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『週刊朝日』の記事に噛みつき、相手に謝罪させた橋下徹氏。同氏は事実をよく確かめもせず「鬼畜集団」とか「抹殺」などの公人としてあるまじき発言をして、「公言する際は、しっかりと事実確認をしていきます」とツイッター「訂正・お詫び」したそうだ。だが、品性のなさは「訂正」することはできない。公人中の公人だし、国政に挑もうとする立場からすると、あれこれ論評されるのは分かり切っている。それをうまくさばくのが指導者としての能力の高さを示す絶好の機会ではないのか。
また、10月24日付け朝日新聞の記事によると、大阪府公立学校の来年(25年度)の教員採用試験の競争率が史上2番目の低さだったそうだ。ある科目に至っては異例の追加募集を行うとのこと。橋下氏にはこの深刻な状況を作り出したのが自分だと思う気持ちはおそらくないだろう。
府知事時代「君が代」斉唱で教職員組合と対立した時、わざわざ条例まで作って教員を罰した。橋下氏は反撃する力の弱い「敵」を選んで弱点を叩くのが得意のようだ。自身が勝つためには、ある意味、手段を選ばない。被害を蒙る人のことなど一顧だにせず、弱い立場の人間の窮状や苦しみのことなどには思いも至らないのであろう。このような姿勢は行政のトップとしては最悪である。
行政のトップに叩かれて、「士気高く、使命感を持ち続けられる」教育者が一体どれだけいると言うのだ。教育現場はとてもデリケートな場所である。教える側と教えられる側に信頼関係がないとなかなかうまくいかない。トップダウンで管理すればいいというものではない。むしろ管理すればするほど信頼関係など無くなってしまう。一般社会の職場と一緒にしないでほしい。教育現場での押しつけや強要は、最もそぐわない行為である。これを子供の前で平気でやって見せる神経が理解できない。維新の会が教育行政改善を声高に叫べば叫ぶほど現場は荒廃していきそうだ。
人間には「好きにやればいい」と言われると「なるべく手を抜く」タイプと、「夢中でやる」タイプがいる。個人の中にもこの気持ちが複雑に混在している場合もある。教師になる覚悟をしてきた人は、モチベーションが上がれば「夢中でやる」タイプの人が比較的多い。「手を抜」いている人であっても何らかの原因で、このモチベーションが低下している人もいるであろう。
橋下氏の言動にいつも思うのだが、なぜじっくりと話し合いをしようとする姿勢で臨まないのか不思議に思う。むしろ対立を煽るようにして論争に持ち込み、相手の弱点を見つけて徹底的に叩くという、危険な独善的姿勢が目立つばかりだ。こんな人の行動をさらにエスカレートさせるような報道はすぐやめてもらいたい。
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