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2012/10/31 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
石原都知事の後任を決める都知事選は11月29日告示、12月16日投票となった。告示まであと1カ月を切り、各党とも候補者探しを本格化させているが、石原の突然のブン投げもあって、大混乱になっている。で、下馬評で名前が挙がっているのは、中途半端な「キワモノ」ばかり。この調子だと、史上空前の不毛選挙になりそうだ。
まず、候補者の筆頭に挙げられているのが現副知事の猪瀬直樹氏(65)だ。石原が後継として名前を挙げたことで、本命視されているが、石原の指名といえば、空振りもある。前回は松沢成文前神奈川県知事を指名したが、途中で「松沢じゃ勝てない」となって、石原が出馬。松沢はハシゴを外された。
「今回も『猪瀬氏で勝てるのか』という自民党関係者は多い。それでなくても、都議会自民党に礼を尽くさず、エラソーだった猪瀬氏は人気がない。で、その間隙を縫って、早々と出馬の意向を固めているのが、白洲次郎氏の孫で文筆家の白洲信哉氏(46)。出馬の布石として、今月末、保守の政策勉強会『日本の選択』を設立し、代表に就任しています。勉強会には脳科学者の茂木健一郎氏や若手政治家、経営者がいて、自民党はこちらを担ぐんじゃないか、と言う人もいます。ただし、毛並みだけで知名度がないのは事実。一部ではフジテレビのキャスター、安藤優子さん(53)を推す声もあります」(自民党関係者)
自民党からは小池百合子元総務会長(60)の名前も挙がっているし、舛添要一・新党改革代表(63)や東国原英夫前宮崎県知事(55)も例によって、ヤル気満々だ。
◆誰もが"後出しじゃジャンケン"狙い
「舛添さんは出たがっている。しかし、今回出馬して落選したら、政治生命はオシマイ。本人もそれはわかっていて、慎重に調査・分析を進めている。第三極がどれだけ推してくれるかどうか。それを見極めているところです。東国原氏も同じです。出たいけど、様子見。本命不在の中で、みんな後出しジャンケン狙いです」(都政関係者)
民主党はどうか。
「民主党都連会長の中山義活衆院議員と安住幹事長代行が会談した際、安住さんは『今回はじっとしていよう』と語ったそうです。国政選挙で消滅危機なのに、都知事選の余裕はないということでしょうが、そんな中、蓮舫元行政刷新相(44)に出馬の打診があったという情報が駆け巡っています」(民主党関係者)
さっそく、蓮舫氏に聞くと、「そういう話は来ていません」と言いつつ、「なんで、そんなにマスコミは急ぐかなあ」とも。まだタイミングじゃないと言わんばかりで、こちらも後出しジャンケン狙いなのだろう。
それにしても、出てくる名前は帯に短しタスキに長しでロクなのがいない。キワモノの人気投票じゃ、マトモな有権者はドッチラケだ。
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