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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121007-00000016-pseven-soci
週刊ポスト 2012年10月19日号
橋下徹・大阪市長率いる「日本維新の会」に異変が起きている。各種の世論調査では支持率を減らし、党内不和ばかりが報道され、国民が抱いたあの期待感はどこかへ消えてしまったかのようだ。
こうした維新の失速の背後にあるのが、橋下氏と松井一郎・大阪府知事の方向性の違いだ。自民党寄りの政治路線への転換やエネルギー戦略会議の休止を主導し、さらに衆院選準備の指揮を執っているのも松井氏だ。
維新の地方議員が語る。
「橋下さんは党首で看板だが、いまや組織を握っているのは幹事長の松井氏だ。自民党の府議だった松井氏は安倍総裁に近く、総選挙後には自民党との連立を視野に入れている。だから、反自民のみんなの党や減税日本とは組みたくない。
衆院選の候補者選びでも、2人の方向性は明らかに逆。橋下さんは『国会議員が地元の盆踊りや葬式ばかりに行っている』と定数半減を掲げ、イギリスのように各選挙区に地縁、血縁のない落下傘候補を立て、選挙区への利益誘導政治を排除する理想を持っている。
しかし、松井氏は議席拡大のためには各選挙区で一定の地盤を持つ地方議員たちを優先させたいという現実路線で、これまで複数の地方議員をスカウトしてきた」
維新がこのまま理想の旗をおろし、現実路線に転じるなら、既成政党との違いはなくなる。
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