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石原が突然「第三極」を自称し、それをマスコミが囃し立てることで、「第三極」という呼称自体が手垢にまみれたものとなりました。いうまでもなく、これはマスコミによる「国民の生活が第一」隠し、小沢隠しの方法です。
石原も、維新・橋下も、右翼です。国民大衆とその生活のことなど、全く考えていません。
私は安易なファシズム論には組しません。ファシズムは歴史的な現象であり、学問的にはきちんとした定義があります。(ただし、定義も玉石混交であり、日本における論考は必ずしもすっきりしたものではありません。ただ、共通認識としては、ファシズムの支持基盤は中間層であり、大衆運動を伴った政治社会運動だということです。そしてその背景として、世界恐慌など資本主義の危機がありました。) その意味で、橋下を「ファシスト」と呼ぶことにも賛成しません。
ただ、ここで橋下や石原が出てくる現象を考えると、その背景としては、20年に及ぶ「平成大不況」があるのではないか、と思います。この平成大不況は、グローバル化と新興国の台頭、それによる日本資本主義の相対的弱体化、地位の低下によるものです。
国民所得は伸びず、雇用と賃金、国民生活は徐々に悪化しつつあります。中国の経済的隆盛が明らかになる一方で、多くの日本企業は首位ないし上位の座から転落しつつあります。一流企業でさえ、台湾や韓国の企業にも追い抜かれる有様です。
こうした中で、鬱屈した国民感情に「排外的なナショナリズム」で訴えようとしているのが、石原であり、安倍などの自民党右翼です。
橋下は、ナショナリストかどうかはわかりませんが、天皇制(日の丸、君が代)を強制する点で、民主主義者(人間の平等を志向する者)ではありません。日本社会の下層に生まれながら、差別や格差を奨励するという矛盾に満ちた人格です。その矛盾した言動は、デマゴーグというよりも、マスコミが作り上げた虚像に合わせているからかもしれません。
ともあれ、今の日本には、排外的ナショナリズムが生まれかねない客観的な事情(不況と日本資本主義の危機)があります。
石原や安倍、橋下との闘いは、国民を排外的ナショナリズムに向かわせるか、向かわせないかの闘いでもあります。
国民の生活を安定させ、発展させる以外に、この闘い(平和と国民安寧のための闘い)に勝つことはできないでしょう。
そう考えて、敵(排外主義右翼)との戦いに臨むべきです。
「第3極」という呼び方にこだわる必要はありません。
あくまでも争点は三つ。「原発」「消費税(官僚特権)」「TPP(従米)」に賛成か、反対か、です。
国民生活を守るために、「三つの政策」「三つの争点」を掲げて、闘いましょう。
「国民の生活が第一。三つの政策」です。
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