12.27民主党を離党表明した斎藤恭紀衆議院議員の発言を分析してみます．

「今の民主党は、消費税の増税や八ツ場ダムの建設継続など、国民の負託や私の思いと正反対の方向に行ってしまっている」．

「国民との約束を守るために決起しなければいけない」．

「国民との約束を守る強い思いを持った人を結集して」．


「国民の負託」とは，小沢氏もよく使う言葉ですが，国民から願い，国民から委任・委譲されたものを示します．

「国民との約束を守る強い思いを持った人を結集して」．

民主党に投票した国民のいったい，何割の人が「民主党と約束した」と思っているのでしょうか？

「09衆院選マニフェスト」を掲げて政権を奪取した民主党や当選を果たした民主党議員にとって，「国民の負託」とはその09衆院選マニフェストの政策内容を指します．

では，その「09衆院選マニフェスト」の内容が，野党時代の情報不足の中でのあくまでも願望に基づいた稚拙な政策集であったとしたらどうなのか？

その政策集は，現実を知らなかった，無知な政治家たちの「願望集」，「妄想集」であり，票を獲得するため「方便集」にしかすぎません．

かたや，国民のほとんどが，当時の現政権（自民党政権）への飽きや嫌気で，十分にその「願望集」の内容を吟味できないまま，選挙で票を投じたのが現実だとしたらどうなのか？

それは，形式上は「国民の負託」であっても，真の意味での負託と言えるのか？

カネをバラまくと言われ，我欲を充たすために行なわれた国民の投票が，「国民の負託」と言えるのか？

この意味では，「09衆院選マニフェスト」は，民主党よって煽動された「国民の我欲集」でしかありません．

このような稚拙な政策集すなわち「妄想集」にこだわりつづける政治家こそが，刻々と変化していく現実というものに柔軟に対応できない「膠着思考」の政治家です．


「マニフェストを次から次へと破棄している」

民主党の09衆院選マニフェストは，民主党の「妄想集」と国民の「我欲集」とが結びついたものであり，それこそが「民主党」と「国民との約束」の正体です，

目が覚めた政治家が政治の現実を知れば，「破棄される」のが当然です．

いまだに「マニフェスト」，「マニフェスト」と念仏を唱える人は，夢うつつの中をさまようことしかできない浮き世離れした御仁です．

典型例が，「ルーピー」とも「夢遊病者」とも呼称される鳩山由紀夫元首相です．


「政党は、同じ理念を持った人が政策を実現するために属するもの」．

今さらなにを白々しく？

民主党には，始めから「同じ理念」などありません．

民主党の成り立ちそのものが，「反自民」，「自民党政権打倒」だけを旗印とし，党の根幹である「党の綱領」をつくることすらできない異種異質の政治家の集団です．

おっしゃることは，ごもっともですが，離党の理由に挙げるとは，お笑いです．

「私は民主党についてはいけない」．

愚かなことに，斎藤恭紀衆議院議員は民主党の本質というものを，今のいままでまったくご存じなかったと，自白していることになります．

「消費税の増税に、私は賛同できない」．

消費増税に反対するのであれば，「財源は必ずどこかにある」などというまやかしを言うことなく，だれが見ても明らかなカネを具体的に示すべきです．

民主党得意の社会保障という名のバラマキ政策を，未来永劫，継続可能にする財源をどうするのか？

1000兆円を越えてしまった国と地方の借金を，子どもたちに，未来の日本国民に負わせることなく，返済するにはどうしたらよいのか？

だれもが納得できる財源を明らかにしてから，「増税反対」と言うべきです．

でなければ，国政を担当する資格のない無責任なエセ政治家と言わざるを得ません．

「デフレ脱却なしに増税しようとしている」．

デフレのからの脱却は，容易いことではありません．

少子高齢化で人口減少でモノ余りが続く日本で，どうやってデフレの脱却ができるのでしょうか．

竹中平蔵氏は，「デフレの脱却には，政府と日銀が政策目標を共有する．物価目標をつくる．量的緩和政策を実施する．国債を購入し，世の中のキャッシュを増やす．5兆円くらいではスケールが小さい」

と主張していますが，

どんなにカネを溢れさせてもモノ余り状態で，買いたいモノがないのであれば物価があがるはずがありません．

一方，藻谷浩介氏は，「デフレの正体」が労働人口の減少であること，労働人口が増加しないかぎりデフレからの脱却は困難なことを明快に述べています．

「デフレ脱却」が「増税」の必要条件とするのであれば，いつもまでたっても増税はできません．

増大する社会保障費を賄うため，巨額な赤字国債発行が続き．日本国債の金利が上昇，国家財政破綻，社会保障の崩壊，失業者の氾濫・・・という負のスパイラルへ真っ逆さまとなります．


以上のように，

斎藤恭紀衆院議員の離党理由なるものは，矛盾の上に矛盾を塗り重ねたものであり，政権奪取後もまだ現実を理解できない病的状態での妄言でしかありません．

政治家として，誠に不適格な貧そな脳力．日本の行くすえを託すことなどできません．

民主党を離党するのではなく，同レベルの主（※）松木謙公氏ともども政治家を辞めるべきです．



※ただの「チンピラ」とおっしゃる方も多いようです．


http://kfuminjp.iza.ne.jp/blog/entry/2551893/

ぐちゃぐちゃご苦労〜さん

で！復興予算って、何にでも使うために増税したんだっけ？
シロアリさんからの、投稿はうんざり

８月上旬に気がつき、委員会で指摘していたとは凄いですねえ〜〜いやいや、当然と言えば当然ですかね。

それじゃあ〜この斎藤委員が指摘したにも関わらず、国民に何の発信もしなかった議員連中は以下のメンバーです。今後は注意しましょう。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_t5170.htm

次は「国が潰れる」とのことで、消費増税を通しました。

小沢先生は、特別会計を見直せば金はある、国民の借金は無い、
日本は世界トップクラスの金持ちと言っていました。

全て、小沢先生の仰る通りです。

ダメリカや政治屋や官僚に貢ぎたい人、そのお零れを貰いたい人は
次の選挙で罠・痔・硬に投票して下さい。

どんなに頑張っても、貴方は幸せに成れません。