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2012年10月31日 政経徒然草
これは弱点となるか強みとなるか意見の分かれるところだろうが、次の衆議院選挙に立候補する自民党の候補の中には前回の選挙で落選した候補者が多いことが挙げられる。
私は、弱点になるのではないかと思っている。
多くの有権者は「既存の政治を変えて欲しい」と思っている。そういう意味では、フレッシュな新人候補や女性候補に人気が集まる可能性が高いと考えている。
とにかく現状の民主党や自民党、公明党による「談合政治」や国民の声が反映されない「一方通行政治」に対し国民の不満が鬱積しているからだ。
既存の政党や政治家に対する不満の一つが「反省しない政治」である。反省があって、始めて進歩がある。しかし現状の民主党や自民党からは「反省する姿勢」も「反省の言葉」もない。
これらの「反省しない政治」や「期待できない政治」に対する批判票をどの政党が取り込めるのかが、次期選挙の最大のポイントだろう。
最近、よく聞かれる「第三局」というのは、本来、上記の「不満や批判の受け皿となりえる政治勢力」のことを表したものでなければならないはずだ。
上記の視点から少し政党の分析をしてみたい。
@民主党・・・反省しない。言い訳ばかり。口先ばかりで心から反省する姿勢が少しも見えない。
以上から国民の期待に応えられない。
A自民党・・・過去の自民党政治に対する反省の姿勢も反省の言葉も聞こえてこない。相手の批判に終始している。確固たる信念と明確な党としての方針や政策が見えてこない。党内改革を進めているようには見えない。過去のしがらみから離れられていない。現状の政治を変えようと言う意欲が感じられない。
以上から国民の期待に応えられるとは言いにくい。
Bみんなの党・・・上記2党よりは、変革しようという姿勢が感じられる。政策面ではそれなりに評価できる部分もある。多少、新鮮さを感じられる部分もある。しかし、口で言うほどの実力があるとは思われない。都市型政党であり、政策に偏りがある。
「日本維新の会」と支持層が被る可能性が高く、これは選挙においてマイナス要因となる。
一部においては期待できるというところか・・・。
C日本維新の会・・・未知数。実態がよくつかめない部分がある。橋下氏と松井氏のワンマン政党。政策に極度の偏りがある。思いつきでの発言が多い。都市型政党であり、地方では受け入れられにくい要素が多い。政党としての実力は?。口でいう成果と実際の成果に大きな隔たりがある。批判することで人気を集めるというマスメディア重視のタレント型政治家の受け皿政党。
ということで、国民の期待に応えられるだけの実力はないし、発言にブレが多く、地域政党と国政政党の二つを持つということの矛盾がいずれ表面化するだろう。橋下氏の人気に頼る部分が大きく、逆に橋下氏が信用をなくしたら「一巻の終わり」になる可能性もある。
期待できるかどうかも判断しにくいのが現状だ。
D石原新党(仮称)・・・評価に値しない。「立ち上がれ日本」が母体となった時点で終わっている。新鮮味なし。石原氏の人気だけが頼りの政党。問題発言多し。橋下氏同様、批判することで人気を集めるというマスメディア重視の批評家型政治家。政治家としての実力?
既存政党と同じように既存の枠組みからは脱却できないだろう。
以上から国民の期待に応えられるとは言いにくい。
以上5党について簡単に私なりに分析してみた。
「既存政党(主に民主党)に対する批判をすることで人気をとる。」というだけでは、最早、国民の支持を得られる時代では無くなっている。「国民の不満や批判の声を聞き、これからどうするのかを明確に指し示す。」ことができる政党でなくては国民の支持を得られないだろう。
地上波のテレビや新聞が流す情報しか入手できない時代なら、それでも通用するかもしれないが、インターネットが情報収集の主流になりつつある現在では、国民を口先だけで騙すことは無理になりつつある。
真に実力のある政党、政治家。国民の声を聞き、国民の生活を第一に考える政党、政治家。日本の将来を真摯に考え行動する政党、政治家。
こういう政党、政治家を選ぶことができるのか?
日本国民の選択眼が試される時が来ているように思えてならない。
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