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2012/10/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆解散などできない、総辞職は間近
前原大臣のスポンサー京セラ稲盛と彼と親密な小沢一郎による日本再生の核心の動きが始まっている
解散から逃げまくり、政権にしがみついているハレンチ野田首相だが、ここにきて党内に微妙な変化が出てきている。
無能の野田を支えたところで、選挙になれば民主党の惨敗は見えている。スッタモンダの末に、やっと開いた臨時国会も動かない。自民、公明は対決姿勢を強めているし、国民もペテン首相の正体をよく知っている。
野田は所信表明演説で「明日への責任」を連呼したが、誰の目にも民主党に明日はない。で、民主党内も「こりゃヤバイ」と、尻に火が付いてきたのだが、ドロ舟の最後は悲惨だ。
「どうする」「こうする」で党内は四分五裂、シッチャカメッチャカになっているのだ。これはまさかのハプニング政局もありうる。そんな展開なのである。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「野田官邸グループはどこまでも政権にしがみつきたい。藤村官房長官や岡田副総理といった面々が、ドロ舟でも野田首相を支えようとしている。一方、輿石幹事長のグループはちょっと違う。解散から逃げ、一日でも長く政権に居座りたいのは首相と一緒ですが、トップは野田首相じゃなくてもいい。それより、選挙で少しでも勝つにはどうするか。どこかで首相を代えるしかない。それまでは、絶対に解散を打たせない。解散権を封じ込んで、時間稼ぎをし、対応を考える。ころ合いを見計らって、シャッポを替える。そんな算段です。こちらは、輿石幹事長のほか、樽床総務相や安住幹事長代行、細野政調会長らが同じ考え方です」
◆公然と首相批判始めた前原大臣
つまり、野田は身内から寝首をかかれそうなのだが、さらに急進的な集団が前原国家戦略相のグループだ。最近の前原の発言を並べてみると、「反野田」に回ったのがハッキリわかる。
政調会長だった7月には野田のオスプレイ配備計画について、「党として反対だ」「民意を軽く考えているのではないか」「見通しが甘い」と公然と盾突いた。
極め付きが、先の「年内解散」発言だ。「年明け解散では『近いうちに』とはいえない。首相は信義を重んじる」などと年内解散の見通しを勝手にブチ上げ、党内で大モメになった。
「背景には、改造人事で国家戦略相という軽量級の処遇だったことへの恨みがあります。9月の代表選で出馬をやめて野田支持に回ったのに、冗談じゃない、というわけです。もちろん、昨年8月の代表選では大本命とされながら、外国人献金問題が噴出して野田に敗れた遺恨もあるでしょう。野田首相もそんな前原氏を遠ざけ始めている。だから、前原氏はますます、盾突く。前原氏の裏には、策士の仙谷副代表もいます。仙谷氏は田中前法相の辞任問題をめぐって、『任命責任のような話に当然いく』と首相をロコツに批判した。前原グループの番頭、仙谷氏も同じく野田首相からは袖にされている。頭の中で“野田降ろし”を画策しているのは間違いありません」(民主党関係者)
こうした動きの裏に、もうひとり、面白い財界人がいる。京セラ創業者で、JAL名誉会長の稲盛和夫氏(80)だ。
◆怒れる民主党の"生みの親"と活発する反野田勢力
稲盛氏と前原のつながりは深い。京セラの本社は前原の地元の京都にある。さらに、稲盛氏は松下政経塾の理事を務めていた。そんな関係で、政経塾8期生だった前原を応援するようになったのだ。母子家庭で育ち、苦学して成長した前原に共鳴。かつては前原の東京後援会長も務めていたほどだ。
稲盛氏は、民主党政権の生みの親的な存在でもある。かねて政権交代の必要性を訴え、ときにはご意見番として、またときにはスポンサーとして民主党を「手弁当」で支援してきた。「財界の民主党応援団長」といわれるのはそのためだ。
その稲盛氏が「民主党政権には心底、落胆した」と呆れ果てている。そうしたら、彼の子飼いの前原が公然と野田にカミつき始めた。
さあ、こうなると、今後の政局はますます面白い。
グループが去ってもまだ大勢いる。鳩山グループ、鹿野グループ、山田正彦元農相、原口一博元総務相らみんな過激だ。そこに民主党の精神的支柱、稲盛氏をバックにした前原が加わればどうなるのか。恐らく、野田はもう持たない。臨時国会でアウトだろう。野田が抵抗しようにも、輿石らが羽交い締めにするだろうから、解散もできない。つまり、内閣総辞職に追い込まれることになる。
そんな展開が見えてきたのだ。政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「民主党内の反野田勢力である山田元農相や川内博史議員らは先日、勉強会『コモンズ』を立ち上げた。反野田勢力の動きはここにきて非常に活発化しています。鹿野前農相や鳩山元首相も官邸とは距離を置いて、臨戦態勢。彼らが結集して『点』が『線』になれば、不信任案はあっさり可決するでしょう。そういう見通しになれば、総辞職が見えてきます」
ようやくペテン政権を葬り去る動きが本格化し始めたのである。
◆第三極も絡んだ劇的なガラガラポンへ
そのあとの政局も面白い。前原らが不信任案に賛成すれば当然、党内には残れない。民主党を飛び出さざるを得なくなる。前原が率いる「凌雲会」は約40人、党内最大グループだ。つまり、民主党は大分裂する。野田民主は稲盛氏という大きな後ろ盾も失うことになる。
しかも、稲盛氏と「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は親しいのだ。
「2人は新進党時代からの付き合いを深めていて、年に1、2度は個人的に食事をする間柄です。政権交代を果たした後も、トロイカ体制や菅前首相の政権運営をめぐって、2人はたびたび会談し、意見交換をしてきた。昨年の代表選前には、前原氏と小沢さんが相次いで稲盛氏の東京の事務所を訪ねて話題になったものです。稲盛氏が小沢さんに前原氏への協力を求めたといわれています」(政界事情通)
稲盛氏は、野田に愛想を尽かしている。民主党の精神をぶっ壊した現執行部の連中にもカンカンだろう。「何のための政権交代だったのか」という思いは小沢と共通なのである。
だとすると、こんなシナリオもある。前原は民主党を飛び出して新党をつくる。スポンサーは稲盛氏だ。その稲盛氏を通じて、小沢の「生活」と前原新党が連携する。
ここに第三極も絡めば、政界は劇的なガラガラポンになる。
この際、そうなった方がいい。堕落した民主党なんか、みんな飛び出せばいい。与党が割れて初めて、本当の政界再編になる。それができるかどうか。民主党の一部議員にほんの少しでも良心が残っているとすれば、この政局は最後の岐路となる。
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