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全く仕事をしない野田首相 これほどヒドイとは誰も思わなかった
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2012/10/15 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆まさか復興予算の大半を自分のフトコロに入れているのではないだろうな
神隠しにでもあったのかと思いたくなるぐらいに、野田首相の政治が見えない。この国や国民のために汗を流している様子はゼロ。ノーベル賞を受賞した京大の山中教授に電話したり、レスリングの吉田沙保里に国民栄誉賞授与の方針を決めたりと、人気取りのパフォーマンスには熱心だ。テレビのニュース番組にもちょくちょく足を運んでいる。ところが、首相本来の仕事はサボタージュ。国会すら開こうとしないのだ。
そんなに与野党で議論するのがイヤなら、とっとと解散すればいい。総選挙を実施し、フレッシュな顔ぶれで新首相を選び、活発な政策論争を戦わせる。日本に二つとない立法機関を機能させるには、欠かせない手続きだ。そもそも国民との約束=マニフェストを無視して消費増税法案を通したインチキ政権である。一日も早く信を問うのが憲政の常道。正しい民主主義のあり方だろう。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「先の通常国会では、提出された法案の半分近くが成立しませんでした。積み残しの法案は山のようにあるのです。これらはすべて国民生活に必要だから提出されたはず。だとすれば、大急ぎで成立させなければ、暮らしに支障が出るということ。なぜ、野田内閣は国会を召集し、重要法案の審議をしようとしないのか。とてもじゃないが、与党の政治家として国を担うことの意味を理解しているとは思えません」
赤字国債の発行に必要な特例公債法案は、成立しなければ11月末にも財源が底を突く。衆院の1票の格差是正は、「近いうちに」の総選挙を違憲にしないために必要だ。それでも野田たちは何もしない。野党と交渉し、日程を詰める。そんな当たり前のこともやらないのだ。
輿石幹事長はきのう(14日)、NHKの番組で「臨時国会は今月からでも始まっていい」と話していた。もっとも、「解散を迫られるぐらいなら、国会は開かなくてもいいというのが本音」(民主党関係者)とされる。次の総選挙は大敗北必至だ。党の独自調査では「80議席」という数字が出たという。だから選挙はやらない。国民の生活よりも、民主党や民主党議員の生活が第一。なんとも恐るべき政治感覚だ。
◆2兆円が流用された復興予算
政治家以前に社会人として当たり前の責任感もないのだろう。復興予算の流用が次々と見つかっても、それを糺すべき決算小委員会は、民主党が全員欠席である。役人はやりたい放題で、復興予算に潜り込ませてカネを引っ張った。素知らぬ顔で刑務所がショベルカーを買ったり、自衛隊が輸送機を買ったりしたのだ。民間企業なら横領を疑われてもおかしくない。
それでも政府与党の連中は「法的には問題ない」と強弁する。岡田副総理兼行政刷新担当相は「行政刷新会議で集中的に取り上げる」とか言っていたが、なぜ、法案を作るときにチェックしなかったのか。自分たちで作った法案に自分たちでケチをつけようかというアホさ加減。だ〜れも仕事をしていないから、ミエミエの詐欺行為すら見抜けないのだ。
あれやこれやで、すでに復興予算の2兆円が被災地以外の事業に使われたという。これじゃあ、復興が遅れに遅れるのも当然だ。まさか復興予算の大半を自分のフトコロに入れているのではないだろうな、と毒づきたくもなる。
原発事故の処理も、まあ進まない。東電は先週、水素爆発で屋根が吹っ飛んだ1号機の原子炉格納容器内の様子を公開したが、放射線量は毎時11・1シーバルトだった。1時間も浴びれば死に至るレベル。作業員が手も足も出せない状況が続いている。
どん底へ向かう経済もほったらかしだ。政府の月例経済報告は、3カ月連続で景気判断を引き下げている。下期にかけて景気は急減速するとの見通しは、政府全体が共有しているはずだ。それでも野田は動かない。日銀に追加緩和をさせてチョン。円安が進もうが、生産拠点が海外に流出しようが、知らぬ存ぜぬという態度である。
エコノミストの高橋乗宣氏は「金融緩和ですべてうまくいくというのは幻想。グローバル時代に、中央銀行ができることは限られている。それでも政治的な圧力にさらされ、形だけでも緩和しなければならない日銀が気の毒になる」と言った。
デフレが止まらず、景気は腰折れ。今こそ脳味噌をフル回転させなければならないのに、野田はボケーッとしたまま。どうやら、このまま結婚できない若者が増えて、少子高齢化が深化すればいいと考えているらしい。
◆国民からカネだけはふんだくる不埒な政権
外交もお手上げだ。何もやらない。日中、日韓の関係は、戦後最も緊迫している。中国の財務相と中央銀行(中国人民銀行)の総裁は先週、東京で開かれた国際通貨基金・世界銀行年次総会への出席をキャンセルした。2国間の交流は次々と取りやめになっている。日本の書籍も上陸ストップだ。尖閣国有化への対抗措置は徹底している。
それなのに野田は関係改善に動こうとしない。それどころか、きのうは海上自衛隊の観艦式で、「領土や主権をめぐるできごとが起きている」「自衛隊の使命は重要性を増している」とわざわざ隣国を刺激した。驚き呆れた首相である。
日中国交正常化以後、90回以上訪中している政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「9・18の反日デモは中国の300都市で行われたのです。民衆の『日本ボイコット』にはすさまじいものがあります。中国政府もウヤムヤで幕引きできないでしょう。それなのに野田首相は、自衛隊にハッパをかけ、ドンパチやりかねないムードを演出するのです。本来なら民主党は鳩山―小沢コンビが打ち出した東アジア共同体構想に立ち返るべき。日中の対立を煽(あお)り、アジアで孤立する野田政権はムチャクチャです」
竹島の問題も、「単独でも国際司法裁判所に提訴する」と息巻いておきながら、いまだに「準備を進めている」(玄葉外相)という牛の歩み。ハナから何もやる気がないのだろう。野党とすら交渉のパイプを持っていない連中が、日本語の通じない諸外国とコミュニケーションを取れるわけがない。
これほど「ないない尽くし」の政権は過去になかった。暴力団との交際がバレた田中慶秋法相のクビすら切ろうとしないのだ。
それでいてカネだけは国民からふんだくる。デタラメな使い道が明らかになっても、容赦はしない。来年1月から、なんと25年間にわたって所得税に所得税額の2・1%分が上乗せされる。再来年の6月からは住民税も増額だ。加えて再来年の4月から消費税は8%となり、その翌年の10月には10%の大台である。
「まったく冗談ではありません。首相は給与を全額返上すべきですよ。国会議員に歳費を払う必要もありません。それを実行するのなら国会を開かないのも分かりますが、自分たちは機密費を使い放題で、復興利権にも首を突っ込みながら、国民のための仕事はまったくしない。これほど不埒(ふらち)な政権は、戦後初めてだと思います」(本澤二郎氏=前出)
どうせ選挙をやれば政権転落は確実だ。それでヤケのヤンパチになっているのかもしれないが、これほどヒドイとは誰も思わなかった。もう十分だろう。野田首相は観念して、政権の座を明け渡すべきだ。そうしなければ、日本がパンクする。国民の心もすり切れてしまうのだ。
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