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2012-10-21 陽光堂主人の読書日記
19日に行われた3党首会談は、物別れに終わりました。予想されていた成り行きで、騙された方が間抜けだと言わざるを得ません。
自公が党首会談に臨んだのは、民主党の輿石幹事長から衆院解散の時期に関し、「具体的な新たな提案」があると伝えられたからです。それでホイホイ会ってしまったわけですが、真におめでたい話です。
野田政権は国民新党と併せても、衆院で過半数割れまで「マジック8」の状態です。民主党には離党予備軍が30〜40人いると言われ、自公が期待している年内解散を示唆するような話が出れば、その時点で野田政権は「ジ・エンド」です。一斉に皆、泥舟民主党から逃げ出します。
解散時期を臭わせた時点で野田政権は実質的に終わりですから、辞職するつもりがなければ時期について言及するはずはないのです。自公の執行部はそんなことぐらい承知していますから、野田は既に辞任を覚悟していると思って党首会談に臨んだのでしょう。
輿石の言う「具体的な新たな提案」で、当然解散時期が示されると早合点したようですが、「解散時期を示す新提案」とは言っていません。実際にこの新提案なるものは、解散するための3条件を示したものでした。そのため会談は決裂し、自公は「騙された」と言ってヘソを曲げています。
輿石は、相手が誤認することを狙って「新たな提案がある」と述べて見事に籠絡したわけです。これは詐欺師の手法であり、政治手法として到底容認できませんが、騙される方もお粗末です。政局に浸かりきって解散・総選挙しか頭にないから、よいようにしてやられるのです。
野田が示した3条件は、公債特例法案への協力と、法案を予算と一体で処理するルール作り、そして衆院の「1票の格差」を是正する選挙制度改革関連法案への協力と社会保障制度改革のあり方を議論する「国民会議」の早期設置です。いずれも時間がかかるものばかりで、年内解散どころか任期満了の来年夏まで引き延ばそうという魂胆が丸見えです。
野田が8月に谷垣総裁と会談して「近いうちに信を問う」と発言したのは、社会保障と税の一体改革法案に協力を求めるためでした。法案は成立したわけですから、野田は当然、解散の約束を履行しなければなりません。それなのに、「解散して欲しくば、新たな条件を呑んで協力しろ」と迫ったわけです。
これってどこかで聞いた話だと思いませんか? 北朝鮮はいつもこうした手法を使います。核開発を進めておいて、止めて欲しければ金や食料を出せと言って米韓などから援助を引き出しています。通常は援助してもらう方が立場が弱いものですが、北朝鮮はヤクザ同様、因縁をつけながら巧みに金を巻き上げています。
立場としては野田の方が弱いはずなのに、自公を恫喝するかのように新たな条件をつけており、北朝鮮的な手法を駆使しています。半島出自故なのでしょうか?
安倍は拉致被害者救出に関わっていましたが、こうした駆け引きには習熟していないようです。外務省などのお膳立てでパフォーマンスしていただけで、交渉のセンスなど端からないようです。
詐欺師の野田・輿石コンビによる圧勝で、彼らはこうして時間稼ぎをしながら来年夏まで政権の座に留まるつもりです。野合したツケが回ってきたわけで、自公は自業自得です。
自公がどうしても早期解散を望むなら、3党合意を反故にして(消費税増税法案を否定して)内閣不信任案を提出するしかありません。3党合意をそのままにして「国民の生活が第一」など他の野党の協力を得ることはできないからです。
自公の中には解散先送りを望む勢力も存在しますから、内閣不信任案すら提出できず、提出しても否決されてしまうかも知れません。政界の劣化は目を覆わしめるばかりで、こんな酷い状態で国が存続していること自体、不思議な有様と言えましょう。
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