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改造失敗 「4人目」を模索する民主
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121008/stt12100822160006-n1.htm
2012.10.8 22:12 産経新聞
野田佳彦首相が、また内閣支持率を低下させた。1日に3度目となる内閣改造に踏み切り、政権基盤の強化を図ったにもかかわらずだ。改造直後の支持率減は13年ぶり。あまりの不人気に、民主党内は「解散、反対」の大合唱だ。それどころか、「4人目」の首相を選んで、何とか延命を図ろうという声も出始めた。(坂井広志)
「そういう結果が出たならしようがない…」
輿石東(こしいし・あずま)幹事長は8日、産経新聞社とFNNの合同世論調査を結果を受け、多くを語ろうとしなかった。
田中慶秋法相の外国人献金問題、歯止めがかからない離党、開会されない臨時国会…。状況が好転する要素が一つもない中、支持率低下はむしろ必然だった。
改造の目玉人事だった田中真紀子文部科学相は、55・6%の人が「評価しない」。「選挙の顔」として期待される細野豪志氏の党政調会長への登用も「評価しない」が50・9%と過半数を占め、「評価する」は33・1%にとどまった。
改造や党役員人事は明らかに失敗。支持率好転を期待するほうがおかしい−。党内にはそんな諦めの空気が蔓延(まんえん)している。
それよりも何よりも、自分たちの将来が心配だ。民主党の衆院での議席は、離党届を提出した杉本和巳氏が離脱すると243議席。あと8人の離党で、国民新党(3議席)と合わせても過半数(239議席)を割り込む。内閣不信任決議案が可決されれば、首相は総辞職か解散の判断を迫られる。今、解散すれば多くの民主党議員が議席を失うことになるだろう。
そこで、党内でひそかに期待されているのが、野田首相の自発的退陣だ。そして新代表・新首相を選び、あわよくばそのご祝儀相場で、何とか民主党と内閣の支持率を回復させようという作戦だ。
首相は消費税増税法が成立して以降、目標を見失いつつある。そんな首相に求心力が回復するはずもない。党幹部は「命がけで取り組む政策がないなら早く退場しろ」と言い放つ。
一方で参院民主党には「衆参同日選だと衆院とともにボロ負けする」(中堅)との危機感もある。見えてくるのは、年末の平成25年度予算編成を区切りに総辞職というシナリオだ。
「4人目」には世論の批判は避けられない。それでも、民主党の生き残りには、この奇策しかないのかもしれない。
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