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郷原氏は自著『検察崩壊』の中に検察審査会で炸裂する破壊力のある時限爆弾を仕掛けた!by 石塚健司氏 (日々坦々) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/529.html
投稿者 笑坊 日時 2012 年 10 月 22 日 06:10:07: EaaOcpw/cGfrA
 

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1718.html
October 22 ,2012 日々坦々


『検察崩壊 失われた正義』の郷原信郎氏と『特捜崩壊 (講談社文庫)』の石塚健司氏の対談は、非常に面白かった。

最初は「検察崩壊」について二人の見解で、この後は石塚氏の近著『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』で、これは取り上げたので割愛した。


(以下、要約)

石塚健司 氏

郷原氏の「検察崩壊」について

「現在も新聞記者をやっておりますが、郷原さんが検事の頃からお付き合いさせていただいている。その後の情報発信力には感服していた。
先生の本は全て読んでいる。
「検察崩壊」という本について、実は2009年に「特捜崩壊」という本を出したことがあり、お互い「崩壊」だなあと。
私の場合は特捜部がおかしいんじゃないかということですが、とうとう検察全体に崩壊が波及したと・・・。

この「検察崩壊」を最初に手にとった時に、インタビュー集ということで、郷原先生も手抜きかなと思って。しばらく読まずに置いていた。
読み始めてこの本はインタビューというよりも、緻密に次々と事実を引き出していき、その事実を積み上げていくという緊迫感。ミステリー小説のようで一晩で読み上げた。

読み終えて感じたのは、これは単なる本ではないと感じた。
郷原さんが仕掛けたなあと、何を仕掛けたかというと、とても破壊力のある時限爆弾だと解釈した。
この本が検察庁に対して仕掛けた爆弾だろうと思います。

検察審査会によって、この本で取り上げている田代検事問題の不起訴処分について、一般の市民が判断が下されるが、その時に爆弾が炸裂するだろうと・・・。

田代検事問題について検察庁は、この処分を決めるにあたって、どうしても避けて通れない当事者中の当事者である石川知裕さんから一切事情を聞かずに、あえて避けて通ったきらいがあると。

それでは処分を下せるはずはないのに処分をした。起訴をしないという決定をした。

その欠けている部分を郷原さんが、この本でいわば代行したという仕掛けだろうと思います。

この事実を積み上げた緻密な爆弾をもって、あの検察審査会が不起訴処分をすることができるんだろうかと感じました。

本を読み終えて、なるほど、こういう闘い方もあるんだなと。

この本の中で、大坪元大阪地検特捜部長が登場します。

大坪氏の悲憤慷慨ぶりは心情的には理解でき、察するに余りあると思っている。この本で大坪氏が言った言葉に背筋が寒くなった。

たとえば大坪氏はこんなことを言っている。

二つの文書、一つは捜査報告書、もう一つは取り調べ内容を録音したものの反訳書、「この二つがあればほぼ有罪にできる」と言っているわけです。
「これだけでも十分に有罪だ」という言い方をしている。
それで「田代検事がどんなことを反論しようが有罪は揺るがない」とまで言っている。

この感覚がまさに今の検察の危うい姿だと私は思っています。

この大坪氏のケースと田代氏のケースが、この本によってみごとに対比されている。これがまた郷原さんが仕掛けられた仕掛爆弾じゃないかというふうに思ってます。というのは、検察の自己矛盾をここで示してしまったということ。

この二つの事件を見て私が考えているのは、検察の組織というのは存亡の危機に直面するような事態になった時に、
捜査というのは証拠を積み上げて処分すべきかどうかを検討するというのが建前ですが、先にトップダウンで結論を決めているとしか思えないと。その上で、捜査によってそれに沿う材料を組み立てていく、というのが捜査になっていると私は感じます。

大坪さんの事件のときも、前田検事をまず逮捕した後、聞くところによると、当時の大林検事総長が「特捜部長も捕まえなければ検察はもたない」と、トップダウンの支持を下したと聞いた。
・・・
一方、田代検事の場合は、これも一説によればですが、今回は検察庁というよりも法務省の有力な人の意向が強く働いて、「是が非でも、これは刑事事件化してはいかない」という前提の下に刑事処分の決定がなされた。

それでそれを正当化するためにさらなる正当化、辻褄あわせをしてきている。

これはまったく正反対だが、ようするに本来、検察のあるべき姿じゃない。
どうも行政機関化してしまった検察庁と、私はそう受け止めている。

今後、検察審査会も含め、見逃せない展開になっていくと思う。

郷原氏
司法クラブの経験が長い石塚さんは、非常に鋭い見方をされていると関心しました。

私にとってもこの「検察崩壊 失われた正義」という本は、かなり思い入れのあるものです。

何の因果か三年半前、西松建設事件で小沢氏の秘書が逮捕されてから、私の精力の半分くらいは検察批判に向けられていったので、それ以来、検察のことを書いた本はこあれで5冊目です。

「検察の正義」から始まって、「検察が危ない」「特捜神話の終焉」「組織の思考が止まるとき」
それまでは「法令順守」というほのぼのとしたものを書いていたんですが、とたんに殺伐としたものを書くようになった。
それは検察という組織の思い入れと、組織ということを考えたときに、検察の問題を見過ごすことはできないと思っています。

検察という組織がこの国の刑事司法という中心を担っていかないと、適切な判断をしていかないと、適切な捜査をしていかないと、いろんなところでおかしくなってしまう。

組織のあり方として検察問題というものをずっと私のテーマにしてきました。

そういう私にとってこの本は、ようやく最終段階にきた。まさに検察問題についてのある意味、私の締めくくりにできればしたいと思っています。

そこで、確かに一見4人の方々との対談をフワフワっと集めただけのように見えて、そこにかなり仕掛けを組み込んだことは間違いありません。

いろんな意図があってこのメンバーを設定しましたし、その中味についても相当考えたつもりです。

第一に、最初に指揮権発動で話題になった前法務大臣が来て、明確に田代不起訴を言ってくれる方を最初に持ってきた。
もう一つ大きな意味があったのは、当時、陸山会問題というのは小沢一郎という政治家の一つの特殊なケースだというように見られがちな感じがするんですね。

私も三年半前に検察批判を言い出したとたんに、小沢の味方だと見られるようになりました。
全く関係はないんですけど、そういうふうな色眼鏡で見られる傾向がある。
そういう意味で考えると、小川前法務大臣、小川参議院議員は全く政治的には小沢氏と関係のない人。
そういう立場の人が今回、陸山会事件の検察捜査を前法務大臣として退任会見の時に、これだけ厳しく批判をしたというところに非常に意味があるというところで、最初の対談者に選んだということです。

そして二番目の石川氏のことですね。
まさに石塚さんが言われたとおり、本来、この事件というのは田代検事が石川氏の取り調べを行って、その状況を捜査報告書にしたと。
その捜査報告書の内容が実際の取り調べ状況と全然違っているという問題です。
なんといっても当事者が石川氏であって、石川氏の話を聞かないで不起訴処分にするということはありえない話です。

大阪地検のあの不祥事で、証拠改ざんがありえない、検察官にとってありえない、という以上に、この不起訴処分も本来ありえないはずです。
それも時効がもう切迫していて、もうあと何週間かの間で処分しなければいけないというならともかく、そんな事情は全く無いわけです。

まったく、ありえない不起訴です。ということで、本来この捜査であれば当然行われるべき石川氏の取り調べが行われないままになっていたというところに私は目をつけて、しからば私が代わって取り調べをして差し上げようと考え、石川氏を二番目の対談者に選んだわけです。

石川氏は非常に真剣に答えてくれました。
その石川氏から私が聞きだした一番のポイントというのは、石川氏が説明する取り調べの全体を見ると、田代報告書に書いてある取り調べ状況とは全く似ても似つかないものだということがわかる。そのために石川氏から取り調べ状況を詳しく聞いたわけです。
・・・

(以上、要約)

■映像


■関連エントリー
・『検察崩壊 失われた正義』・・・「国民の信頼がない検察は凶器だ!」小川敏夫前法務大臣
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1660.html

 

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コメント
 
01. 2012年10月22日 11:43:42 : JjSQKQLkmo
素晴らしい!!の一言。
 正義感が日本国民に失われてきている。ましてや法の番人すら正義と言う文字は、うたかたのようなものになっている。おかしい!!絶対におかしい世の中だ!!

02. 2012年10月22日 20:14:21 : jJnYc0kofE
ながながと解釈並べて、これのいったいどこが『時限爆弾』なのやら・・・・・・。

目的のためにさんざん法を踏みにじってきた検察に、こんな『緻密で微妙な議論』など痛くもかゆくもないだろうよ。


03. 2012年10月22日 21:50:03 : 7mWSv0oj9Q
「ありえない」「絶対にありえない」その司法判断が白昼堂々国家権力の公式見解として罷り通ってしまうこの現実。産経新聞元社会部次長、現多摩支局長・・・毎日新聞も産経新聞も小沢批判の急先鋒だが実際はいろんな社員さんがいらっしゃるんですね。闇は深い。

04. 2012年10月22日 23:35:24 : DP1a86FTDY
残念ながら郷原さんの出番は終わった

05. 2012年10月22日 23:47:24 : QDG2ljTcYc
絶滅種寸前まで追い詰められていた日本人の良識・正義が土俵際で必死で踏み止まっているようにも見える状況・構図ですね。
日本を踏み躙る悪徳集団であることが白日の下になった米国政府を筆頭に、日本の官僚機構、とりわけ暴力装置としての検察・裁判所は余りにも権力が巨大である。
そしてその手先を務める大手新聞・テレビ・電通が外堀を埋めている。
これらの巨悪と戦って民主主義を勝ち取るのは至難の業である。しかし、国民の半数が真実に覚醒すれば劇的に反転するだろう。時間はかかるかも知れないが、ネット社会に突入した現在、正義が勝つ時が来そうな予感はする。

06. 2012年10月23日 13:35:48 : 8F17clchxQ
■特捜は歴史的に見ても米国の『最強兵器』の一つ。

●まず、ある検察の発言を3題見ていただきたい。
http://www.asyura2.com/10/senkyo94/msg/592.html 参照)

・捜査とは操作なんだぞ!:(ジャーナリスト魚住昭さん)
「お前ら記者たちは、捜査というのは正義と真実を追及するところだと思っているだろうが、それは違う。捜査というのは一定の筋書きに沿った供述を集めて、事件を造ることなんだぞ」

・小沢さんの場合:(あるジャーナリスト)
「若い検事たちは『小沢をやれば一生めしが食える』を合い言葉に頑張ってるよ」といっていた。

・村木厚子さんの場合:(倉木被告、週間朝日)
「政治家(石井議員)がダメなら高級官僚(村木さん)をやるしかないわ!」と言っていた。

●特捜の成り立ちと小沢さんねらい打ちの動機。

Wikipediaを引用して特捜の成り立ちを確認します。

−−−−−引用します

東京地検特捜部が連合国軍による占領下で、旧日本軍が貯蔵していた隠退蔵物資を摘発してGHQの管理下に置くことを目的に設置された「隠匿退蔵物資事件捜査部」としてスタートした経緯や特捜部エリートに在アメリカ大使館の一等書記官経験者が多いことから、「アメリカの影響を受けている」とする見方がある。

また、捜査対象が歴史的に木曜クラブの流れを汲む平成研究会系列(田中派―竹下派―小渕派―橋本派―津島派)の政治家に集中する一方で、清和政策研究会系列(福田派―安倍派―森派―町村派)の政治家は多くが免れていることから、「捜査対象が偏っているのではないか?」という指摘がある。

−−−−−引用終わり

このように、明らかに米国の意を受け米国の傀儡政権を守り、傀儡政権(旧自民党政権や現民主党政権)に対峙する政治集団や政治家をねらい打ちすることを業としているのです。

即ち、米国にとっては傀儡政権と一体となって米国従属(植民地政策)を維持するための『最強兵器』であるということです。

30億円を使って小沢一郎を捜査したキャメルコートの特捜部長・佐久間達也は東大法学部卒で在米日本大使館一統書記官の後特捜部長になっている。
絵に描いたようなコースをたどって育成された特捜マシンのエースだった。

●『「いい事件やりたい」 佐久間新特捜部長が会見』
http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008071401000660.html

−−−−−−−−(引用します)

14日付で東京地検特捜部長に就任した佐久間達哉氏(51)は同日、東京・霞が関の法務・検察合同庁舎で記者会見し、「悔いのないよう、いい事件をやっていきたい」と抱負を述べた。

 「社会のシステムを腐らせてしまう犯罪を暴き出し、摘発するのが特捜部の役割」と強調。「わいろによって政治が左右される汚職事件を摘発し、インサイダー取引など(経済の)ルールを揺るがすような不正な取引にも焦点を当てていきたい」と意気込みを語った。

 実際の捜査については「(批判を受けないよう)しっかりとした取り調べが必要。高い志を持って仕事をしてほしい」と部下への期待をにじませた。

 佐久間氏は横浜市出身。1983年に任官し、在米日本大使館1等書記官、法務省刑事課長、東京地検特捜部副部長、同地検総務部長などを歴任した。

−−−−−−−−−−−−

これが佐久間の表の顔である。

表の顔で「いい事件やりたい」と言っているが、裏の意味は『小沢をやれば一生めしが食える』なのである。

しかし、小沢一郎は一円の不正もしていなかった。

佐久間は30億円の血税を使いまくってなりふりかまわず捜査しても起訴できなかったのである。

●特捜は廃止、検察と最高裁の抜本的改革が必要である。

そして犯罪者である佐久間達也は処断されなければならない。



07. 2012年10月24日 00:35:57 : VoHQXX9kmw
郷原氏以外にまともな検察OBがいないってのも異常だよな。

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