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株式日記と経済展望
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唯一の当事者だった米国は1953年にその統治の具体的な境界線を
改めて発表し、その中には尖閣諸島も含めていました。キッシンジャー
2012年10月31日 水曜日
◆大統領執務室で何が語られていたのか? 「尖閣は日本領」と認めていたニクソン政権 10月31日 古森義久
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36434
台湾が唐突に尖閣の主権を主張してきた
この会話は正確には1971年6月7日午後3時26分から同48分までの22分間、オーバルオフィスで交わされた。同席したのはニクソン、キッシンジャー両氏のほかに国際経済担当の大統領補佐官だったピーター・ピーターソン氏だった。
以下が尖閣諸島に関わる会話の具体的な部分である。
キッシンジャー 「1951年に対日講和条約が調印されたとき、尖閣諸島は沖縄施政権の一部に組み込まれ、米国が施政権を得て、日本が(尖閣を含む沖縄の)主権を得ました。中国が当時、反対を唱えたということはない。その結果、われわれは尖閣諸島を沖縄諸島の一部として扱うことにしました。51年に米国はすでに日本に尖閣の残存主権を与え、その後、そのことはどの国からも異論を提起されなかったからです。であるのに、いまの段階で突然、尖閣の主権の問題を再提起することは沖縄返還交渉全体を壊しかねません」
ニクソン 「そうだ、われわれはそんなことはできない」
さて、以上の会話の背景にはこの時点で米国と正規の国交があった中華民国(台湾)政府の代表が尖閣諸島の主権を主張してきたという新たな展開があった。
台湾の動きは唐突なものだった。台湾はそれまで尖閣の主権について何も主張しなかったのに、沖縄の日本返還が近づいたときに、尖閣諸島も沖縄の一部として米国から日本に返されることが分かって、米国に抗議してきた、というのである。
「尖閣の主権は戦争でも起きない限り、日本に戻る」
その背景を踏まえ、さらに音声資料からの会話記録を紹介しよう。
キッシンジャー 「大統領、今回の展開も、官僚たちがきちんと報告をしないがために、支障が起きるというような実例の1つです。彼らはそんな問題があることなど、まったく告げていなかったのです。率直に言って、私は(台湾側が抗議してくるまで)そんな島の存在さえ知りませんでした」
ニクソン 「私も知らなかった」
キッシンジャー 「台湾代表が面会に来るまでは、ですね」
ニクソン 「そのとおり、彼がその島に触れたのだ」
キッシンジャー 「それで調べてみると、台湾がかつて日本に併合されたとき、尖閣諸島は沖縄県に編入されたことが分かりました。1945年に台湾が中国に返されても、尖閣諸島は沖縄側に残されました。1951年には尖閣は対日講和条約の一部に含まれ、日本の沖縄に対する日本の残存主権は米国によって認められました。
(尖閣は沖縄に含まれて、その主権に関する)大きな決定がそこで下され、この(1971年)4月に中国(台湾)が突然、問題を提起するまでは、尖閣諸島に関しては一切、なんの特別な交渉もなかったのです。この時点では尖閣諸島はすでに日本に返還される沖縄に自動的に含まれ、米側の手をも離れてしまったのです。これが私が再現できる(尖閣についての)歴史です」
ピーターソン 「この(尖閣)問題は日本にとってどれほど重要でしょうか。あなたがいままで知らなかったのだから、(もし尖閣の主権について米側が態度を変えれば)何が起きるのか。この問題は本当に緊急の重要性があるのでしょうか」
キッシンジャー 「もし6カ月前に提起されていたら、いくらかは違うかもしれない。しかし、もしいま(尖閣主権を改めて)提起したら、沖縄返還協定を破壊する意図的な試みとして(日本側に)映るでしょう。米国がもしこの問題を提起するとすれば、もっとずっと早くに提起すべきだった。いまとなっては尖閣の主権は戦争でも起きない限り、日本に戻ることになるのです」
キッシンジャー 「さらに歴史をたどるならば、琉球列島米国民政府の唯一の当事者だった米国は1953年にその統治の具体的な境界線を改めて発表し、その中には尖閣諸島も含めていました。その線引きに対し中国側は抗議をしませんでした」
ニクソン 「だから現在の対応があるということなのだろう」
キッシンジャー 「問題は、もし米国がいま日本側に対して尖閣の主権の問題を提起した場合、日本側は米国が台湾との繊維問題の取り引きを成立させるために、日本領の島を中国側に与えてしまう、と思いかねません」
明確に尖閣を日本領と認めていたニクソン政権
以上の記録からニクソン政権も当時、尖閣諸島を日本領だと認めていたことが再三、明らかにされたと言える。
だが1971年4月に台湾(中華民国)の代表が突然、尖閣の主権の主張をニクソン政権に伝えてきた。それまではニクソン政権の側にも、日本の残存主権への疑問はツユほどもなかった。
台湾代表の通告の後も、この会話の時点ではなお、ニクソン政権は日本の尖閣主権について疑問などを提起する意図はなかった。その判断をキッシンジャー大統領補佐官がニクソン大統領に説明し、同大統領も同意しているのがこの会話の核心なのである。(後略)
(私のコメント)
日本は終戦直後の混乱振りは、最近放送されたNHKドラマの「吉田茂」のドラマでもありましたが、英語が公用語となり日本がどのように分割占領されるかもアメリカの意向に任されていた。GHQの存在でも明らかなように連合国と言っても日本はアメリカとの戦争に敗れたのであって、その他の連合国は日本に大勝利したわけではありません。
連合国最高司令官はマッカーサーと言うアメリカの司令官であり、連合国軍と言っても実質的にはアメリカ軍だった。講和条約もアメリカとの単独講和であり中国やロシアは参加していない。現在でもロシアとは平和条約が締結されていませんが、終戦間際のどさくさに紛れて参戦して来た。戦争における鉄則は勝ちそうな方に付くのが常識ですが、日本軍部はナチスドイツが勝つと見込んでしまったのが日本が負けた原因のひとつだ。
戦争に負ければ敗戦国は、ドイツのように国土が剥奪されたり東西に分割されたりしても文句が言えない。日本も本土が四分割される計画もありましたが、戦争の実体からしてアメリカとの戦争だったから他の連合国は口が挟めなかった。天皇が東京裁判に訴追されなかったのもアメリカの判断であり、その他の国は天皇の訴追を要求していた。つまり日本処分はみなアメリカに任されたのであり、蒋介石もスターリンもチャーチルも口が出せるものではなかった。
戦後の処分で朝鮮半島と台湾と千島の放棄が決定されましたが、何処に放棄されたのかは明確で無い。その区分けもアメリカが行ないましたが、竹島や尖閣は日本や沖縄諸島に含まれていた。それに対して朝鮮は竹島を領有して実効支配してしまった。当時の日本政府は腑抜け状態で何もしなかった。尖閣もアメリカは沖縄諸島の一部にしていましたが、日本に返還話が出てきたときに台湾が尖閣の所有を主張して来た。
それだけ日本は舐められているのですが、台湾はアメリカが沖縄を占領しているときは何も言わずにいたのに返還話が出るとアメリカに領有を主張し始めた。しかし台湾の主権の存在も日本が放棄しただけで、中国に返還されたわけではない。アメリカが未だに台湾の独立を認めないのは中国に配慮していると言うよりも、アメリカの占領統治政策が曖昧だったからだ。
韓国にしても台湾にしてもアメリカの支援無しには成り立たない国であり、清朝時代までは領土であったり属国であった国だ。もしアメリカがアジアから手を引けば韓国と台湾は中国に領有されたり属国となるだろう。そうなると中国やロシアの海軍は自由に太平洋に出てこられるようになり、アメリカの国防上まずい事になる。戦前において米英が日本の朝鮮半島併合を認めたり台湾の領有を認めたのはロシアの南下政策があり、放置していれば朝鮮半島はロシアの支配下になる恐れがあった。
韓国や台湾には、中国やロシアと戦争して勝った歴史が無く、高句麗は隋を撃退した事はあるが朝鮮ではなく南満州の国である。台湾もオランダやスペインの植民地だった。台湾が独立国家であった歴史は鄭一族が支配した数十年しかなく独立国としての歴史はない。アメリカが台湾の独立を認めないのはそのような歴史があるからであり、独立を認めればいずれ中国に領有される事がわかっているからだ。
韓国や台湾にとっては中国やロシアはあまりにも強大であり、独立を維持することはアメリカや日本の支援無しには成り立たない。その両国が竹島や尖閣はわが国の領土だと主張しているのは、アメリカの中立政策があるからですが、ラスク国務長官の書簡やニクソンとキッシンジャーの協議でも日本領であることが明らかだ。戦後の事情からすればアメリカ政府が決定すべき問題であり、終戦直後の日本には独自の外交を取る事が許されていなかった。(現在でも)
台湾自身もアメリカ政府の意図が不明であり、クリントン大統領の「三つのNO]が有名ですが、「台湾独立を認めない. ・台湾政府を承認しない. ・台湾の国際機関への加盟を支援しない.」と言う意図は何なのだろうか? もち台湾が中国と戦争して勝った歴史があればアメリカは台湾の独立を認めたのでしょうが、韓国にも中国と戦争して勝った歴史が無い。だからアメリカ無しには韓国という国家そのものの存在はありえない。
最近になってますます韓国や台湾が日本に敵対的になって来たのは中国の影響がある。何度も書くように台湾や韓国は中国と戦争して勝った事が無いから、アメリカから見放されれば闘わずして中国の支配国になる。韓国の李大統領や台湾の馬総統はアメリカを見限って中国に付いたのだろう。台湾国民も親中派の馬総統を再選したのだから状況は決定的だ。
1979年にベトナムは中国軍が侵略してきた時に戦争をして中国軍を撃退しましたが、韓国人や台湾人には中国と戦争をするといった気概は見られない。インドだって1962年に中国軍と戦争していますが中国に対して戦争も辞さない覚悟を見せなければ国家として認められないだろう。韓国は哨戒艦を沈められても島を砲撃されても反撃する事はなかった。
日本も尖閣をめぐって中国との戦争も辞さない覚悟を見せなければ、韓国や台湾と同じ運命をたどるだろう。クリントン大統領の「三つのNO」は、ふがいない台湾に対する侮辱であり、その鬱憤を日本に向けて尖閣は台湾の領土だと言い始めた。その意味では韓国と似ていますが、アメリカを頼ることよりも自国の領土は自国で守ると言う気概を持たなければ国家の独立は保てない。
韓国は竹島を日本から奪う事で戦勝国になりたがっている。台湾も尖閣を奪う事で政権の支持を集めようとしているのでしょうが、アメリカの態度が不明確なのは日本の覚悟を試しているのだろう。北方領土もソ連崩壊で中央アジアやウクライナやバルト三国など分離独立しましたが、日本も四島を取り返すチャンスでもあった。しかし日本政府は何もしなかった。
「株式日記」では自主防衛を主張してきましたが、日本は韓国にも台湾にも舐められるような国になってしまった。国防と外交をアメリカに丸投げしていれば韓国や台湾のようになってしまう。古森氏の記事に見るように尖閣はニクソンやキッシンジャーが言っているように沖縄諸島の一部なのですが、日本政府の中国に対する及び腰の態度が分からない。日本の曖昧な態度が中国は「これは分捕れる」と言う強気な態度に出させている。
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