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陰の総理 仙谷由人ついに失墜 「メリーゴーラウンド人事」なのに名前が出てこない
http://gendai.net/articles/view/syakai/138958
2012年10月3日 日刊ゲンダイ
「メリーゴーラウンド人事」なのに名前が出てこない
<「小沢切り」自分の首を絞めることに>
同じ顔ぶれが役職を替えて、何度もぐるぐる登場する民主党政権。「メリーゴーラウンド人事」とか「回転ドア人事」とか言われているが、アレ? 今回は、アノ男の名前が出てこない。これまでさんざんデカい顔してきた仙谷元官房長官のことだ。
仙谷といえば、菅内閣で官房長官に就くや、党内を牛耳り、大マスコミにもニラミを利かせて、“陰の総理”と呼ばれた男だ。小沢一郎への敵意をムキ出しにし、反小沢路線を牽引。その後も、前原や野田の後見役としてキングメーカーを気取り、党代表代行や政調会長代行の立場で実権を握ってきた。
宿敵の小沢が離党した今、わが世の春を満喫しているかと思ったら、そうでもないようだ。
改造内閣には、かつて渡部恒三が「トロイカの次代を担う7奉行」と名づけた7人のうち、実に6人が名を連ねている。野田首相、岡田副総理、玄葉外相、枝野経産相、樽床総務相、前原国家戦略相だ。仙谷だけが外されてしまった。
「官房長官時代に問責を食らったから」という解説もあるが、野田自身が問責を受けて居座っているのだから、これは理屈が通らない。
「実は、内閣改造で国家戦略相に起用する案もあったのです。でも、野田総理が難色を示して実現しなかった。総理は仙谷さんのことをまったく信用していない。昨年の代表選で、土壇場で前原支援に回った仙谷さんにハシゴを外された恨みを忘れていないし、いつも陰でコソコソ勝手な動きをする仙谷さんを快く思っていなかった。さすがに無役というわけにはいかないので、最終的に副代表に落ち着く予定ですが、総理は仙谷さんの処遇なんて気にもかけていない感じでした」(官邸関係者)
副代表なんて名誉職みたいなものだ。仙谷に仕事を与える気はないということだ。
「結局、小沢さんあっての仙谷さんだったということです。皮肉なもので、小沢さんがいなくなった途端、仙谷さんの存在価値もなくなってしまった。子分だった前原さんや枝野さんも距離を置き始めている。今でも仙谷さんにくっついているのは、古川前国家戦略相くらいです。昨年末あたりから、仙谷さんは常任幹事会にもあまり出てこなくなった。党内で煙たがられ、フテ寝しているような状況です」(民主党関係者)
権勢を振るった“陰の総理”も今やカタ無し。哀れなものだ。
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