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本音のコラム 植民地主義 佐藤優 (東京新聞)
(東京新聞)2012年10月5日
第三次野田改造内閣が発足した一日、米軍の新型輸送機MV22オスプレイが沖縄の反対を押し切って、米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された。沖縄がオスプレイに反対する理由は、安全に対する不安だけからではない。日本の陸地面積のO.6%を占めるにすぎない沖縄県に在日米軍基地の74%が所在するのは不公平だ。この不公平な状態を改善せずにオスプレイを配備するのは、中央政府による沖縄に対する差別だ。
オスプレイ強行配備で勢いづいている森本敏防衛相とその取り巻きの防衛官僚は、この機会に付け込んで米海兵隊普天間飛行場の辺野古(沖縄県名護市)への移転強行も考えているのだろう。しかし、森本氏らは沖縄の底力を過小評価している。
オスプレイ強行配備に関して、保守系の翁長雄志(オキナガタケシ)那覇市長が「沖縄を植民地としか思っていない。ウチナーンチュを日本人と思っていない。もし思っていても日本国防衛のためなら致し方ないと思っているのだろう」(十月二日・琉球新報)と怒りの声を上げたが、その通りだ。
今後、沖縄がオスプレイの県内配備を拒否するレファレンダム(県民投票)を行い、国際社会で日本の中央政府の植民地主義を弾劾すれば、国際世論は沖縄を支持する。そして、沖縄は日本から離れていく。(作家・元外務省主任分析官)
■「この怒りどうすれば」オスプレイ飛行 沖縄県民に無力感
(東京新聞)2012年10月5日
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備後初めて飛行訓練を行った四日、配備に反対する沖縄県民の間には
「諦めざるを得ないのか」 「この怒りはどこにぶつければいいのか」などと無力感が広がった。 宜野湾市役所を訪れた同市在住の無職女性(53)は「反対せずに配備されるのは悔しいが、いくら行動しても結局押し切られる。諦めなければならないのか」
と悔しそうに声を振り絞った。
同飛行場ゲート前では四日午後も配備反対派住民約六十人が抗議行動を継続、米軍関係者が乗った車が出入りすると「オスプレイ、ゴーホーム(オスプレイは帰れ)」
などと詰め寄る姿も。
無職宜保幸善さん(71)は「いてもたってもいられなかった」と読谷村から参加。「善良な沖縄県民が負担ばかり背負わされる。この怒りはどこへぶつけ
ればいいのか」と吐き捨てるように語った。
宜野湾市の佐喜真淳市長は同日、記者団に対し「県民は不安を抱いている。野田佳彦首相には(オスプレイ配備を見直す)英断を求めたい」と話した。
同市長は来週の連休明けにも仲井真弘多沖縄県知事とともに上京し、野田首相に見直しを直訴する意向。
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