１．海自P3Cの“領空侵犯”を中国国防部が警告

野田「中国海軍7艦艇の通過について、これからもしっかり警戒監視していく」と海上自衛隊のP3C哨戒機などによる警戒監視を徹底させると言明。

官房長官「日中関係の大局に鑑み、（法に）反するような行動を取ることは差し控えるよう申し入れた」
　http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2012101600703

中国国防部声明「日本の軍用機P3Cが釣魚島周辺の海域で活動し、中国の主権をひどく侵害した。中国軍は日本側の動向を注視しており、事態を複雑化させ、拡大する行動を停止するよう日本に求める。」
　http://jp.xinhuanet.com/2012-10/17/c_131911840.htm

※この中国国防部声明は、海自のP3Cが“領空侵犯”していると、初めての警告。これが日本に対する報復の第二段階の始まりでないことを祈るのみ。

２．米軍の言い訳−『島嶼奪還』軍事訓練

中国外交部「日本と米国が沖縄周辺での合同軍事演習（11月）について、中国は対応する権利を留保する。日本が過ちを正す誠意を示して行動し、交渉を進めるため、努力することを期待する。」
　http://jp.xinhuanet.com/2012-10/17/c_131911741.htm

※ヘイニー米太平洋艦隊司令は「特定の国や状況を想定したものではない」と言い訳し、日本人の認識を改めるために努力したが、バーンズ米国務副長官は、11月の訓練を言いだしたのは日本側で、米軍は軍事技術顧問の立場に過ぎないとでも言ったのか？
　http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121016-OYT1T01068.htm?from=main1

３．反省しない国−玄葉の英仏独歴訪は“釣魚日本領”PR

人民日報「日本は、釣魚島をめぐるもめ事を引き起こした後、あらゆる手を尽くして世界各地でその検証に耐えない屁理屈を売り込み、国際世論を惑わそうと企んでいる」
　http://j.people.com.cn/94474/7979477.html

朝日「玄葉外相は日本固有の領土を強調した」が、エロー仏首相はコメントしなかった模様。
　http://www.asahi.com/politics/update/1017/TKY201210160777.html

➊仏の経済誌Les Echos「釣魚島は“怒りの引き金”。アジアは未だに本当の意味で第二次世界大戦が終わっていない。日本の歴史書は中国を侵略した歴史、とくに南京大虐殺等の史実から目をそむけている。それは今なお、中国人の心の中で、痛む傷口。ドイツの様に日本は反省と謝罪が必要」

➋ドイツGIGAのNele Noesselt博士「戦後ドイツは、�@炭田地帯の国際共同利用を訴え、それがEU設立に結実した、�A自分たちの戦争犯罪を認め、フランス、ポーランドと協力して教科書を編纂し、歴史的事実と真相を保持できることを確認した」

この歴史問題に対する日独の差によって、「ドイツが依然として今後の力強い経済成長への力を有し、欧州を牽引する役割を発揮している一方で、日本は連続20年間を失い、経済、社会、対外政策の活路はどこにあるのかという厳しい問題に直面している」

➌AFP「中日両国の経済貿易における関係依存度は非常に高い。しかし、中国は日本の最大の貿易パートナー国である一方、日本は中国の第三位もしくは4位の貿易パートナー国でしかない。このまま釣魚島紛争が長期に長引くことになれば、日本にとっては非常に不利になるだろう」

（参照）
�@「ヨーロッパ世論、日本に歴史を認めることを促す」
　http://j.people.com.cn/94474/7979375.html
�A読売「日本とのEPA交渉入りにEUの一部（仏、独、伊など）が慎重姿勢」
　http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121017-OYT1T00868.htm?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

※指摘された通りだと思う。旧軍部と含む戦前官僚が敗戦後も権力を維持し、今なおその継承者が全権力を日本人全体に敷衍している限り、日本が本質的な和解をアジアとすることはないだろう。政府がばら撒いたカネに眼がくらんだ国があったとしても、大義なき欲望が栄えるはずはない。

“内閣総理大臣”になるつもりの安倍晋三、就任後は絶対に不可能だから、「靖国神社の秋季例大祭に参拝」…「1ミリとて尖閣は取らせない」も、今の内だけ。安倍自民党の政権奪還は日本国民のファシズム回帰を証明する。
　http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012101700447

安倍晋三「今のような日中関係や日韓関係の状況のなかでは、総理大臣になったときに参拝するかしないかについては申し上げないほうがいい」参拝も選挙の打算なら産廃。経団連の受ける損害を考えてなら、本質極右。次期総理にしたら日本破滅。
　http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121017/t10015817021000.html

（人民日報）“野田内閣は腹話術師の巣窟”操られる人形は石原慎太郎
　http://j.people.com.cn/94474/7980565.html
　

コメント
01. 2012年10月18日 00:15:57 : mTrrHPep2Q 続けていれば終いには引っ込みがつかなくなる。　状況は極めて危険な段階に入りつつある。　今回の場合は仕掛けてきたのは中国であり、日本が引くわけにはいかない。　小規模な戦闘の後に中国が引く形となるとは思うが、一旦引き金を引いてしまえば収拾が難しくなる。　出来得れば何も起こらずに引いてもらいたい。　これ以上の紛争は中国にとって、大きなマイナスになる。　無事に収束するためには、中国側の政治家の決断しかないのではないのか。　日本側としては今までの面子を捨てて、小澤一郎氏に仲介を依頼してみては如何だろう。　野田政権が小澤氏に依頼するとしても、アメリカがそれを希望する形が一番良い。　アメリカとしても、このままでは戦争に巻き込まれる可能性が出てきている。　日中戦争が始まるのは狙い通りの展開かもしれないが、米軍が戦闘に巻き込まれることまでは考えていなかったはず。　ただし小澤氏に仲介を頼むのは、これまでの経緯から見て難しいかな。　アメリカは一旦中国に上陸占領させて自衛隊に奪還させる作戦を考えているようだが、もしそうならまったくの愚策としか言いようがない。　むしろ空自の戦闘機を集中配備し、この海域の制空権・制海権を確保させる方が無難ではないか。　沖縄の基地を後方拠点とし、宮古・石垣・下地島などの空港を前進基地とすれば良いと思う。　もっとも自衛隊だってプロ集団だから、そんなことは解っているだろう。　制空権の確保ができないと知れば、中国海軍の挑発も止まるかもしれない。　中国軍もそんなことは解っているけれど、弱腰の日本がどれくらい頑張るかを見ているのかもしれない。　予定や想定に反した偶発的な事件が起きれば危険な火遊びになる。　N.T
02. 2012年10月18日 03:28:34 : Q3qbpnbECo >戦後ドイツは、�@炭田地帯の国際共同利用を訴え、それがEU設立に結実した ＥＵ成功だったか失敗だったか知らないが ＥＵ内の大国は国家のサイズが人口６０００万人程度でほぼ均衡している （ドイツは東西くっついたので少し大きいが） ＥＵ内の大国のどこかがどこかに呑まれるようなことはないないという点で 共同体を形成しやすかった面はあるはず 逆に極東では中国が圧倒的な大国で 極東で共同体を作ろうとしても 周りの国が中国の属国になるだけ ＴＰＰも同様で、日米の力関係に差がありすぎる 平等公正な関係を築けると考えるほうがおかしいわけで 国内法に優先する条約で事細かに国家の行動を制限するのは まさしく主権の放棄としかいいようがない

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