http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/117.html
Tweet |
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=269512
以下、東大話法安富歩先生のブログから、今後の政局分析です。自民党は都市部の体制派を維新の会に、地方の反体制派を国民の生活が第一に取られて存在意義を失う。かろうじて反民主でその存在意義を保持しているが民主が崩壊すれば自動的に自民も存在意義を失うと分析しています。個々人のレベルではまともな政治家もいます。政党が液状化しつつある現在、選挙区を超えて個人レベルで政治家を評価することが結果的に新しい政治を生み出していくステップになるかもしれません。
もしも本当に維新の会が政権をとると、官僚組織との全面戦争になるだろう。そこで全面戦争を避けて、民主党のようになれば、国民は本当にぶち切れるであろうから、多少はやらざるを得ない。
そうなると、民主党どころの騒ぎではないので、官僚は全力を挙げてサボタージュにはいるので、政府は機能しなくなる。しかも彼らは官僚のつくったゴマカシ東大話法答弁に長けていないので、まったくゴマカシが効かなくなって、全てが露呈する。露呈は良いことだが、あまりのことに、政府機関はもたなくなる。そういうことである。
私は政党政治を全面的に否定するものではないのだが、今の状態では、選挙のあとに政党がどうなるかわかったものではないので、政党単位で投票しても、意味が無い、と考えるのである。なぜそんなに政党が流動化する、と考えているのか、を以下に説明する。
今後の政治がどうなるか。「予想」というものは、誰にもできない。将来のことなど、誰にもわからないのである。できることは、今、どうなっているか、ということである。私に見えていることを簡単に書いておきたい。もちろん、見間違いの可能性は高いので、鵜呑みにしないように。
今既におきていることは何か。
(1)民主党が解体しつつある。 既に議員が次々に離党していて、残っている人も、完全に浮き足立っている。選挙になれば逃げ出す人はもっと増える。それに、次の選挙での惨敗ぶりは、目を覆う水準になるであろうから、その衝撃は大きい。
(2)自民党はどうか。次の選挙で民主党が失う票のうち、かなりの部分は自民党に行くであろう。前回の選挙で民主党に投票した人の多くは、元々、自民党支持者であったはずで、その人達の分である。しかし自民党は政権党であることに意味のある党であって、政権から何年も離れたことで、ガタガタになっているので、漏れは相当にあるだろう。
(3)自民党はそもそも、『幻影からの脱出』で論じたように、「体制派」と「非体制派」との取引によって成立した政党である。後者を代表するのは田中派である。田中派は、前半二十年は体制派と組んだが、後半二十年はそこから離脱している。小泉政権がやったのは、田中派排除による自民党の純粋体制派政党化であった。しかしこれは失敗に終わり、田中派の後継者の小沢一郎が民主党に合流したことで、政権を失った。現在の自民党は、もはや田舎の支持者をつなぎとめることができなくなっている。
(4)自民党は、維新の会に相当に食われる。大阪府議会を見ると、そもそも維新の会は自民党離脱組22人から始まったように、自民党支持者が流れている可能性が高い。日本維新の会が獲得するのは、かなりの部分が、自民党票であろう。維新の会は、純粋体制派保守政党であって、脱田舎を実現できないでいる自民党にしびれを切らした体制派を食うものと考えられる。
(5)となると、自民党は体制派を維新の会に食われ、非体制派を国民の生活が第一に食われるので、はさみうちになる。これらの構造的効果により、自民党もまた構造的に弱体化している。彼らが辛うじてまとまっているのは、民主党が存在するからだと言っても良い。本当に民主党がつぶれたら、その影響で、自民党も解体してしまうことになる。
(6)さらに加えて、原発問題がある。この問題が重要であるのは、この処理を通じて、日本国の国家体制が欺瞞に満ち満ちたものであり、まったく信頼に値しないことが、誰の目にも明らかになってしまったことである。これまでの体制を支えてきた、自民党・公明党・民主党の全てが、危機に瀕しているのであるが、コップの中にいる人々は気づいていない。そればかりか、全てのマスコミも、コップの中にいるので、気が付いていない。未だに首都圏に固定電話で電話して、出てくれた人にアンケートとって、調査している有様であるから、彼らの調査など、あてにならない。しかし、ツイッターなどを見れば、既成政党に対する完全な絶望が幅広く起きていることは、明らかである。
(7)それ以外の政党は、全てできたばかりで、どうなるかまったくわからない流動的な政党である。
(8)そういうわけで、選挙前から事態は混沌としていって、選挙後には本当に流動化が進むと考えられる。政党助成金があるので、議員さえいればお金は入ってくるので、合従連衡が著しい勢いで進むと考えられる。
(9)そのあとどうなるかは、まったく見当がつかない。この状況で必要になるのは、確固たる信念と、そこから生み出される政策であろう。こういう状況になると、大半の無思想な人は、何を言ったらいいか、わからなくなるので、何を言ったらいいか教えてくれる人を担ぐようになるからである。
(10)そういうわけなので、党に投票しても、意味がない。信頼できる人を見つけたら、選挙区を越えてサポートすべきである。そういう人に献金したり、ツイッターやらブログで支持を表明したりすれば、大きな影響を与えることができる。投票だけが政治活動ではない
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK137掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。