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日銀総裁ポスト奪還目的野田政権延命図る財務省 (植草一秀の『知られざる真実』) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/104.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 11 日 07:42:37: igsppGRN/E9PQ
 

日銀総裁ポスト奪還目的野田政権延命図る財務省
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-1731.html
2012年10月11日 植草一秀の『知られざる真実』


日本経済の停滞が続いている。

2011年の日本の名目GDP468.4兆円は1991年の469.4兆円を下回った。

20年間、日本経済は成長がゼロなのである。

名目GDPが減少しているということは、文字通り、日本経済の規模が丸20年間まったく拡大しなかったことを意味する。

20年前に日本の5分の1であった中国経済に2010年、ついに追い抜かれた。

「失われた20年」は言葉だけの現象ではない。現実に、日本経済は80年代後半のバブル経済を経たのち、超停滞の20年間を経過したのだ。

この経済停滞は実質的な経済活動がまったく成長しなかったことと、この間の物価上昇率がゼロであったこととによってもたらされたものである。

この経済停滞は「デフレ」と呼ばれることが多いが、「デフレ」の第一義は「物価下落」であって、日本経済の現実を正確に表現するものではない。

現実の日本経済は「経済停滞」と「物価停滞」の複合物である。


「デフレ」の言葉が使われるようになったのにはわけがある。

発信元は財務省である。

財務省がある意図をもって「デフレ」の表現が流布されてきた。

その意図とは、経済停滞の核心が「物価下落」にあることを強調することである。

その狙いは、経済停滞の責任を日本銀行に押し付け、経済停滞に対応する政策対応の責任を日本銀行に押し付けるというものだ。

この策謀を背景に、国会や在野においても、日銀による金融緩和政策積極化を求める論調が強い。

日銀審議委員人事においても、金融緩和政策に消極的な人物が就任を排除されてもいる。

しかし、結論を述べれば、この判断は正しくない。

金融政策は短期金利をゼロにまで低下させて以降は、その効力を失うのである。一般的にこの現象を「流動性のわな」と表現する。

金利をゼロに誘導して、なお、量的金融緩和を実施することは、政策スタンスが与える心理的影響、すなわち「シグナル効果」以外には大きな効果を発揮しない。

日本銀行は1999年9月21日に

「当面の金融政策運営に関する考え方」
http://www.boj.or.jp/announcements/release_1999/k990921a.htm/

と題する文書を発表した。

これが、量的金融緩和政策に対する日本銀行の基本的考え方を示したものである。

このなかで、日銀は量的金融緩和政策の効果を基本的に否定している。

それにもかかわらず、日本銀行が量的金融緩和政策を実施してきた理由は、政治的圧力に対する配慮にある。

政治の風圧によって中央銀行の独立性がはく奪されないため、日銀は演出を施してきたのである。


さて、問題は日銀総裁人事である。

白川方明総裁は来年春に任期満了を迎える。

この日銀人事にもっとも強い関心を有しているのは財務省である。

財務省は財務省の天下り利権拡大を一貫して追求している。

財務省の天下りサンクチュアリにおいて、元来、日本銀行と東京証券取引所は特別な意味を有していた。

財務省天下りポストの東西正横綱格が日銀総裁と東京証券取引所理事長であった。

ところが、財務省職員への過剰接待問題で松下康夫日銀総裁が引責辞任して以降、財務省は日銀総裁ポストを失って現在に至っている。

他方、東証も民営化に伴い、旧理事長、現社長ポストを失った。

その後、財務省のポスト奪還運動が拡大し、東証においては、自己規制機関の理事長ポストを財務省は奪還したのだ。


2008年の日銀幹部人事で財務省は日銀総裁ポスト奪還に全力を注いだが、民主党の反対に直面してこれに失敗した。

財務省は次善の策として渡辺博史元財務官の副総裁就任を目指したが、最終的にこれも失敗に終わった。

2013年人事では財務次官経験者である武藤敏郎元副総裁の総裁就任、もしくは、勝栄二郎元財務次官の副総裁就任を目指している。

勝氏の副総裁就任は5年後の総裁就任を目指すものである。

官僚の天下り利権の根絶が叫ばれながら、財務省はいまなお、天下り利権の拡大に全精力を注いでいるのだ。

結論を示すなら、最適な人事は白川総裁の再任である。


 

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コメント
 
01. 2012年10月11日 08:29:43 : Op2sM8LHZQ
 売国財務省の操り人形・野田を潰さねば、日本国民は救われない。

02. 2012年10月11日 08:37:47 : HkDjpRHO9k
金融政策は、日銀総裁を始め金融政策決定会合で、公開で行われている。
議事録も存在し、その決定が適切であったかどうか後日の検証もできる。

しかるに、財政政策はどうか。
誰がどのよう議論を経て決定しているのか不明である。
結局補正予算に各省庁がシロアリのようにたかるだけである。

デフレの最中に、社会保険料は値上げするわ、増税するわでは財政政策をしているとは言えない。
国債の発行を借金のように言うこと自体を見ても、財政政策が行われていない。

財政政策決定会合の様なものを公開で行い、景気後退期には減税や社会保険料の徴収停止などの政策を実行する必要がある。もちろん景気過熱気には反対に増税や社会保険料の増額をする必要がある。どちらも国債の発行と償還で行う。


03. JohnMung 2012年10月11日 11:07:54 : SfgJT2I6DyMEc : pgaov188FE
財務相はじめ財務官僚など復興予算の流用・横流しに関わった奴らを厳しく処断すべき

 復興予算の流用・横流しは断じて赦しがたい。衆参両院で実態を究明し、かつダボハゼ野田と岡田副総理、安住財務相や平野復興相(副大臣や政務官も)等々と財務官僚はじめ関係省庁の官僚ども関わった奴らを厳しく処断すべき。
 流用・横流し先の団体・企業等には直ちに流用金額に利息を付けて返納させるべきだ。もし応じないなら、出資金・余剰金等の引き上げ、今後の予算執行の停止、また、場合によっては組織の解体をすべきだ。
 こうした対応が為されないなら、来年度以降の課税への復興経費の積み増しは認めがたいし、その他の国税の納税も可能な限り抵抗する所存だ。


04. 2012年10月11日 12:47:51 : 3rDCxYtPxg
>一般的にこの現象を「流動性のわな」と表現する。

この対策として以下の2通りの学派が方法を示し論じているようです。

(1)「ケインズ学派の対策」この状態においては、財政政策や、外的要因による輸出の増加、技術革新による民間投資回復といったプロセスで国民所得の成長を図ることができる。

(2)「合理的期待形成学派の対策」インフレ目標のような期待に訴える金融政策や、為替介入による自国通貨の切り下げなど非伝統的な金融政策が手段として主張されている[2]。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%BD%A0

概ね日銀は(1)、財務省は(2)と言えると思います。

過去、日銀と財務省の権力争いで1も2も小出しの対策しか打ってこなかったのが現実です。まして財務省は絶対にやってはいけない増税で内需を潰してしまうでしょう。

日銀出身の総裁と言うのは、官僚に成る前の青田刈りでつくるらしいので、官僚の中の官僚、言わば世界の官僚なのですよね。

日銀と政府が協力して早く(1)と(2)を組み合わせた対策を打って欲しいですねえ。


05. 2012年10月11日 12:54:27 : 3rDCxYtPxg
>概ね日銀は(1)、財務省は(2)と言えると思います。

申し訳ないです。言葉足らずでした。
概ね(1)は財務省(政府)の仕事、(2)は日銀の仕事なのでお互いに責任回避で言い争っているという意味です。


06. 2012年10月11日 15:40:48 : YxpFguEt7k
「官僚の天下り利権の根絶が叫ばれながら、財務省はいまなお、天下り利権の拡大に全精力を注いでいるのだ。」

消費税シロアリさん、元気ですね。ホントに何の意味もないバカバカしい仕事を実直にこなす社畜(省畜)ぶりには驚きです。

こっちは原発シロアリ
「処分場選定 実績「ゼロ」 役員報酬2000万円超」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012101102000141.html

どっちも駆除しましょう。それが国民のためです。

植草氏、がんばってください。応援しております。


07. 2012年10月11日 21:24:38 : iJQPgdxUcw
財務省は、しつこく武藤や勝を後任に投入するつもりですか。

どこまで諦めが悪いのかな。
でも今の民主では負けるかも。


08. 2012年10月11日 23:39:20 : YxpFguEt7k
amazon ベストセラーランキング「消費税」部門
 消費税増税 「乱」は終わらない…1位! (コメント時点で)
http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/505334/

おめでとうございます。多くの方に読んでいただきたい名著です。


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