舛添要一だ、海江田万里だとロクなのがいない。本命が、東国原英夫というのだから、絶望的である。なぜ、16歳の少女とのワイセツ行為で警視庁の事情聴取を受けたような男が首都の顔なのか。
いつの間にか、この国には花も実もあるインテリがいなくなった。マスコミを賑わせているのは詐話師ばかりだ。前出の森田実氏が言う。
「どんな国でも組織でも、危機の時に“人物”が現れるかどうかで、運命が決まります。現れなければ、ズルズルと衰退していく。企業なら倒産です。残念ながら、100年に1度の危機に直面しているのに、日本には人物が見当たらない。政界、財界、官界、学者、文化人……どこにもいない。もし、希望があるとすれば女性です。戦後の混乱期も、国を支えたのは女性でした。家族を養い、優秀な政治家や社会運動家が次々に登場した。男は、敗戦に打ちひしがれ、あるいは公職追放され、呆然としていた。イザとなったら、男より女性の方が危機に強いのかも知れない」
国難に直面しているのに、自分たちの生き残りしか頭にない税金ドロボーのような国会議員たち。この国は本当に危機に立たされている。
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