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小沢 民主和解拒否 民主党輿石幹事長 小沢に協力要請の厚顔無恥(日刊ゲンダイ)2012.10.16
今さら「同志」なんてよく言うよ
苦しいときの神頼みといった心境か。民主党が、小沢一郎にラブコールを送っている。
衆院での単独過半数割れまで「マジック5」に迫り、弱りきった輿石幹事長は小沢との連携を模索し姶めた。
「自民党などから不信任案が出された場合、小沢さんさんの『国民の生活が第一』に反対か、せめて欠席してもらう。そうすれば、可決されなくて済みますから」(民主党関係)
10日夜に鳩山元首相と会談した輿石は(小沢)国会でもう一度、野党でなく、一緒にやれないか」と泣きつき、暗に仲介役を要請したという。
きのう(14日)のNHK「日曜討論」でも、「生活」との協力関係について聞かれた輿石は、こう答えていた。
「消費税増税では一致できなかったが、その他の面では同志だった。そういう道はあろうかと思っている」
できれば小沢と連携していきたいというのだが、自分たちが除籍処分にして追放しておきながら、よくもヌケヌケと「同志」などと言えたものだ。
離党者が続出した民主党は、次期衆院選の候補者がまだ決まっていない「空白区」が約70もある。ここへきて、「生活」の議員が立候補を予定する複数の選挙区で候補者擁立を見送る可能性も出てきた。もちろん、国会での連携を見据えてのことだ。
■「おととい来やがれ」
だが、しょせんは苦し紛れの猿知恵。小沢にソノ気はまったくない。「生活」の中堅議員が言う。
「連携なんて、あり得ません。政策が合わなくて離党したのに、今さら手を組めるはずがない。報道を見た若手が小沢代表に『どうなっているのか』と尋ねたところ、親方は『向こうが増税を取り下げるというなら考えてもいいが、一緒にやれるワケないだろう。コシさんも何を考えているのか』と首をかしげていました。完全に民主党のことは見限っていて、”おととい来やがれ”の心境でしょう。正直言って、民主党がどうなろうと関係ない。親方は、すでに次の政界の枠組みを念頭に動いています」
14日に青森県を訪れた小沢は、会合で「このままの政治ではいけないと思う同志が手を携えて、本当に国民の生活を第一に考える政権をつくらなければならない」とあいさつ。打倒・野田政権を宣言した。
そもそも、民主党が単独過半数割れの危機に陥ったのは自業自得。マニフェストを破り捨て、邪魔者の小沢たちを追い出したせいだ。
困った時だけ小沢に頼ろうとスリ寄るなんて、ずうずうしいにもほどがある。そういう卑しい政党だから国民から見放されたことが、まだ分からないのか。
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