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2012/10/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
野田無能ペテン政権と自公など政治屋はなぜ対策をしないのか、できないのか
もし、野田首相がいま解散したら、株価はどうなるのか。ドーンと跳ね上がるはずだ。
すでに市場は政権交代モードで“解散催促相場”になっている。今週、平均株価は久々に9000円台を回復し、23日まで1年3カ月ぶりに7日続伸した。その後は利益確定売りで反落したが、野田政権の支持率が10%台に低下したことに、マーケットは好感したのだ。「この次、どんな政権が誕生しても、今よりゃマシ」という理屈である。
当たり前だ。野田にできることはもう何もない。それを象徴するのが参院での所信表明演説だ。野党が出席を拒否したことで、衆院だけで行われることになった。参院で首相問責決議を食らっているためで、憲政史上初めての珍事である。議会にソッポを向かれたドジョウはバンザイするしかない。
そもそも特例公債法すら通せないのだ。景気対策なんて百パーセントできっこない。きのう(26日)の閣議で決定した最大4226億円の緊急経済対策にしても「はぁ?」である。今年度予算の予備費から工面しているから、ビックリするほど規模が小さい。ケタを1つ間違えたようなセコさだ。経済アナリストの菊池英博氏が言う。
「野田首相は消費増税を訴える時に国の財政難を理由にしました。実際には、この国の財政危機なんて壮大な虚構なのですが、言ってしまった手前、大型補正を組めない。財務省も組ませない。だから、補正ではなく予備費でチョボチョボなのです。増税のために国民をダマし、財政出動を抑えた格好。今回のみみっちい経済対策も、2階から目薬を差すようなもので、景気回復には何の効果もないでしょう。19兆円の復興予算を被災地のために使った方がはるかに有益ですが、それさえできない。まさに戦後最悪の首相です」
そうこうする間にも景気は悪化しているのに、最初に認識を間違えているものだから自縄自縛、がんじがらめで身動きが取れない。
かくて、野田政権が続く限り、景気回復なんて絶望的なのだ。
それを市場はよく知っている。だから、政権運営がピンチになると、倒閣期待で株が上がる。こんな負の相関関係なのだ。
◆給料激減のサラリーマンを襲う「負担増フルコース」
しかし、今、こんなことを許している場合なのか。国内企業は軒並み業績が悪化し、リストラの嵐が吹き荒れている。
東京商工リサーチの調査では、昨年度、上場製造業1086社のうち、半数以上の584社で社員数が減少していた。
ワーストワンとなった日産自動車の4163人(前年比14・6%減)を筆頭に、ダイハツ(同5・8%減)、ホンダ(同3・0%減)と自動車業界は死屍累々。海外勢にやられっぱなしの家電業界も、昨年以降、ソニーやシャープなど業界全体で12万人規模の人員削減計画が進行している。どこもかしこも、壮絶なクビ切り地獄だ。
また厚労省の調べでは、昨年度に「過労自殺」と認定された社員の半数超が30代以下の若手だった。馬車馬のごとく働かされ、使い捨てにされるケースが増えている。
「中小企業の倒産件数は、金融円滑化法の支援で減ってはいるが、多くはその場しのぎで、経営改善は進んでいません。実際、支援を受けた後に倒産する企業が急増していて、上半期(4―9月)の累計は180件超と前年同期から倍増しています。円滑化法が切れる来年3月末以降、倒産件数が一気に跳ね上がるのは確実です」(金融関係者)
当然、サラリーマンの給料は増えない。国税庁によると、昨年1年間にサラリーマンが受け取った給与の平均は約409万円と、前年から3万円も減った。02年が447万円だったから、この10年間で40万円近くも減った計算だ。恐ろしい事態である。経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。
「給料は減り続けるのに、税金や社会保険料は増える一方です。この10月からは環境税が導入されたほか、厚生年金保険料もアップしました。保険料は2017年まで上がり続けますが、さらに、来年1月には所得税の復興増税、14年6月には個人住民税の復興増税。そして、14年4月に消費税8%、15年10月からは消費税10%と、負担増が目白押しです。おまけに、米国で56年ぶりの大干ばつが起きたため、小麦やトウモロコシなど、穀物価格が上昇しています。サラリーマンはやっていけません」
◆被災地が潤っていると宣伝するペテン首相
それなのに、政治は動かない。自公も絶対に協力しない。どいつもこいつも、自分たちのことしか考えない“政治屋”ばかり。ア然とさせられたのは岡田副総理の発言だ。「解散を約束しなければ、国会で質問すらしないというのは国民への裏切りだ」と自公を非難していた。マニフェストをことごとく反(ほ)故(ご)にした連中が、どのツラ下げて“国民への裏切り”と言うのか。ウソつき、ペテン師同士のいがみ合いも、ここに極まれり、である。
このままでは、国民は本当に殺されてしまう。前出の荻原博子氏も憤慨する。
「いかに野田政権がデタラメかは、被災地を見れば分かります。例えば、宮城県石巻市の港は今も沈んだままで、約200社ある水産加工業者のほとんどは立ち直っていません。それなのに、首相は石巻を訪問し、立ち直ったわずか3軒の加工業者の1軒を視察して、復興が進んでいることをアピールしていた。冗談じゃありません。復興需要で被災地が潤っているかのような政府の宣伝は大ウソ。7月には多くの被災者の失業手当が切れましたが、半数近くは就職口もない。そんな被災地の窮状も国民生活もそっちのけで、永田町は相変わらず政争に明け暮れている。一体、何をやっているのでしょうか」
震災から1年7カ月以上もたったのに、仮設住宅はいまだ5万戸を超え、ガレキ処理は全体の3割も進んでいない。恐るべき政治の停滞、怠慢というしかない。
◆10兆円の金融緩和をムダにする日銀の無能
加えて、開いた口がふさがらないのが日銀の能なし、アホさ加減だ。
来年4月に任期満了を迎える白川総裁は、早くも消化試合に入っている。先のIMFは、金融素人の城島財務相ともども存在感ゼロ。東京開催は48年ぶりだったのに、ホスト役もまともにこなせず、揚げ句、IMFから「日銀はもっと金融緩和すべきだ」「先進国でデフレに陥っているのは日本だけだ」と説教されていた。
日銀は9月に行った10兆円の金融緩和に続いて、30日の日銀会合でも追加の金融緩和を決定するつもりだが、期待薄だ。それどころか、逆効果となる危険性も高い。経済評論家の上念司氏がこう指摘する。
「最大の失敗は、資産買取基金10兆円増額を軸に検討していることがマスコミにリークされ、報じられていることです。市場は織り込み済みですから、言われている通り10兆円でサプライズがなかった場合、“織り込み効果”が切れて、円高に振れる危険性が高い。せっかく、9月上旬から予想インフレ率が上がり始めていたのに、いつも後出しジャンケンみたいな形にして台無しにしてしまう。日銀は本当に救いようがありませんよ」
このままだと、日本経済は本当にヤバイ。それでなくても、中国の景気低迷と日中関係の悪化で、輸出企業は大打撃を受けている。自動車も電機も軒並み業績予想の見直しを検討し、総崩れの様相だ。サラリーマンの給料も上がり目なし。さらなる大リストラが吹き荒れる恐れだってある。
とにかく、最良の景気対策は、一刻も早く野田を辞めさせること。それ以外に、この国と国民生活を守る手はないのだ。
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