ハシシタ維新の支持率急降下について、「維新八策」にいろいろ書いたから、という向きがみられるが、果たしてそうであろうか。
　いろいろ書いたからではなく、「維新八策」の内容は、八策に列記された個々の政策課題についても問題点がありありだが、総じて、小泉・ｹｹ中の新自由主義政策を踏襲したもので、格差社会を増幅させるだけでなく、ハシシタの昨今の言動から、逆差別をも助長しかねないと警戒されているからである。

　もちろん、これだけでなく、維新に集まってきた有象無象の胡散臭さ、魑魅魍魎の跋扈する様態も支持率低下の大きな要因となっている。その最たる者が、小泉・ｹｹ中の新自由主義政策を主導したｹｹ中の存在であり、「日本会議」と繋がりがあると言われる松井幹事長に対する懸念も大きい。

　ハシシタ自身についても、多血質的逆上型で粘着質的な性格が、記者会見での言動やネット上の対応などから知れ渡ってきたことも、国政を任せる人材ではないとみられるようになったことも懸念材料である。

　大飯原発再稼働に関する態度の変化をはじめ、次々に前言を覆す言動から、場当たり的で、信頼しがたいとみられるようになったことも影響している。根底に、ポピュリズムと言われる体質が窺われる。

　大手マスメディアが喧伝した府知事時代の財政再建の取り組みについても、借入も収入として扱われる単式簿記の特性のもたらした見せかけの黒字であることがすでにあからさまになっており、府民から激しい怒りをかっており、ハシシタ府政・市政の検証・見直しが進められている。

　併せて、財政再建に名を借りた、数々の切り捨て策が弱い部分を集中攻撃するやり方で進められたことから、それ自体に対する府民の反発も大きい。しかも、ハシシタ自身が、人一倍多くの子どもを持つ親であるにもかかわらず、子育て環境の信じがたいような劣化・破壊をもたらしている。
　また、大阪文化の特徴でもある文楽や交響楽団への予算削減等の措置は、地域文化や地域福祉の向上に背を向ける愚策と見られており、大阪の文化性を高く評価してきた外国人から警鐘を鳴らされている。

　さらに、全国遊説と称した出発点の鹿児島で、予算が足りなければ、高齢者にも負担させればよいといったことから、シロアリを野放しにしたままの増税論議に対する反発も受けている。
　鹿児島は維新前は薩摩。薩摩と言えば、維新の代表的地域である。その象徴である西郷隆盛（南州）は、「庶民に優しい心を有する人物がこの国を率いるべきである」という想いを抱いていたことは、鹿児島だけでなく、今では全国的に知られてきており、南州の想いに協調する各界の方々からの「心なき」ハシシタに対する批判も無視できないところである。

　実際の動きとして、先般の大阪府下豊能町と能勢町での町長選で、民自公と維新が相乗りで推薦した現職町長が、「国民の生活が第一」党が推した新人議員に敗れたこと、なかでも豊能町ではダブルスコアで敗れたことも、府下にとどまらず、国民・有権者の意識に影響してきている。併せて、事実を正しく伝えない大手マスメディアは、その世論調査とともに、恣意性・欺瞞性・謀略性に気づく府民・国民も増えてきている。

　そして、２町の事例を府下でも辺境地域のことだと極小評価しようとする向き、無視する向きもみられる。
　しかし、大阪府下では、歴史的に堺商人や日蓮宗庇護の強い地域である政令市・堺市は伝統的に権力に対する反骨精神の強い地域であり、堺市長に対するハシシタの威圧的恫喝的なやり方に対しては、歴史的に培ってきた堺市民の反権力精神を呼び起こし、抵抗感を強めている。

　ハシシタ維新の支持者が牙城という大阪市においても最早、単純な状況ではない。地殻変動は確実に起こり始めている。なによりも、ハシシタ自身が大阪市長を辞めて、次期総選挙に打って出られないのは、前市長平松氏を支持する勢力が根強い力を持ち続けているからでもある。もし、橋下が市長を辞めて、次期衆院選に打って出れば、「大阪都構想」は閉ざされることになるだろうし、老害石原前都知事と同様、ハシシタはご都合主義の嘘つきと言われかねないであろう。
　平松氏が大阪市長に返り咲けば、堺市に続いて、大阪市も「大阪都構想」に背を向けかねないのだ。いまや、それが、大阪市民・府民の民意であるからだ。

　千葉県富津市の市長選では、次のような結果となっている。

「『本当に小沢は拒絶されているのか？』富津市長選挙の結果を踏まえて・・・越川雅史ブログ」
　http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/257.html
　投稿者 補欠会員 日時 2012 年 10 月 15 日 07:30:18: /jmXloc/aWpGY

　当　１３，００４　佐久間清治　無現〈自〉〈公〉
　　　１０，０４０　地引　直輝　無新
　　　（投票率は５７．１％）

　この結果を見られて、みなさんはどう思われますか？

　大手マスメディア等が”次に政権を取る！”と喧伝している、メディアの世論調査では支持率が上向いていると言われる自民党と、組織力抜群の公明党が現職の佐久間候補を推薦しているのに対して、小沢系新党きづなの1年生衆議院議員２人の支持を受けているに過ぎない、言わば無名の新人候補がここまで現職市長に迫っているのだ。
　しかも、それなりに周到な準備を進めているのならまだしも、「既存組織に頼らず、ボランティアを中心に草の根運動を展開し、出馬表明の遅れや知名度不足などが響い」ているにもかかわらずである。
　大手マスメディアが、如上の地殻変動について、また「国民の生活が第一」党の動向、とりわけポジティブな側面を的確に報道しないか、無視することからも、その影響が広がらないように努めているとみられる。外国人記者たちから、「本当のこと」を伝えない日本のマスメディアと揶揄されながら、どこまで、スルーできるか、今後が見物である。

　ところで、大手マスメディアやサブメディアの次期総選挙の獲得議席予測には少なくとも、下記のような「国民の生活が第一」党と「オリーブの木構想」の「国民連合」の動きは加味されたものではない。今後、候補者調整も含めて、選挙区毎に候補者が決められてくると、民自２大政党を前提とした、第３極論の欺瞞性も明らかになってくるであろう。
　また、化けの皮が剥がれ支持率低下が続くハシシタ維新、凋落傾向のみんなの党、疑惑・不確かさ満載の石原新党、これらをして第３極の主軸形成とみなすことは、国民・有権者の適正な判断を攪乱する以外のなにものでもない。

　「国民の生活が第一」党の結党記念パーティの参加者は4，200人で、パーティ会場が満杯であふれる状態！　行きたくても行けなかった支持者支援者は控えめにみても、パーティ参加者の１千数百倍はいるだろう。
　それなのに、大手マスメデイアの世論調査での支持政党や比例投票意向の比率がどうして１％にも満たないのか、可笑しいと思うのが当たり前ではないか。世論調査の恣意性・欺瞞性・謀略性については、すでにバレバレだが、テレビで報道しない、スルーするのは、大手マスメディアの世論調査の恣意性・欺瞞性・謀略性が裏付けられるからである。

　下記のスレをみられたい。
　このスレでは、福島県二本松市長と主婦ら、全日本不動産政治連盟（全日本不動産協会政治部）が挨拶に立たれたことに触れているが、このことは「国民の生活が第一」党の基本姿勢と、それを支持する輪が広がり地殻変動が起こっていることを窺わせるものである。
　また、日本農業新聞の「ＴＰＰ参加反対　次期衆院選へ共同公約案　野党６党１会派」という記事を紹介しているが、これは、「オリーブの木構想」の下「国民連合」の動きが進んでいることを示すもので、今後、地殻変動の動きが加速化することを示唆するものである。

「さあ　動こうよ　（反戦な家づくり）」
　http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/711.html
　投稿者 笑坊 日時 2012 年 10 月 26 日 01:33:24: EaaOcpw/cGfrA

　下記２つのスレでは、「オリーブの木」の構想の「国民連合」に関する動きが進んでいることが確認できる。

「『民意の実現を図る国民連合』の世話人会(国民の生活が第一代表代行 山岡けんじオフィシャルブログ）」
　http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/806.html
　投稿者 CERISES 日時 2012 年 10 月 28 日 03:00:05: TSAYrSdovqusM

「国民の生活が第一が次期衆院選での選挙協力に向け、一部野党などに提示した共通公約案の全文が判明：HEAT氏」（晴耕雨読）
　http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/805.html
　投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 28 日 01:06:01: igsppGRN/E9PQ

　下記スレには、結党記念パーティに参集された団体名を書き起こした方（アンカーNo.100）がおられたようで、団体名を列記しておく。

「“121024 国民の生活が第一結党記念パーティー　４千人が出席　動画　IWJ 〈小沢代表、増税凍結と脱原発訴える〉」
　http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/698.html
　投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 25 日 22:15:02: igsppGRN/E9PQ
100. 2012年10月27日 10:03:31 : HkDjpRHO9k
　＞来賓として読み上げられた団体を書き起こしました。
　＞消費税、原発、TPPで痛めつけられる団体ばかりです。
　＞小沢氏の言う、本当の「第三極」勢力の結集とはこういった団体を結集させることなんでしょう。
　日本医師会、日本歯科医師会、全日本トラック協会、日本薬剤師会、郵政政策研究会、日本保険薬局協会、日本製薬団体連合会、日本薬業政治連盟、日本弁理士会、日本土地家屋調査士連合会、全国公共嘱託登記土地家屋調査士協会、全国宅地建物取引協会、全国鍼灸マッサージ協会、日本税理士会連合会、全国保険医団体連合会、全国環境整備事業協同組合連合会、全国漁業協同組合連合会、全国旅行業協会、中央畜産会、日本船主協会、日本養鶏協会、日本旅客船協会、全国トラック交通共済協同組合連合会、日本バス協会、日本内航海運組合総連合会、全国不動産鑑定士協会連合会、中央酪農会議、日本酪農政治連盟、日本乳業協会、日本食肉協議会、配合飼料供給安定機構、日本獣医師会、全国肉牛事業協同組合、日本養豚協会、日本私立大学協会、全日本冠婚葬祭互助協会、全国仮設安全事業協同組合、全日本開拓者連盟

　まだまだ言いたいことはあるが、別の機会にしよう。