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【核心】国民生活も政争の具 赤字国債法案 成立めど立たず
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2012100602000117.html
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11372755982.html
2012年10月6日 東京新聞 :大友涼介です。
今後の政局の流れと国民生活に大きな影響を及ぼす法案がある。2012年度予算の執行に必要な赤字国債を発行するための公債発行特例法案。約90兆円の歳入の4割以上を調達する赤字国債発行に必要な法案だが、年度の折り返し点を過ぎても成立の見通しは立たない。国の財布は火の車に近づき、政府は支出抑制を始めているが、与野党の国民生活に対する危機意識は薄い。 (石川智規・関口克己記者)
*枯渇時期
「九月以降、優先度の低い学会への出張は控えるよう先生方にお願いしている」。ある国立大学の財務担当者はこう語る。
国立大をはじめ国がかかわる組織の経費は国の一般会計から支払われる。政府は九月から一部予算の執行抑制に踏み切った。
執行抑制の対象は、国立大学など独立行政法人への補助金の他、政府の行政経費、道府県への地方交付税の分割払いなど、多方面に及ぶ。抑制額は計約五兆円。
野田佳彦首相は一日の記者会見で「このままでは国民生活に悪影響が出る事態も避けられない」と法案の早期成立を野党に呼び掛けた。政府は、年金や生活保護費などの国民生活に不可欠な経費の他、領土問題への対応に追われる海上保安庁、自衛隊や警察などの予算にも執行抑制が及ぶ可能性もあるとちらつかせている。そして財務省は十一月末にも財源が枯渇すると強調する。
政府側の説明は、危機感を強調して、野党の譲歩を促す狙いが透けてみえる。「財務省の言うように十一月に財源がなくなることはない」という反論も根強い。だが未成立の状態が延々続けば、国民生活に大きな影響が出るのは避けられない。
*裏技封印
赤字国債を発行しなくても、財源枯渇を避ける「一時しのぎ」の裏技はある。その代表が、一年以内に返還するとの約束で財務省が発行する短期国債の財務省証券だ。
だが政府は九月、赤字国債発行の見通しがなければ、財務省証券の「発行は許容されない」とする方針を閣議決定。自ら、裏技を封印した。発行を認めると、野党に法案への協力を呼び掛けても迫力不足となることも、決定の背景にあったようだ。
早期解散を目指し徹底対決路線をとる自民党は、法案に賛成する条件として十二年度予算の減額を求めている。財源が足りなくなれば支出を減らすべきだという提案は、理にかなってはいる。ただ、自民党が求める予算減額は、民主党がマニフェストに掲げる政策の放棄を意味する。民主党側も簡単に承知できない。
岡田克也副総理は五日の記者会見で「(法案を)通して欲しければ妥協しろという政治は、国民から不信感を持って見られている。条件を付けずに速やかに通してもらいたい」と懇願したが、野党を動かす説得力はない。
*論理矛盾
民主党は、野党側が解散を求めて妥協の余地をみせないなら、秋の臨時国会召集を遅らせる構え。場合によっては臨時国会を開かないという意見さえある。
法案の早期成立を求めながら臨時国会の召集を遅らせたり見送ったりすることを検討するのは、論理矛盾との批判を免れない。
一方、自民党側にも強行姿勢をとり続けることに異論もある。
次の衆院選後の政権復帰が現実味を帯びてきている自民党。だが、その場合も、参院では過半数を確保せず「ねじれ状態」での政権運営を強いられる可能性が高い。参院で多数を占める野党に、揺さぶられることも十分考えられる。
それならば「悪しき慣習」を自ら改め、政権復帰に備えるのも一つの考えだ。しかし、こういった意見はまだ少数派に過ぎない。
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