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「戦後史の謎」(今の謎も含めて)の多くの疑問に答えてくれる凄い本である。戦後日本の政治変遷や世界での立ち位置に関して不思議に思っていた部分に関する情報が満載である。「うーん」と唸ってしまった。「日本の戦後」は根が深い、それにしてもアメリカの巧妙な日本支配・制御のやり方、その用意周到なカラクリに感心してしまった。同じようなことはアメリカの影響下にある国では当たり前のことのようで、日本がアメリカから自立を果たすには一体何年かかるのだろうか?
主題は日本の「自主独立」と「対米従属」で一貫しているのであるが、なかなか一筋縄ではいかない。日本を自国の利益のために支配・管理しようとするアメリカは日本人の「自立派」と「従米派」に対して、巧みに「飴と鞭」を使いわけながら、「自立派」を排除し、「従米派」だけが主流となるように仕組んでいる。日本は部分的な「自立」すら、実現できるのかどうか分からない。
しかも「自立派」を排除するのはアメリカ人ではなく、アメリカの意を汲んだ中枢にいる日本人たちなのである。それにしても自ら進んで「従米派」になる人がなんと多いことか。韓国の歴史ドラマで描かれるような事大主義、転び、寝返りで大勢に追隋していく権力闘争が今も日本国内で現在進行中なのだ。いや、自立の心を持った人は日本の中枢では棲息できない状態までなっているようだ。孫崎氏はOBが声を発しなければならないと言う。
内容が豊富で、いくつもあげられている公文書や開示された秘密文書なども原文を見てみたいと思った。日本人にとって戦後史を知るための貴重な「教科書」とすべきである。
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