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朝日新聞に全面戦争を仕掛けた橋下氏。その勝算は?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121018/plt1210181139005-n1.htm
2012.10.18 ZAKZAK
「日本維新の会(維新)」代表である大阪市の橋下徹市長が、朝日新聞系の「週刊朝日」が自身の出自に関する連載記事をスタートしたことに激怒し、朝日新聞と朝日放送の記者の質問に答えない意向を示した問題が注目されている。昨年末の大阪ダブル選挙では、出自報道を逆手に取って圧勝した橋下氏だが、維新人気に陰りが見えるなか、今回のバトルは次期衆院選にどんな影響を及ぼすのか。
「本日、14時からの定例会見でメディアサイドと議論をします」
橋下氏は18日朝、自身のツイッターにこう記し、朝日新聞側に“公開論争”を仕掛けることを宣言した。
さらに、「一番問いたいのは、朝日新聞は血脈主義、身分制度を前提にするのかどうかということ。これは優生思想、民族浄化思想にもつながる」「アメリカでの人種差別、ヨーロッパにおけるナチス思想に匹敵するくらいの危険な思想だ」などと、連続してツイートした。
問題となった連載は、週刊朝日が10月26日号から開始したノンフィクション作家、佐野眞一氏と取材班による「ハシシタ 奴の本性」。橋下氏を「この男」と呼ぶなど、批判的トーンで出自などに迫っている。橋下氏は17日、朝日新聞グループの記者の質問には答えない意向を示した。
これに対し、朝日新聞は18日朝刊で、朝日新聞出版社は「別会社」と記し、同社の井手隆司管理部長の発言として「当社の刊行物は当社が責任を持って独自に編集しています。今回の記事は、公人である橋下徹氏の人物像を描くのが目的です」と掲載した。
取材班の1人として名前があるジャーナリストの今西憲之氏は自身のツイッターで「たぶん10回ぐらいは続くかな?」と記している。野党が求めているように次期衆院選が12月9日投開票となれば、その時期まで連載が続くことになるが、今回のバトルは選挙にどう影響するのか。
昨年末のダブル選挙では、橋下氏は出自報道をした週刊誌などを「バカ文春、バカ新潮」とこき下ろし、聴衆を一気に引きつけ、圧勝につなげた。すでにネット上では、朝日新聞に対して、「えげつない」「つぶすための報道だ」などと、橋下氏を後押しする世論があるのも事実だ。
ただ、ある選挙プランナーは「国政を担おうとする政党の代表を、あらゆる角度から検証するのは、世界中のメディアがやっている。それに怒って質問を受けないというのはいかにも度量がない。選挙にプラスになることはない」と話している。
◇
週刊朝日「ハシシタ・奴の本性」
http://nagata-kozo.com/?p=9811
10月16日 隙だらけ 好きだらけ日記〜映像 写真 文学 そして風景〜
今朝発売の週刊朝日に、佐野眞一さんの「ハシシタ・奴の本性」という連載が載っていた。「奴の本性」というタイトルは、ただごとではない。
佐野さんには、これまで、民俗学者・宮本常一の番組シリーズや出版などで、お世話になってきたが、ここまで激烈なタイトルは珍しい。よほどのことだと、襟を正して読んだ。
連載1回目は、先月12日、大阪のリーガロイヤルホテルで開かれた「日本維新の会」の旗揚げパーティーの描写から始まる。
私は、現場に足を運んでいないので、その場を体感できていないが、テレビを見る限り、空疎なものを感じた。大型スクリーンに映し出された、日本維新の会のマークは、日本列島に「維新」の文字が書かれただけのものだった。橋下大阪市長は、「いいですか。見てください。この地図には尖閣も、竹島も、北方領土も入っています。」と息巻いたが、いかにもつまらないマークだった。佐野さんは、シンプルというより凡庸、と形容しているが、まさに他にコメントしようがないほど、センスがゼロだった。
橋下氏は、「さあ、これから日本国中で、大戦(おおいくさ)が始まりますよ。」と言った。まるでテキヤの口上のようだった。パーティー券は1枚2万円。全議員に20枚以上のノルマが課せられた。しかし、後援者に20枚売ると、1枚につき5000円の販売手数料が入る。つまり10万円もらえるのだ。21枚以上なら、手数料は一挙に倍にはねあがり、1万円となる。もし100枚売りさばくと、100万円が懐に入る。
佐野さんは、人数の割には、熱気が感じられないのは、そのせいもあったのではと分析し、そういう議員たちを、人間のクズと形容している。人間のクズという言葉を、久しぶりに聞いた。ちょっと溜飲が下がる思いだ。
佐野さんは、TBSの金平茂紀さんの「報道特集」で、この日の旗揚げパーティーについてコメントを求められ、こう語った。
「日本の歴史が暗転する瞬間に立ち会ったというのが、実感です。でも、本当のことを言えば、こういう見たくもない歴史的瞬間には、生きているうちには、立ち会いたくなかった。」
これも、これ以上ないほどの、罵倒の言葉だと思う。そもそも、橋下氏の言葉が、あまりに口汚く、暴力的なため、それを批判する側の言葉も、エスカレートせざるを得ない。それにしてもすごいなあ。
佐野さんは、他のひとと同様、橋下氏の手法は、あのヒトラーに似ているという。でも、ヒトラーには、あんな下劣な男と一緒にするな」と、墓場から怒られそうだと、くぎを刺すことを忘れない。ヒトラーより下劣というのは、どこまでひどいというのだろうか。
ヒトラーで言えば、教員や聖職者を、既得権にあぐらをかくひとびとという烙印を押し、徹底的に攻撃した。そのやりかたは、確かに似ている。文楽いじめが典型だが、文化や藝術へのリスペクトがなさすぎるのは、同じ大阪を故郷に持つ人間として、野蛮すぎて見ていられない。
一夜漬けのにわか勉強、床屋政談なみの空虚な政治的戯言、エリート主義、非寛容、大衆迎合思想、古臭い弱肉強食思想・・・。佐野さんの形容詞は、どれも当たっている。
佐野さんの筆は、橋下氏の父、之峯(ゆきみね)氏に及ぶと、にわかに熱を帯びてくる。之峯氏は、地元・八尾では、ピキ、またはピッキャンと呼ばれていた。キューピーに似ていたからだという。そういえば、息子の橋下市長も、どこか暗い目をした、キューピーのようだ。橋下・小沢・安倍、どれも満面の笑みを見せたかと思うと、残忍な顔に変わる・・・。こういう輩は、信用できないというのが、わたしの経験則だ。
そのピッキャンは、ある時、覚せい剤に侵され自殺したという。真相はさだかではないが、佐野さんは、親戚に直接会い、その話にたどりついた。ピッキャンは、全身、龍の刺青を施すヤクザだった。橋下市長の刺青撲滅への、異常な執念は、どこから来るのか。父との関係はあるのか、ないのか。佐野さんの連載は、橋下氏の出身の被差別部落に及ぶ。私は、今後どう展開するのか、ひやひやしている。
私のスタンスは、父が自殺しようが、被差別部落出身だろうが、そのことで、橋下氏を批判したり、貶めたりする立場には、絶対反対である。そのことは、以前ブログに書いたことと変わらない。しかし、彼の厄介な人間性が生まれるにあたって、何が背景にあるのかについては、強い関心がある。
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