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自民党の政権奪還はできない 選挙先延ばしジワリ増える野田政権支持
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2012/10/3 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
民主党政権は全く無能無力で選挙民の支持を失っているかに見えるが、さりとて自民党に期待するものなど何もありはしないとシラケている国民
野田第3次改造内閣に自民党が大喜びだ。役人を使いこなせずに外相を更迭された田中真紀子文科相に、外国人献金問題で外相を辞めた前原国家戦略相。直前まで国対委員長だった城島財務相は特例公債法案で、幹事長代行だった樽床総務相は議員定数削減で、野党と話をつけられなかった。閣僚や党役員として、能力のなさをさらしている連中ばかりである。
ほかを見ても、米国の言いなりでオスプレイを配備した森本防衛相や原発政策で迷走した枝野経産相など、どいつもこいつもロクでもない面々だ。他党がほくそ笑むのも不思議ではない。
実際、自民党からは「幕引き内閣」(安倍総裁)、「思い出作りの人事」(石破幹事長)とヤユする声が聞かれた。民主党政権はこれで終わり。次は自分たちの政権だ。そんなふうに言いたいらしい。すっかりその気である。次期衆院選後の政権奪還をまるで疑っていないのだ。
まったくオメデタイ人たちである。
前総裁の谷垣は野田にだまされ続けた。「近いうちに解散」の約束を信じて消費増税法案に協力。それで「いよいよ勝負だ」と意気込んだが、野田にノラリクラリとかわされた。解散風はとんと吹かず、選挙はどんどん遠のく。国民にすら平気でウソをつくようなペテン男をやすやすと信じてバカを見た。自衛隊員のせがれに、いいように振り回されている。
◆「新しいお友達」の石破も世襲のボンボン
代わりにトップに立った安倍も、谷垣と同じ世襲のボンボンだ。しかも、「地元のことは、晋太郎の選挙を切り盛りした母親任せ。本人は東京生まれで山口のことを知らないから、すべて洋子さんがやっていた」(自民党関係者)というから、筋金入りのボンクラである。6年前に「お友達内閣」を組閣し、違う意見には聞く耳を持たなかった。小学校から私立で、価値観が似通った連中としか付き合わなかった世間知らずの限界。病院に逃げ込むずっと前から、政権は崩壊していたのだ。
前代未聞の首相放棄から5年。安倍も自民党も成長していない。新総裁を支える高村副総裁、甘利政調会長、菅幹事長代行は、それぞれ安倍政権で防衛相、経産相、総務相をやっている。相も変わらぬお友達人事。周りにいるのは、オベッカしか言わない身内ばかりだ。ナンバー2に据えた石破は“新しいお友達”に映るが、もともと右翼思想を共有している。親父が死んで地盤を継いだ境遇もそっくりだ。総裁選で2、3位連合を画策したように、相いれない仲ではない。
結局、みんな似たもの同士。過去の悪政だって反省していない。そんな自民党が国民の期待を集めるわけがない。
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「まったく懲りない人たちです。安倍総裁や石破幹事長は、憲法を変えるとか国防軍を創設するとか叫んでいますが、今の日本にとって、これがイの一番のテーマなのか。違うでしょう。経済の立て直しや復興、社会保障の充実など、やるべきことは山積しています。そもそも憲法9条を変え、戦争をやろうという国民がどれだけいるのか。お友達を重用する人事といい、掲げる政策といい、政治センスのなさには驚かされます」
この5年間、安倍は反省も勉強もしていなかったようだ。
◆安倍再登板を支持しない国民世論
国民もバカではない。安倍じゃダメなことぐらい、すっかりお見通しだ。お腹の方は「新薬でほぼ完治した」としても、政治家として成長していないのが透けて見えるのだ。
実際、毎日新聞の世論調査では、安倍に「期待しない」は55%で、「期待する」を15ポイントも上回った。普通だったら、ご祝儀で「期待する」の方が多いものである。そんな予定調和が成立しないぐらいに国民は安倍の再登板を拒絶したのだ。
こうなると、次の選挙は分からない。安倍周辺は勝った気になっているが、そんなにうまくコトが運ぶわけがないだろう。
「次の選挙は民主党と自民党のマッチレースではありません。衆参に議席を持つ政党は10を数えます。そこに維新の会も名乗りを上げる。
『生活が第一』などの第三極が勢力を拡大するのは間違いありません。どの政党も過半数を取るのは困難だし、自民党が比較第1党になるのも簡単ではありません。経験や資金力はありますが、派閥や長老が跋(ばつ)扈(こ)した総裁選は何も変わっていない自民党の姿をさらけ出してしまった。国民は昔と同じ自民党にシラケているはずです」(山口朝雄氏=前出)
それでも選挙が近ければ、何とかなったかもしれない。
日中関係がゴタゴタしているうちは、勇ましい発言を繰り返すウルトラ右翼が頼もしく見える。消費増税を成立させたうそつき野田への逆風は強い。しかも、ミーハー連中の人気を集めそうな維新の会は準備不足ときている。
そのタイミングで選挙なら、消去法で躍進できた可能性はある。
◆真紀子を使った民主、進次郎を使えない自民
しかし、野田は解散する気がない。来年の衆参ダブルまで先延ばしにする作戦だ。そのころになれば消費増税への怒りも薄れるし、日中関係も立て直せる。そんな計算だ。野党の自民党は手も足も出ない。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「批判が多いとはいえ、田中真紀子氏の文科相起用はマスコミの注目を集めました。テレビも一挙手一投足を追っている。悪名も高名。野田政権にとって宣伝効果は計り知れません。このまま野田首相が粘っていれば、『なかなか頑張っているじゃないか』と見直されていく。支持率は改善の余地はあるのです。一方の自民党に上がり目はありません。選挙になれば、過去の政権放り出しを批判され続けるのです。『小泉進次郎』というキャラクターはいますが、執行部はうまく使えていない。民主党が比較第1党になる可能性も出てきます」
自民党内からは、早くも「本当に安倍でよかったのか」という声が聞かれる。新総裁誕生の高揚感は失われた。フレッシュな人材の登用はなく、要職に就いたのはお古ばかり。このままでは、選挙が終わっても民主党政権が続くことになる。
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