http://www.asyura2.com/12/senkyo136/msg/735.html
Tweet |
小沢代表の目下の課題は10月25日の結党パーティまでに第2次の衆議院立候補者を決めることだ。これが決まればオリーブの木設立に向けて他党との選挙調整が本格化する。小沢氏にとって最大の課題はオリーブの木に維新の会やみんなの党が参加するかどうかだ。多少の政策の違いはあるが、脱原発、消費増税反対でまとまれば、小選挙区300制覇も夢ではないかもしれない。
ところで小沢代表はもう1つ大きな仕掛けをしているらしい。それは松下政経塾に支配されている民主党を輿石幹事長、鳩山由紀夫氏らに奪還させることだ。今回の野田新体制の特徴を見ると細野、田中真紀子、城島功力氏、樽床伸二氏など野田支持だが小沢氏や輿石幹事長に近い議員が要職についている点だ。一方、松下政経塾出身者の後ろ盾で輿石幹事長の後を狙っていた実力者の仙谷由人が表舞台から消え、また野田氏と並ぶ総理候補といわれた前原氏も国家戦略担当相という閑職に飛ばされている。野田氏と仙谷、前原両者の間に溝ができたためとも言われているが、輿石氏の意向が入れられた可能性は高い。
では何故、野田総理は仙谷、前原を切り輿石を再度起用したのか。政権交代の功労者、小沢氏を容赦なく切り捨てるドライな松下政経塾出身者と異なり、輿石は自分を幹事長として処遇してくれた野田の体面を重視するという情に厚い面がある。また野田は松下政経塾出身者の中では珍しく情にもろい面があり、自分を守ってくれる輿石を信用し幹事長に再度起用したのだろう。
さて労組漬けの民主党を嫌う自民党安倍総裁の誕生によって、野田が望んだ自民・民主の大連立の芽は消えた。こうなれば野田も輿石が主張する来年夏の任期満了選挙に依存は無い。問題は離党者によって民主党が過半数を割った場合、内閣不信任案の可決は避けられなくなる。しかし生活党が不信任案に同調しなければ否決することもできる。
ここで輿石は野田に小沢との話し合いを求めるだろう。小沢は野田に不信任案反対と引き換えに内閣総辞職を要求する。これによって鳩山、輿石体制が現実のものになる可能性があり、そうなれば小沢生活党も民主党に復帰できる。また小沢にとって野田が総辞職しなければ不信任案に賛成し、オリーブの木を看板に解散総選挙になだれ込むことになる。どう転んでも勝てる小沢の仰天必勝戦略だ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK136掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。