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2012年10月10日 政経徒然草
いつも思うのだが、小沢さんの発言は物事の核心をついている。下記の発言も、まさしくその通りだと思う。
小沢さんは大阪の民放番組で自民党の安倍晋三総裁と維新との関係に触れ「古い体制を変えてくれるのではというのが維新に対する期待。自民党と組んだら、もはや維新ではない」と持論を述べたそうだ。
古い体制の自民党=徳川幕府
と考えると、構図が分かりやすい。
徳川幕府と組めば坂本竜馬にはなれない・・・ということだろう。
自民党の安倍氏を党首に担ぎ出そうと画策した時点で「維新の会」が古い体制側の政党であることがバレてしまった・・・ということだろう。それが支持率急落の最大の理由だろう。
前に書いたが、維新の会の支持率が下がった分だけ、自民党の支持率が上がっている。マスコミの報道とは違い、自民党と「日本維新の会」の支持層が被っていることが数字から見て取れる。これから言えることは、自民党は「日本維新の会」に大量の候補者を擁立されては困るということだ。(どちらも右寄り)
さて、その自民党だが支持率が上昇し強気になっているようだ。
しかし、安倍総裁の発言などを聞いている限りにおいては、政権交代前の自民党と少しも変わっていないように思える。つまり古い体質の自民党から脱皮できていない。
財界優先、アメリカ一辺倒、官僚依存の体質は少しも変わっていない。
今後、安倍新総裁が力んで発言すればするほど、支持率は下がっていくだろう。強気な発言を続ける裏に弱気な精神が潜んでいる。それが安倍氏のそして自民党のウィークポイントになりそうだ。
では「日本維新の会」はどういう方向に向かうのだろう。
つまるところ、松井幹事長と国会議員団との力関係がどうなるのかにより大きく左右されることになるだろう。
また、連携を模索している「みんなの党」との関係がどうなるのかによっても方向性が変わる可能性がある。連携の程度にもよるが、思いのほか双方にメリットが無いと考えた方が間違いないだろう。特に「みんなの党」は落ち目の、そして自民党の亜流と見られ始めた「日本維新の会」と組むことが、マイナスに働く可能性も出てくる。
こんな事をあれこれ考えていると、日本の政治が未だに「55年体制」から脱却できていないように思えてならない。
古い体制の自民党的政治VSそれを壊そうとする政治勢力
の戦いが続いている。そう見るのが正しい政局の見方なのかもしれない。
そして20年近く迫害にあいながらも「古い体制の自民党政治」と戦い続けている「小沢一郎」は大した政治家である。つまり、国民に必要とされる、必要とされるだけの価値がある政治家であるから迫害にあいながらも生き残っていることができるのだろう。
つきつめれば
古い体制の自民党的政治VS小沢一郎
の戦いが、今も続いていることの証明でもある。
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