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2012-10-23 文藝評論家・山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
「週刊朝日」の「橋下徹・被差別部落出身・報道」が、大きな反響を呼んで、結局、「週刊朝日」編集長や筆者の佐野真一等の「謝罪」、そして「連載打ち切り」という異常事態が発生しているが、実は「朝日新聞」本体の方でも、大事件か中事件わからないが、書評の「削除事件」という珍事件が起きた。ネット評論家・佐々木俊尚が、孫崎享の20万部を超すベストセラー『戦後史の正体』に対する書評で、「すべてをアメリカの謀略だとする陰謀論の書だ」とかなんとか評したのが、読者や関係者の批判と反発を巻き起こし、ついに「削除」となったそうである。
僕は、孫崎の『戦後史の正体』をそれほど評価しないが、しかし、佐々木俊尚のように、たとえば「田中角栄や小沢一郎等のような『対米自立』派の政治家たちを、アメリカが潰した・・・」とする『戦後史の正体』の内容が「陰謀論」だとは思わない。
そもそも佐々木俊尚は、ネットやブログなどの専門家を自称しているはずだが、ネットやブログの世界が、どうなっているか、ちっとも詳しくないらしいことが、この「陰謀論騒動」で分かる。つまり、佐々木俊尚は、ネットやブログの世界で、「小沢事件」や「小沢裁判」の展開をまったく理解していないことがわかる。
佐々木俊尚は、東京地検特捜部や最高裁判所が垂れ流す情報や、あるいは検察や最高裁の「リーク報道」をそのまま垂れ流す新聞やテレビの報道を、疑ったことはないらしい。
佐々木俊尚が、ネットやブログを全然、理解していないし、またネットやブログを知的ツールとして、活用していないらしいことも分かる、というものだ。こういう人が、「ネット評論家」として、新聞や雑誌に「ネット・ブログ業界話」を偉そうに書いているのだから、笑わせる。
ネットやブログをちょっとでもかじったことのある人なら、「田中角栄や小沢一郎等のような『対米自立』派の政治家たちを、アメリカが潰した・・・」とする『戦後史の正体』の内容が「陰謀論」だとは、恥ずかしくて書かない。佐々木俊尚が、大手マスコミ、新聞やテレビ、雑誌、週刊誌の「御用ライター」であることが分かった。
さて、「週刊朝日」の「ハシシタの・・・」というタイトルからして下品きわまりない連載記事の筆者・佐野真一であるが、僕は、かなり前から、佐野真一という「通俗御用ライター」に注目していた。黙って、くだらない通俗読み物を書いていればいいものを、「沖縄問題」や「小沢一郎問題」で、保守文化人気取りで、上から目線で、偉そうな発言を繰り返していたからだ。
たとえば、「小沢事件」について、マスコミ報道を鵜呑みにして、「小沢よ、水沢に帰れ」などと週刊誌に書いていたが、明らかに、テレビや新聞など、巨大マスコミが捏造した世論に便乗したものである。つまり、こういう事件を、いずれ引き起こすだろうことはは、充分、予想できたことであった。
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