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原発はささいなことか!?石原慎太郎よ 二極化.格差社会の真相 斉藤貴男(日刊ゲンダイ)2012.10.31
石原慎太郎が東京都知事としては最後の定例会見で、またぞろ妄言を吐いた。
「原発をどうするかはささいなこと。(永田町の人間は)もうちょっと大きな視点で考えられないか」というのだ。相手にすること自体がおぞましい。だが例によって石原のタイコモチ以外の何物でもないマスコミが、ろくに報じようともしないので書いておく。
あれだけの原発事故があって、それでも原発推進を言い募るのは、まあ勝手と言えば勝手だ。脱原発でなければ許されない社会になってしまうのも、別の意味で恐ろしい。
とはいえ、「ささいなこと」とは何だ。違う問題にも目を向けようと言いたいなら言いたいで、被災者たちの心情をよほど気遣い、まともな補償のために全力を尽くすと誓ったうえで初めて、おずおずと切り出すというのが、およそ人間社会のお約束ではないのか。
3.11の直後には、「天罰だ」 「日本人の我欲を津波で押し流せ」と吐き捨てた経緯もある。この人は他人の生命や尊厳をバカにし過ぎている。社会生活を営む人間が絶対に備えていなければならない資質を決定的に欠いている。
今回の新党宣言を、”盟友”とされる亀井静香・前国民新党代表に、「それこそ我欲じやないか」と叱られたそうだが、まったくだ。いや、それこそどころか我欲だけが異常に肥大化し、卑劣と無責任とを練り固めて服を着せたものが石原だ。そもそも公の仕事に就いてはならない人なのである。
筆者は2003年に岩波書店から「空疎な小皇帝―『石原慎太郎』という問題」を発表して以来、彼を批判し続けてきた。一部では痛快だと受け止められているらしい暴力的な言動の陰で、切り捨てられた人々がどれほど泣かされているか。戦争の恐怖にさいなまれていることか。
みんな、もういいかげんに目を覚まそう。亀井氏にしても、石原の実体など百も承知していたはずだ。いくら利用のしがいがある人気者だからといって、持ち上げて、つけ上がらせてきた責任はあまりに大きい。全国民の前で詫びてもらいたい。
ともあれ石原は都知事職からは離れる。血税を最低の勘違い男とお身内のお遊びに費消される悪夢から解放されるかもしれないのは至上の喜びだ。
辞職会見での耄碌ぶりを見れば、もはや公職でなくても使いものになりっこないのも自明。あとは票になれば何でもいいロクデナシ政治屋どもとの連携が怖い。ゆめゆめ警戒を怠るまい。(隔週火曜掲載)
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- Re: 石原慎太郎よ 「国が貧しくなるということ」 (Chikirinの日記) 五月晴郎 2012/10/31 01:22:38
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