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石原慎太郎都知事が知事辞任・新党結成を表明した記者会見の質疑応答部分の起こしです。(赤旗政治記者の仮起こしですから、あくまでもご参考まで)
(2012年10月25日15時〜=J)
(TBS 都知事辞任、新党結成のタイミングはなぜいまなのか)
私はねえ、やっぱりやり残したこともあったんですわ。それはねえ、オリンピックはね、これはねえ、ちょっとみなさん勘違いしてらっしゃる。これはねえ、オリンピックの主催者はね、JOCであってですね、体育協会であってですね、あのー、ロンドンだってね、リビングストンからボリス…ようするにボリスジョンソンにも代わりましたしね、これはね、クミチョウ(首長?)の出る幕じゃない、ほとんどないんだ。ですけどね、いまのJOCがあまりにヒジャク(貧弱?)だから、なんでもかんでも、オマヒガタ(おまえ方?)やってくれと。
大事なことはねえ、そのー……なんですかね…えー…〔6秒絶句〕…タイミングということでしょうけども、その尖閣の問題をですねえ、これ私しかできない問題だと思って私、自負してやってました。これもとっても大事なことでねえ、あそこが崩れていく、一点突破、全面崩壊になるからね。だけどねえ、まあ、国がなんか人気取りかなんかしらんけどねえ、……〔聞き取れず〕たたいてねえ、ああいう形で決着したんでねえ、あとはですねえ、政権どうせ代わるでしょう、当然。その次の自民党が主体になるでしょう政権に私は期待するしかないです。あそこでみなさん、きょう……〔聞き取れず〕されてきたってものはですね、その政府がですね、きちっとね、零細の漁民のために船だまりをつくる、あるいはね、国をまたいだですね、航海者のためにね、生命の安全…こうせん(航船?)するために、とにかく、あのー、灯台をつくる、そういうことのために活用してもらえるようにね、まさに私が国会議員になってですねえ、それを監督し、督促していきたいと思っています、ハイ。
(テレ朝 辞任の時期と新党結成時期は具体的に決まっているか)
辞任の時期は今日ですよ。ですから、これはねえ、まあ、あのー、自治法ではねえ、1週間後ですか、議会が開かれてね、そこで、まあ、承認していただく。
新党結成は今日でも、きのうでも、あしたでもやりますよ。もう準備もできていますから。
(NHK 次の衆院選挙にはどの程度候補者を擁立する考えか。自民党が軸ということは、自民党と連立を組もうという考えか)
いやいや、そんなことは考えていません。大体、自民党は第1党にはなっても過半数は取れないでしょうからね。取れっこないと思いますよ。
ですけどね、自民党もねえ、私はホントに自民党に苦い思いして、愛想つかしてやめた人間ですから、自民党に戻るつもりないし、いまの自民党もそんなに評価できませんな。
私はねえ、安倍晋三君とはねえ、彼が、その、ようするに総裁に出うる前に、ある人の紹介で、昔から知っていますけど、長い時間話しましたね、メシも食って。あのとき、尖閣について駄目出したこととだいぶトーンが違ってきたねえ。
まあ…。
(候補者の数は?)
えっ? これはねえ、そのー、まあ、一つの仲間ではありますねえ、あのー、平沼さんたちがやっているたちあがれ日本はですねえ、私も参与して塾を開いてですねえ、3、40人のですねえ、そのー、あれですな、えー、国会議員の候補者を育成してきました。で、それは非常にレベルの高い人でねえ、試験もしましたしね、論文も提出さしてねえ、それでコディフィケーション(?)をやったんだ。識別をしたんだ。ですから、この人たちは、当選するかしないかわかりませんが、しかしやっぱり、有力な候補になりうると思います。
ただ、やっぱり選挙制度がよくないよ。やっぱり中間選挙(ママ=中選挙区)制度にもどさないとねえ、政治家がもう、スケールがちっちゃくなっちゃってね。
とにかく、こないだある時期に橋下君がいったな、8月か9月に。ヒンフタプリン(?)、衆議院議員、いまごろみんな盆踊りやっているよといったけども、そのテイタラクになっちゃった。これはねえ、やっぱり小沢一郎とね河野洋平がバカだからね、こういうね選挙制度やったんだ。完全に間違いましたな。
(フリーのタナカ 知事が常々おっしゃっている官僚政治の打破は、ある大臣経験者から聞いたが官僚が好きに使える特別会計をスポイルしたところ、翌日には大蔵省がその政治家の愛人問題をつかんでいて報道されたと。またそういうふうにならないか。覚悟はあるか)
ありますね。やったらいいんじゃないですか。
やっぱりね、まあ、私はイチイチ名前を挙げていいませんがね、ある、まあ、野球のチームのオーナーでもある有名な、彼が1代でつくった会社のね、社長がね、政府の審議会にいってね、非常に大蔵省にとって耳の痛いことをいうとね、すぐ翌々日ぐらいにね、自分の子会社に査察が入るそうですよ。それはやっぱり汚いよね、そういうやり方っていうのは。万機公論じゃないんだよ、この国はもう。まさに役人に背く人間をそうやってチュウサツ(誅殺?)される、これはホントにねえ、イジましいというかねえ、うん、困った話ですな。
(役人の言いなりになっている記者クラブはどう思うか)
もう、これも情けないねえ。あんまり勉強してないしね、モノ知らないしね。
(東京新聞 任期を2年半残して辞めることで、都民260万票で当選したが、どう説明するか)
これはしょうがないですね、もうちょっと大事なね、もうちょっと大きなね、都民のためにもっと役に立つ仕事をしようとしているんですから、かならず都民は理解してくださると思います。
(中には東京都を放り出して国のほうにいってしまうのではという人もいるやもしれぬが)
いや、放り出すわけじゃない、東京のために国政でだね、いうことやらなくちゃいかんと思っている。さっきいったことは、みなさん知っているじゃないか、東京新聞だったら。みんな妨害に遭ってきたじゃないですか。なんでたとえばねえ、認証保育所っていうのをね、日本中でやらないんですか。土地の広いところがあったっていいよ。しかし人口がないんだよな、そんなとこはな。都市でねえ、国の規格の通りにねえ、認可保育所つくろうっていたってできませんよ、そんなものは。採算が合わないから。そういう質問が出てくるっていうのが心外なんだ、ボクはなあ。
(読売 後継候補者だが、具体名を挙げる予定はありや)
ありますね。私はイノさん(猪瀬氏)で十分だと思う。あれだけ優秀な副知事、私はみたことない。まあ、役人出身じゃないからね。彼はやっぱりねえ、物書きにしちゃあねえ、私なんかよりはるかに数字がわかって、数字の虚構がわかってね、ボクはホントに非常に重宝してますよ。私が思いついたこと、彼はすぐキャッチしてね、それ分析してね、そのなんていうの、数字の裏打ちもしてね、その…ボクの代わりに行動してくれる…私は彼を迎えてからね、非常に楽をしましたなあ。
やっぱりああいう人がねえ、どんどん登場してくるべきだと私は思いますけども。
(この前土曜に放映された東京ユメックスの公共の窓の番組の最後で、万が一総理大臣になったら、ハタチを迎えたら徴兵制のようなものをとの話をしたが、ああいうものは新党結成する際には柱立てするのか)
さあ、これはねえ、私個人の意見ですからね、ただやっぱりね、いまの若者をね、鍛えなおすというと激しい言葉になるかもしれないけれども、もうちょっとシャンとしてもらうためにもね、やっぱりなんていうのかな、人間の連帯感というものをね把握しなおすためにね、そのー、私はねえ、2年間なら2年間、そのー…まあ、グ…自衛隊でもいいし、消防でもいいしですねえ、警察でもいいしですねえ、あるいは海外協力隊でもいいからね、ある連帯責任を負ってですね、とにかく無償の行為をするというね、そういう経験をしてもらったほうがいいと思う。
ただね、それをいうとね、そんなこというと人気が落ちてね、選挙に差し支えるという人がいるけどね、高校卒業した(ばかりの?)人間に投票権なんかないんだから。彼らはやっぱりそんな体験したらね、おそらく成人になって投票権もったときにね、自分は人生にとってとってもいい経験したと思ってくれると思いますよ、私は。
ま、やるかやらないかは、これはやっぱりねえ、仲間の相談、それからやっぱり政府の、結局アレでしょう。私が総理になることは、まったくありませんから。
ボクはねえ、自分の文学の活動も含めてね、なんていうのかな、トンネルを掘るね、その錯乱期のねえ、まあ、一番銛の銛先みたいなことをしてきたんだ。だからねえ、トンネル空いてねえ、向こうの海とつながって風が吹き込んできたときのね…それでいいんです。あと、開館式のときには…開通式のテープカットには私は出る必要はないの。それは私の宿命だと思っていますから。
(ありがとうございます)
(毎日 憲法問題について聞く。知事はいままで日本国憲法を破棄すべきだといってきたが、これは次の総選挙の公約にとする考えか)
それはねえ、言葉が短絡的で激しいから誤解を受けやすいんですけどねえ、いまの憲法のね、ようするに合法性っていうのはどこにあるんですか? だったらねえ、すでにねえ、それをみんな知っているからね、読売のナベツネさんっもそうだよね、中曽根さんもそうだし、私たちの仲間のですね、えー、立ち上がれ日本もね、それぞれの憲法の草案を持ってますよ。そういうものを持ち寄ってね、3つや4つ合わせてブラッシュアップしてですね、新しい憲法をつくって用意してですね、即それに換えたらいいじゃないですか。
法学者に聞いたってですね、占領軍が占領統治するためにつくった基本法がね、独立を果たしたあともね通用する事例っていうのは世界にないしね、それをようするになんか拘束する法的なバリアってどこにもありません。
吉田茂の間違いはねえ、あの人はねえ、まあ、経済国家、経済…〔聞き取れず「経済復活を思念?」〕したんでしょうがねえ、しかしやっぱり独立したあと、サンフランシスコ条約で、あの憲法をですね、廃棄してですね、すぐに自分たちで新しい憲法をつくるべきだった。それをしなかったのは、吉田茂の最大のカキン(禍根?)だと思いますな。
(憲法改正じゃなくて廃棄なのか)
廃棄じゃない、全部変えたらいいんですよ、アナタ。アナタ全文読んだことある? あんな英文翻訳じゃ70点も取れない、拙劣な日本語だよ。助詞の間違え方が3つも4つもあるよ。
(日本国憲法はいま無効だとすると、戦後60数年憲法にもとづいて制定された法律や制度の正当性が問題になるが、どう考えるか)
それは考え直したらいいんじゃないですか? それが不当なものだったら変えたらいいじゃないですか。モノを変えるっていうことをヘジテイトしたら(ためらったら)ねえ、タダの役人になっちゃいますよ、アナタ。変化の時代なんだから。
もういいよ、これもう、おなじ質問ばっかりで。
(社名不詳 国会議員になろうと、国会に戻ろうという発言だったが、具体的にどの選挙区から出るのか決めたのか)
まあ、比例でしょうね、ええ。私はねえ、橋下さんはね、でるべきと思うけどね、大阪の橋下さんはね、そらね、敢えてね、知事から市長になっているんでるよ。その真意って非常に日本にめったにないいろんなね、問題があるかぎりね、彼の辣腕だったらね、1期やったら解決すると思いますよ。
そのあとね、彼が立候補したらいいんだ。そのへのね、私はワンポイントの先発ピッチャーでいきますよ。
(年齢だが、80歳…)
そうです、まさしく80歳なんだよ。なんでおれがこんなことやんなくちゃいけないんだよ。若いやつしっかりしろよ。もう、ほんとに(苦笑しながら)。
(健康面の不安はなきや)
ないねえ。さんざんチェックしましたがねえ、医者のお墨付きも出たんだよ。(苦笑しながら)
(気力の衰えもないか)
ええ? (都知事になったころと比べてどうか)気力の衰え? 気力ばかり盛んになっているけどね、体力は落ちてきてますよ。
また朝日か。もう質問おんなじだろう、オマエ!
(朝日 新党の名前は?)
いや、いくつか候補がありましてね、えー…きょう、この引退声明したあと、仲間たちとまたその問題について話そうと思ってますけど、ハイ。
(時期はいつでもというが、知事自身は何日ということは頭にあるか)
なにが?
(何日に検討するかとか)
今晩検討するんだよ。
(あと1問。初めに参加する国会議員のメンバーの人数、どういう形になるか)
わかりません…これは。予想外の人たちもずいぶんいるみたいですから。
(逆にいえば国政政党…)
それは違いますね。それだけじゃとても飽き足りないからね、やっぱり若い人を出さなきゃだめだということをいってきたし、ねえ? いっしょにやってきた平沼君にしたって、園田君にしたってね、もう自分はこれ最後の選挙だとみんな思ってやってますからね。
(国政政党をつくるということとは違うのか)
なんだ、いっている意味、よくわからんね。
(国会議員5人以上でスタートするという理解でいいのか)
いや、もっと(大きな?)数字になるんじゃないの?
4時になったら終わるぞ!
(TBS 知事は国会議員に当選するだろうが、衆院過半数は石原新党はなかなか難しそうだ)
そらあ難しいですよ。
(そうすると、いろんな政策は実現できない。そうすると、他の政党のどこかと組まないといけない。自公が中心か、あるいは…)
そんなことはねえ、キミ、やっぱり政局っていうのはどんどん動いていくんでね、その政党がどれだけの数を獲得するかわからないんだからね、愚問だよ、それは。先のことはわかんねえ。さー、さーっと(?)。
(共産、社民と組むこともあるか)
はあ? ありえないね、それは、生理的に。小沢と組むこともないだろうねえ。
(読売 いろいろな新党の動きがあるが、大阪の仲間と力をあわせてと聞こえたが、維新の会とどのような連携を考えているか)
まず連携、連帯でしょうね。そのことで、なんというのかな、政策のすり合わせもね、ずいぶんしてきましたから、橋下さんとは。それは連合(連立)になるかはわかりませんよ。それはやっぱり、あるステージがきたら、そうなるかもしれない。
(フジテレビ 2点聞く。辞表を用意したのは、いつどのようなシチュエーションで書いたのか。知事の目の前に東京オリンピック招致のポスターがあるが、招致はどう考えるか)
さっきいったじゃん、オリンピックについては。
辞表…辞表なんか、1年前から書いているよ。そうでもねえか。ま、1週間ぐらい前だな。
(新宿新聞? 大阪維新の会との連携、協力というが、橋下氏は原発問題では30年でゼロにするという方針を出したが)
30年代です。あの、あなたドウリツとか…〔聞き取れず〕間違うけどさ、大事なんだ、そのことは質問するときは。正確な話…〔聞き取れず〕踏まえてモノをいいなさい。
(ハイ。2030年代に原発をゼロにするということをうたっているだが、石原都知事の場合はそうではないということで、重要な政策においてその点では一致しないだろうが、それでも連携していくのか)
あのねえ、原発が何のためにあるかっていったらねえ、ようするにねえ、そのー、社会全体にね、エネルギーを供給するためのツールでしょう? で、その需要にあずかるものが、普通の市民でもあり、家庭で電気も使いますけども、やっぱり、そのー、大きな意味を持つのは日本の経済というものの支えですよ。
でね、やっぱり何年前ですかな、電気料金が急に上がったときにね、あの瞬間に日本のアルミニアム(アルミニウム?)の企業っていうのは全滅したんですよ。こういうことは、やっぱし私たち思い出さなくちゃいけないと思うんですよ。電気料金が上がったらね、いまはねえ、鉄工所なんかもですねえ、夜間の料金が安いから、昼間休んで、夜だけ操業してんの。そういう会社がたくさんでてきたんです。
ということはねえ、やっぱりね、それは誰でも経済が大事でしょう。だから経済っていうものをね、どれだけこれから再生化(?)していくかということのためにもね、やっぱり10年なら10年の緻密な計画を練ってね、シュミレーション(シミュレーション)をやって、そのためにね、どれだけの電力が要って、これだけのものが要るんだったら何パーセントはね、原発に、その、委任(依存?)すべきか、すべきかじゃないかということも論じたらいい。それもなしにですね、いきなり30年全廃とかね、それから何パーセントだって3つぐらいケースがあったのかね、ワケのわからない。ああいうね、その、0にするか15%か25%か、ああいう乱暴なね、提案ていうのは、提案にもならないでしょう、本当に。国民は混乱するだけでね。
だからね、そういうシュミレーションをちゃんとやりなさいと。さんざん民主党にもいってきたし、自民党にもいってきたがやらないねえ。
(大阪維新の会は、その辺では訂正を申し込むとか、そういうことも考えるのか)
いやいや、だから、その問題についちゃ、やっぱりね、政権っていうものがね、どういう形でできるかわかりませんけれどもね、その新しい国会の構成のなかでですね、それこそ政局がらみでだな、話し合ったらよろしいんで、いまの自民党にも民主党にもね、いろんなようすう(ようするに?)政党のなかにかなりいろんな異論を抱えている人がいるんだから、それが政党というもんじゃないですか? それはイチイチねえ、100%そろえて、なんていうのかな、みんな合一してですね、それで、もうそれじゃなかったらスクラム組めないっていうのは、それは政党の体をなしていないと同じだと思いますよ私は。
(重要な問題として、消費税問題もあるだろうが、原発の問題はその一つだ。そういう主要点で一致しないと連携協力は難しいのではないか)
だから、これからそれは議論したらいいじゃない、すり合わせのために。橋下君とその話してますよ。ただやっぱりね、まあ、トップの2人だけ話してもしょうがないんで、それはね、やっぱり、各政党の各グループの稟議にかけたらよろしんでね、こちらが乗り込んでいって異論を唱えますよ。向こうも入ってきて異論を唱えたり、それで初めてのホントの連帯ができてくるんじゃないの? 人間の関係ってそういうもんじゃないですか?
(司会「最後の質問」)
(NHK 新党では代表を務めるのか、役職は? 主要政策も教えていただきたい)
ええ? (質問を繰り返す)
もう一度、後段がよく聞こえない。(掲げる主要政策)
いや、だからそれはねえ、さっき申し上げたことは、その一部でありますよ。あとプラスアルファあるでしょう、それは。
(役職は)
ああ、代表ですな、当然、ハイ。
ハイ! どもありがとう!
(おわり)
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