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「1票の格差」について、最高裁大法廷は昨日、違憲状態とする判決を下しました。2010年7月に行われた参院選を無効とする訴訟の上告審での判決です。この時の「1票の格差」は最大で5倍でした。最高裁が参院選の「1票の格差」を巡って違憲状態との判決を下したのは、1992年選挙に対する96年の大法廷判決以来で2度目となります。こちらの場合の最大格差は6・59倍でした。
最大格差は多少縮まっていますが、依然として5倍ありますから、これは確かに問題です。鳥取県と神奈川県の有権者の間には、これぐらいの差があります。単純に数字だけで考えれば、鳥取県から出馬すれば、神奈川県の候補の5分の1で当選できるわけです。有権者の1票の重みは同じでなければなりませんから、この最高裁の判決は妥当のように見えます。しかし、今のタイミングでこうした判決が出されたことに違和感を禁じ得ません。
しかも少数意見として、「次の参院選も現行制度で行われるならば、選挙無効の判断で対処すべきだ」と踏み込んだものも見られました。政局にダイレクトに影響を与える内容で、これは偶然でしょうか?周知の如く、野田政権は解散・総選挙を先送りしようと画策しています。選挙となれば民主党敗北は確実で、党自体が消滅するとも言われています。解散すれば大量に離党者が出ると見られるからです。党がなくなって候補者すら立てられないという前代未聞の出来事が起きる可能性があるのです。
民主党政権はそれぐらい無茶苦茶で、本来なら野田政権は総辞職して責任を取るべきですが、稀代の悪党で詐欺師の野田は、権力の座にしがみついて離れようとしません。こうした破廉恥漢が最高権力の座に付くとは誰も予想できなかったので、現行法では引きずり降ろす手立てがないのです。
その野田詐欺師政権が解散・総選挙先送りの切り札としているのが「1票の格差」の是正で、これに取り組めば選挙など遠い先のことになります。今回、最高裁が判決で選挙制度改革にまで言及したことで、野田たちの目論見はお墨付きが与えられることになりました。今回の判決は参院選についてのものですが、衆院選も同じような状況です。「このまま選挙を行なっても違憲とされるから、解散などできない」と言って、先延ばしする口実が与えられました。先延ばし担当の輿石幹事長も喜んでいることでしょう。
最高裁はこれまで、「1票の格差」是正に消極的だとされてきました。ここで方針転換したのは、米国から指示されて野田政権延命に力を貸すことにしたのでしょうか? 小沢氏裁判で最高裁事務総局のデタラメ・売国振りが明らかとなりましたから、最高裁の判決など既に権威は失墜し、誰も正義の味方だとは思っていません。政局に介入したと疑われても仕方ありません。
米国にしっぽを振りすぎて千切れそうになっている野田政権は今や風前の灯で、実際に支持している人など殆どいません。3割の支持率などというのは悪質な情報操作で、電通の詐術に過ぎません。このピンチを救うべく最高裁が手を差し伸べたのでしょう。どこもかしこもなりふり構わぬ忠犬ぶりを発揮しているわけで、世も末です。
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