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新ベンチャー革命2012年10月28日 No.667
タイトル:2020年代の未来日本はどうなるか、その行方を占う
1.この10年で大きく様変わりした日本
筆者は技術経営(MOT)を研究しており、その中にシナリオ・プラニングという未来市場予測法があります(注1)。その手法により、2000年代の日本を2000年代初頭に予測しております。それによれば、2000年代の日本市場の動向を決めるドミナンツ(市場動向の支配因子)として以下の5つが得られています。
2000年代日本市場の動向:
1)オールドエコノミーからニューエコノミーへ人材流動化
2)有形資産経済社会から無形資産経済社会へ移行
3)法人主導社会から個人主導社会へ移行
4)ネットワーク化によるグローバル化
5)安定化志向社会から変革志向社会への転換
同様の手法にて2010年代の日本市場のドミナンツを直近の日本市場を分析して求めると以下となりました。
2010年代日本市場の動向:
1)地震・津波災害、気象異変の脅威増大
2)極東における競合国家(中韓台)の台頭と脅威
3)戦後日本の民主主義国家体制の危機
4)日本の国力の相対的低下と貧乏化
5)日本の孤立化危機の浮上
以上の2000年代日本および2010年代日本の二つの分析結果を比較すると、この10年で、日本は大きく様変わりしたことが浮かび上がってきます。
2.日本が大きく様変わりしたのはなぜ?
日本が大きく様変わりした原因の大元、それは、やはり、2001年4月、小泉隷米政権の誕生でしょう。これ以降、米国ジャパンハンドラー(主に米国戦争屋)による対日ステルス支配が露骨になってきました。
なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログのNo.576の注記をご覧ください。
2000年代末、日本の異変に気付いた国民は、2009年9月、歴史的な政権交代を果たし、遂に鳩山・小沢民主党政権が誕生しました。ところが、米国ジャパンハンドラーの言いなりになる、日本の検察官僚を筆頭にした日本人勢力(悪徳ペンタゴン日本人勢力)によって、鳩山・小沢政権は、2010年6月にあえなく崩壊、その後、日本は、以前の小泉政権時代の隷米日本に逆戻りして今日に至っています。
2009年の政権交代によって、日本は対米自立を果たし、日本国家の舵取りを官僚主導から政治主導に変革し、発展著しい東アジア市場で日本企業が主導権を握る繁栄日本の実現を鳩山・小沢政権は志向していました(注2)。国民多数派がこの民主党の国家戦略に期待したからこそ、遂に、政権交代が実現したわけです。
上記、鳩山・小沢政権の志向した日本国家戦略、すなわち、政権交代時の日本民主党のマニフェストが今、実現されていれば、2010年代の日本は、極東、東南アジアを含む広域アジア市場に積極的に投資し、大いに繁栄しているはずです。そして日本企業の中国市場での逆境もないはずでした。
ところが、鳩山・小沢政権崩壊後、政権交代時のマニフェストはことごとく、ホゴにされて、今の日本経済は、2000年代よりもさらに悪化してしまいました。
その意味で、日本市場を悪化させている元凶は、米国ジャパンハンドラーおよび、その言いなりになる日本人勢力(悪徳ペンタゴン)でしょう、さらに言えば、鳩山・小沢政権崩壊を許してしまったわれら日本国民にも、日本市場悪化の責任があります。
3.2020年代の日本市場はどうなるか
上記、2010年代のドミナンツをベースにして、2020年代の日本市場の行方を占うとどうなるでしょうか。
それを占うには、2020年代の世界市場がどうなるのかを観る必要があります。それには、米国連邦政府の国家情報評議会(NIC: National Intelligence Council)の公開している2020年世界シナリオおよび2025年世界シナリオを参考にするのが適当です(注3、注4)。
米国政府は、2020年代のアジア市場に関して、中国の台頭と中国市場の巨大化を予測していますが、日本に対する関心は低く、日本がアジアの経済大国であり続けることはまったく、予測していません。その意味で、米国政府は、2020年代の日本は、2020年代の中国に比して、存在感の薄い“普通の目立たない国”と認識しています。
米国政府がなぜ、上記のように2020年代の日本の小国化を予測しているかというと、90年代初頭より、米国政府は、日本の孤立化を目論んでいたからではないかとみなせます。本ブログ過去ログ(2002年)にて、10年前の2002年にすでにそれを指摘しています(注5)。
80年代末、日本は米国に次いで世界第二のGDP経済大国に成長し、当時から、米国は日本の経済大国化を、本音では脅威視していました。
90年代初頭に起きた湾岸戦争にて、日本は130億ドルを拠出させられていますが(注6)、この時を境に、米国政府は日本から合法的に国民資産を奪えることを知りました。それ以来、日本の国民資産(国富)は日本政府の米国債購入の形で、持続的に米国へ移転され続けています(注7)。その証拠に、90年代以降、この20年間以上、日本の経済成長率は低迷し続けています(注8)。
そこで、2009年に誕生した鳩山・小沢政権は、東アジア共同体構想によって、日本の長期デフレ不況からの脱却を図ったのですが、米国ジャパンハンドラーおよび悪徳ペンタゴン日本人勢力によって、鳩山・小沢政権は1年未満にてあっけなく崩壊させられたため、日本経済復活の芽は摘み取られてしまいました。
2012年現在、日本経済復活のシナリオは2009年政権交代時から大きく遠のいています、すなわち、2010年代の日本市場の前途は暗澹たるものです(上記1項の2010年代日本市場のドミナンツ参照のこと)。
このままいけば、2020年代の日本市場は以下のとおり、2010年代よりさらに悪化すると予測されます。
2020年代日本市場の動向予測:
1)地震・津波災害、気象異変の脅威と危機が持続
2)広域アジア市場において、日本企業は欧米企業や中韓台企業に勝てなくなる
3)米国の対日支配が強化され、親米官僚主導国家に堕する(民主主義は形骸化)
4)日本市場を牛耳る企業は外資企業中心(主に米国企業)となる
5)日本企業はアジア市場からしめ出され、国内市場は外資企業に奪われる
4.日本企業の国際競争力回復の処方箋はあるのか
苦境に晒される日本企業が国際競争力を回復し、日本国民の所得を増やして、80年代の繁栄日本を取り戻す道、それは、端的に言って(1)対米自立の実現(2)広域アジア市場での円貿易(ドルの呪縛からの離脱)の実現の二つに集約できるでしょう。
対米自立を実現すれば、円高地獄からも脱出できます。
そのためには、日本において、対米自立を志向する政権を再度、実現させればよいわけです。そのことに、国民多数派が覚醒することが、日本経済復活の第一歩となります。
なお、現在の日本の政官財指導層の多く、そして、大手マスコミはことごとく、米国ジャパンハンドラーの言いなりとなっています。国民の大半が、この現実に気付くことがまず、求められます(注9)。
注1.『技術戦略』(2003年、日本能率協会マネジメントセンター)
注2:本ブログNo.16『喝采!:戦争屋=CIAを挑発する画期的な鳩山宣言』2009年8月30日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/521057.html
注3:NIC ”Mapping the Global Future”2004
http://www.foia.cia.gov/2020/2020.pdf
注4:NIC “Global Trends2025:A Transformed World”2008
http://www.aicpa.org/research/cpahorizons2025/globalforces/downloadabledocuments/globaltrends.pdf
注5:テックベンチャーNo.98『日本人孤立のシナリオ』2002年2月5日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/98.html
注6:湾岸戦争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89
注7:吉川元忠・関岡秀之[2006]『国富消尽』PHP研究所
注8:日本の経済成長率の推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4400.html
注9:孫崎享[2012]『アメリカに潰された政治家たち』小学館
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.html
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
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